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公益財団法人日本ユニセフ協会
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シリア危機6年:2016年は子どもの被害が過去最大 ユニセフ、報告書発表【プレスリリース】

人道支援で命をつなぐ子ども、4年で12倍

公益財団法人日本ユニセフ協会

『どん底:どのように2016年がシリアの子どもにとって最悪の年となったか(Hitting Rock Bottom How 2016 Became the Worst Year for Syria’s Children)』『どん底:どのように2016年がシリアの子どもにとって最悪の年となったか(Hitting Rock Bottom How 2016 Became the Worst Year for Syria’s Children)』

※本信で発表する報告書PDF『どん底:どのように2016年がシリアの子どもにとって最悪の年となったか(Hitting Rock Bottom: How 2016 Became the Worst Year for Syria’s Children)』(英文)および関連画像・映像は http://bit.ly/2mp5O7a からダウンロード頂けます。

【2017年3月13日 ダマスカス(シリア)/アンマン(ヨルダン)発】

 シリア紛争が開始から6年が経過することを受け、ユニセフ(国連児童基金)は、紛争が子どもたちに与える影響について調査し、2016年が子どもたちへの被害が過去最大だったとする厳しい評価を報告書『どん底:どのように2016年がシリアの子どもにとって最悪の年となったか(Hitting Rock Bottom: How 2016 Became the Worst Year for Syria’s Children)』にて発表しました。

昨年、全土で暴力が激化する中、確認されているだけでも、子どもたちの殺害、傷害、徴用・徴兵の事例が急増しました。

  • 少なくとも652人の子どもが殺害されました。これは2015年から20%増加、2014年に子どもの犠牲の正式な確認が開始されて以降、最悪の数字です。
  • 225人の子どもが学校で、あるいは学校の近くで死亡しました。
  • 850人以上の子どもが紛争で戦うために徴用・徴兵されました。この数は2015年の倍を超えます。子どもたちは前線で戦うために徴用・徴兵されており、処刑の執行、自爆、または刑務所の看守などの極端な例も含めて、前線での戦闘行為に就く事例が増えています。
  • 少なくとも338件*の病院や医療従事者に対する攻撃がありました。  * WHO Syria Annual Report 2016より

 「かつてないほどの深刻な苦難が子どもたちを襲っています。シリアに暮らす何百万人の子どもたちは、日常的に攻撃に晒され、混沌とした生活を送っています」とユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは話しました。「子ども一人ひとりが、健康も幸せも将来も無惨に奪われ、生涯にわたる傷を負っているのです。」

 いまだ一部の地域へのアクセスが難しいことが、子どもたちの苦難の全体像の調査や最も苦しい状況にある子どもたちへの緊急人道支援を阻んでいます。子どもたちは、爆弾、銃弾や爆発以上に、簡単に予防できるはずの疾患によって静かに命を奪われていきます。医療ケアや救援物資、その他の基本的なサービスへのアクセスは、いまも難しい状態が続いています。

 

瓦礫の中笑顔を見せるシリアの女の子©UNICEF_2016_Syria_Rural Damascus_Amer Alshami 瓦礫の中笑顔を見せるシリアの女の子©UNICEF_2016_Syria_Rural Damascus_Amer Alshami

 シリアの子どもたちの中でも最も弱い立場にあるのは、支援が届きにくい地域に暮らす280万人で、そのうち28万人はほとんど完全に人道支援から切り離された包囲地域に暮らしています。

 6年間に及ぶ紛争の結果、現在600万人近くの子どもたちが人道支援で命をつないでいます。この数は2012年の12倍です。数百万人の子どもたちが家を追われ、中には移動を7回も強いられた例もあります。230万人以上の子どもたちがトルコ、レバノン、ヨルダン、エジプトまたはイラクで難民生活を送っています。

 シリア国内および近隣諸国で暮らす家族にとって、困難な生活に対処する手段は失われつつあります。生きるために極端な手段を取らざるを得ず、子どもたちは早婚や児童労働を強いられることが珍しくありません。

 そのような恐怖や苦難に満ちた生活を強いられているにもかかわらず、希望や夢を追い求める子どもたちの驚くべきストーリーが数多くあります。トルコで難民として暮らしているダルシ―さん(12歳)は、「外科医になってシリアの病人や負傷者を助けたい。シリアの戦争が終わって私たちが帰れるようになることを夢みています。戦争のない世界を夢みています」と話しました。

 「私たちはシリアの子どもたちの勇気を目の当たりにしています。多くの子どもたちが、紛争の前線を越え、試験を受けるために学校にやってきました。彼らは学び続けることにこだわり、地下に造られた学校でも学びます。シリアの子どもたちの置かれている環境を良くするために私たちができること、しなければならないことが、まだまだたくさんあります」とカッペラエレは言います。

 シリアの子どもたちに代わって、ユニセフは、すべての紛争当事者、影響力のある関係者、国際社会、そして子どもに関心のあるすべての人に、以下のことを求めます。
  • シリアの紛争終結に向けた早急な政治的解決
  • 子どもの殺害、傷害、徴用・徴兵などあらゆる子どもへの暴力および教育施設・医療施設への攻撃の中止
  • すべての包囲された地域の包囲解除およびシリア全土どこであっても必要とするすべての子どもたちに支援を届けるための無条件かつ継続的なアクセスの確保
  • 難民を受け入れている政府およびコミュニティに対して、そのステータスに関わらず弱い立場にある子どもたちのための持続的な支援の提供
  • ユニセフが実施するシリア人の子どもたちの命を守るための支援に対する資金的支援
 

 

httpbit.ly2mY9lvPhttpbit.ly2mY9lvP

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■ 各種素材ダウンロードについて
 本プレスリリースの原文、本報告書『どん底:どのように2016年がシリアの子どもにとって最悪の年となったか(Hitting Rock Bottom: How 2016 Became the Worst Year for Syria’s Children)』(英文)、関連する画像・動画は、http://bit.ly/2mp5O7a  からダウンロード頂けます。
 画像・映像のご使用に当たっては下記の事項をご確認・遵守いただきますよう、お願いいたします。
  • ユニセフの支援活動やその背景となる状況の説明としての使用
  • 画像・映像の編集・加工・トリミングは禁止
  • 提供元の記載>提供:(公財)日本ユニセフ協会

* * *

■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
 公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)

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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
-
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