NEC、AIを活用した電力事業者向けの新サービス「くるみえ for Lifeline」を提供開始
~インフラ設備の設計工事や巡視・点検業務の高度化とリスクの自動判定による安定的な電力供給を支援~
NECは、ドライブレコーダーを活用した設備メンテナンス支援サービス「くるみえ for Lifeline」を3月より提供開始しました。
本製品は、ドライブレコーダーで記録した映像をクラウド上のAIで分析することで、インフラ設備の設計工事や巡視・点検業務の高度化とリスク予測を行うことが可能なサービスです。

【背景】
近年、電柱をはじめとするインフラ設備の老朽化が進んでおり、電力事業者による定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠となっています。一方、人口減少や熟練作業員の引退により、メンテナンスを行う担い手が不足しています。限られた人員でインフラの安定供給を守るため、ITやAIを活用した保全業務の高度化が求められています。
【本製品の概要】
本製品は、インフラ設備の巡視・点検車両等に装着したドライブレコーダーが記録した電柱と樹木の映像をクラウド上のAIで分析することで、樹木と電柱の接触による停電事故のリスクを自動判定し、点検が必要な箇所を地図上に表示します。停電事故のリスクを低減するため樹木を伐採するなどの予防保全とメンテナンス作業員の現場出向を削減し、安定したインフラの供給を支援します。


【本製品の特長】
1. 簡易デバイス×AI
ドライブレコーダーを装着するのみで、電力送配電業務の多くのプロセスで発生する移動時の走行映像を取得。AIが電柱を検知し、周辺樹木との接触リスクを判定します。AIの分析結果は、地図上に反映され、確認できます。作業員の声を反映した直感的で分かりやすい画面デザインや操作性の高さも特長です。
2. 電柱の設備・周辺環境の情報収集に伴う現場出向工数削減
ドライブレコーダーで取得した走行映像からAIが電柱を検出し、データを蓄積します。蓄積された電柱情報は地図上にピンで表示され、ブラウザから最新画像を確認することができます。これにより、工事設計に伴う移動工数の削減や、設備についての異常連絡や問い合わせにも迅速に対応できます。さらに過去に遡って、電柱周辺の状況変化を確認することも可能です。
3. 電柱と周辺樹木の接触リスクをAIが判定
AIが検出した電柱とその周辺の樹木から、電柱と樹木が接触するリスクを判定します。これにより、接触リスクの高い危険箇所を早期に特定し、停電事故の予防に貢献します。
今後はさらなる機能強化を進めるとともに、水道、ガス、通信など電力以外のインフラ設備への対応を予定しております。
以上
< くるみえ for Lifelineについて>
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像