次世代スマートファクトリーの本格展開および、「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」を開設

東日本電信電話株式会社

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、2023年5月に行ったローカル5G活用によるフレキシブルな製造工程の実現に向けた実証※1を踏まえ、マネージドローカル5Gサービス「ギガらく5G」を活用した、柔軟な変種変量生産を実現可能とするスマートファクトリーソリューションの本格展開を開始いたします。展開開始にともない、応用技術の展示としてお客さまが体感できるショールームかつ、現場実装の事前にお客さま機器の開発検証が実施できる施設として、「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」(以下、本施設)を、2024年1月24日(水)、東京都調布市の「NTT e-City Labo」内に開設しました。今後、本施設をパートナー企業さまと共に、製造業・物流業等におけるローカル5Gを活用したソリューション実装に向けた開発検証の場として活用してまいります。
 また、本施設に導入済の機器については全てローカル5G接続検証が完了しており、お客さまのご要望に応じてNTT東日本から提供が可能です。

※1.国内初!ローカル5G活用によるフレキシブルな製造・物流工程の実現に向けた実証を開始

https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20230524_02.html

施設内観施設内観

1.背景、目的

 従来の製造業においては、「少品種大量生産」による高効率な生産が主流でしたが、情報化社会への変遷にともなう顧客ニーズの多様化により、現在は、多種多様な製品を必要な量だけ生産する「変種変量生産」が主流となっています。※2

 この変化により、生産工程の変更が頻繁に必要になったほか、作業員に求められる作業内容の幅が広がる(多能工化)ため、品質の平準化や作業員のスキル・経験不足の補完を図るためのデジタルアシストツール(AIカメラ・作業支援システム・スマート電動工具等)の活用が求められています。

 しかしながら、工場設備はネットワーク機器を繋ぐケーブルが多量かつ正確に配線されているため※3、工程変更が発生するたびに配線変更や、配管の新設・撤去が必要となり、現場の大きな負担となっています。また、物流業においても、人手不足が予測される「2024年問題」が迫っており、生産性の向上が喫緊の課題となっています。

 変種変量生産の工場において柔軟性を向上するためには、設備を無線化することで配線を削減することが必要になります。その際、工場内の隅々までカバーできる広域な無線規格や、生産を止めない安定大容量の通信が求められます。また、接続制限や、ネットワーク分割をすることで工場内のセキュリティを担保することも重要となります。

 これらの要件を満たす無線ネットワークとして、ローカル5Gが挙げられます。NTT東日本が提供するマネージドローカル5Gサービス「ギガらく5G」の特徴としてはおもに以下が挙げられます。


・専用周波数帯で免許制かつ自社専用で利用できる5Gシステムのため、電波干渉の影響なく安定して高速大容量通信が利用可能

・事前の電波調査等から、構築・既存ネットワークとの接続・運用保守までトータルアウトソーシングが可能

・1基地局で半径数十~数百メートルの広大なエリアカバーが可能

・アップロード・ダウンロード速度の比率をユースケースによってカスタマイズ可能

・許可された端末のみ接続可能かつ公衆網を通らないため高セキュリティ

・論理的にネットワークを分割して、ユースケースによって通信帯域の優先制御が可能

・接続端末の移動時に、基地局間のハンドオーバーが可能なため、Wi-Fi接続と比較し安定した通信が可能


 これらの特徴を活かし、工場・倉庫設備全体の無線化や、無人搬送車やデジタルアシストツールの新たな導入によって通信量が増大する場合も、安定した通信を利用することが可能です。NTT東日本は、ローカル5Gの社会実装にむけ、2020年より取り組みを開始し、国内トップクラスの基地局構築の実績を有しています。また、製造工程に用いられる機器メーカー様と連携し、ギガらく5Gとの接続検証を進め、製造工程・物流トータルでの最適なローカル5Gソリューションの提供をめざして取り組んでいます。

 この度、機器メーカーさま、製造業・物流業のお客さまと連携し、ローカル5Gソリューションの製造・物流現場への実装と課題解決をさらに促進するために、ショールーム兼開発検証施設である本施設を開設します。


※2経済産業省「ものつくり白書」(2020)

https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2020/honbun_html/honbun/101021_2.html 


※3工場内の複雑な配線イメージ

2.施設概要

 本施設は、次世代の製造・物流工程をイメージしたショールーム兼開発検証施設です。施設内では、入庫・組立・検査・リペア・出庫といった一連の製造工程に設置された各機器をローカル5G対応させており、即時かつ柔軟に変更可能な製造工程をご覧いただけます。また、既に導入している機器以外の、お客様のご要望する機器をお持ち込みいただき、検証試験を実施することが可能です。


●施設外観


●「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボに導入済の機器一覧

 本施設に導入済の機器については全てローカル5G接続検証が完了しており、お客さまのご要望に応じてNTT東日本から提供が可能です。また、ローカル5Gの開発検証などご要望があればお問い合わせください。


3.開発検証・見学等の「ローカル5Gスマートファクトリー&ロジスティクスラボ」に関するお問い合わせ先

NTT東日本 ビジネス開発本部 無線&IoTビジネス部 5G/IoT企画担当

Email: local5g-openlab-ml@east.ntt.co.jp

問い合わせフォームからの受付も開始しております。

ローカル5Gに関するお問い合わせフォーム | 法人のお客さま | NTT東日本 (ntt-east.co.jp)


4.今後の展開

 パートナー企業さまと連携し、ローカル5Gを活用したスマートファクトリー&ロジスティクスの実現による製造業・物流業等の課題解決をめざし、取り組みを推進してまいります。

 また、2024年1月に開催される「Factory  Innovation Week 2024​ スマート工場expo」にて、ギガらく5Gおよびスマートファクトリー&ロジスティクスソリューションを展示いたします。


●出展予定イベント

「Factory  Innovation Week 2024​ スマート工場expo」

会 期:2024年1月24日(水)~26日(金)

時 間:10:00~17:00

会 場:東京ビッグサイト 西ホール

主 催:RX Japan株式会社

出展ブース番号:W65-40

※ご来場の際は事前登録が必要となります。下記、来場者事前登録ページよりご登録お願いします。

 Register (nepconjapan.jp)


5.参考情報

・NTT東日本が提供するマネージド・ローカル5Gサービス「ギガらく5G」

https://business.ntt-east.co.jp/service/gigaraku5g/

・NTT東日本のローカル5Gオープンラボ(ローカル5Gの検証環境)

https://business.ntt-east.co.jp/solution/local5g/openlab/

・国内初!ローカル5G活用によるフレキシブルな製造・物流工程の実現に向けた実証を開始

https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20230524_02.html



【本件に関するお客さまからのお問合せ先】

東日本電信電話株式会社

ビジネス開発本部 無線&IoTビジネス部 5G/IoT企画担当

MAIL:local5g-openlab-ml@east.ntt.co.jp

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会社概要

東日本電信電話株式会社

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URL
-
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿 3-19-2
電話番号
-
代表者名
澁谷 直樹
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1999年07月