インテック、自治体向けIoTプラットフォームを開発
~都市OS「FIWARE」を利用したスマートシティ実現のため実証実験を開始~
※1都市OS:スマートシティの情報基盤
自治体が独自で無線環境を構築する必要がないため、今回開発したIoTプラットフォームと組み合わせて、すぐに利用開始できます。本プラットフォームを活用することで、各自治体が抱えるさまざまな課題(児童や高齢者の見守り、雨量の観測、田畑の環境監視、各種車両のモニタリング、盗難防止など)を解決し、職員の業務負荷削減と住民サービスの向上を実現します。
■実証実験の概要
富山県の滑川市、南砺市、上市町の3自治体に協力いただき、各自治体の課題について自治体向けIoTプラットフォームを使った実証実験を行います。
・滑川市
滑川市は、古くから水害に悩まされてきたことから、河川の改修や、放水路の整備を行うなど、水害対策に力を入れている地域です。今回は、住宅密集地に流れ込む伝五郎川に水位センサーを設置し、水位変化の遠隔監視や危険水位のメール通知を行い、水害対策に役立つかを検証します。
実施時期(予定):2021年1月~2021年7月
検証内容:河川の水位監視
・南砺市
南砺市の山間部は豪雪地帯であり、毎年11月に除雪対策本部を立ち上げ、万全の体制で冬に備えています。今回は、除雪車にGPSを搭載し、除雪車の位置情報や市道の除雪状況をデータ化し、除雪作業の実態を可視化することで、除雪業務委託料精算時のエビデンスとしての利用や、除雪担当エリアの見直しなどの参考データとして活用できないかを検証します。
また、積雪量を確認しにくい山間部に積雪センサーを設置し、除雪の必要性について遠隔監視可能かも検証します。
実施時期(予定):2021年1月中旬~2021年2月
検証内容:除雪業務の可視化
・上市町
上市町は、町鳥獣被害防止計画を策定し、町と鳥獣被害対策実施隊が一体となって被害防止に取り組んでいます。箱罠に餌を仕掛ける作業や捕獲確認のため、定期的に現地作業を行う必要があります。しかし、冬季に箱罠設置場所である山間部に人が入るのは負担が大きいため、今回の実証実験では、箱罠にセンサーを設置し捕獲状況を遠隔で確認することで、現地確認作業の負担軽減に役立てられるかを検証します。
実施時期(予定):2021年1月中旬~2021年3月中旬
検証内容:獣害対策
■今後の展開
インテックは、これまで多くの自治体業務に関わってきたノウハウを生かし、全国の自治体の課題解決を支援するため今後もエリア、分野を特定せず、多くの実証実験を行い、自治体向けIoTプラットフォームの早期事業化を目指します。
今回開発した自治体向けIoTプラットフォームを使用して蓄積したセンサーデータを可視化・分析し、都市サービスのスマート化に貢献します。
また、将来的には、各自治体のスマートシティの特性に合わせ、ELTRES以外の様々な通信ネットワークを複合して利用する(ハイブリッド方式)ための機能拡張を予定しています。
※「ELTRES™」はソニー株式会社の商標です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
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