「分身ロボットOriHimeによる障がい者就労モデル事業報告書」を作成しました︕

県では、令和元年度から、株式会社オリィ研究所が開発した分身ロボットOriHime（オリヒメ）を活用して、移動が困難な障がい者を県職員として任用して在宅勤務を行う、新たな障がい者就労のモデル事業を実施してきました。このたび、これまでの６年間の本事業の実施内容や成果、課題について、とりまとめた報告書を作成しましたので、お知らせします。

１ 内容

・分身ロボットOriHimeでの勤務内容

・分身ロボットOriHimeで勤務した県職員及び分身ロボットOriHime の設置場所、自治体担当者等のコメント

・事業のまとめ（本事業を通じて分かったこと、課題）

・Q&A（多くの自治体や企業から問い合わせを頂いた内容） など

２ ホームページ

県ホームページに、報告書の電子データを掲載します。

（https://www.pref.kanagawa.jp/docs/m8u/orihime.html）

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《分身ロボットOriHimeによる障がい者就労モデル事業について》

県では、令和元年度から、障がい者を在宅で勤務する県職員として任用し、分身ロボットOriHimeを活用して、障がい者の社会参加・就労の機会拡大を図ってきました。令和元年度から令和５年度は、ALS（筋萎縮性側索硬化症）患者の髙野元氏を県共生社会アドバイザーとして任用し、共生社会実現のための諸施策に関する助言を頂きました。令和４年度からは、難病患者のみさきさんを県職員（会計年度任用職員）として任用し、「ともに生きる社会かながわ憲章」の説明や憲章グッズの配布など双方向のコミュニケーションをとりながら、憲章のＰＲ業務等を行ってきました。（実施場所：令和４年度平塚市役所内福祉ショップ、令和５年度小田原市役所障がい福祉課窓口、令和６年度相模原市立あじさい会館内福祉ショップ）

なお、本報告書の作成にあたってはお二人からのご意見をいただきながら作成し、お二人のコメントや、本事業実施に携わった関係者のコメントも掲載をしています。

（OriHimeでの勤務イメージ）

《OriHimeとは》

〇株式会社オリィ研究所が開発した分身ロボットです。

〇カメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、インターネットを通して操作が可能です。

〇移動の制約があっても「行きたい場所」に「OriHime」を置くことで、その場の風景を見たり、その場の会話に、声や身振りでリアクションをするなど、あたかもその人がその場にいるようなコミュニケーションが可能です。

（参考）株式会社オリィ研究所ホームページ https://orylab.com/

《SDGsの推進について》

県では、SDGs の達成にもつながる取組として、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念の普及に取り組んでいます。