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ソマリアの子ども140万人が急性栄養不良の恐れ【プレスリリース】

~ 5月11日、ソマリアに関するロンドン会合開催 ~

公益財団法人日本ユニセフ協会

干ばつにより避難を強いられる人たち(ソマリア・モガディシュ)2017年4月9日撮影© UNICEF_UN059179_Knowles-Coursin干ばつにより避難を強いられる人たち(ソマリア・モガディシュ)2017年4月9日撮影© UNICEF_UN059179_Knowles-Coursin

本信に関連する画像・映像はhttp://uni.cf/2p0TPgv からダウンロードいただけます。

 5月11日、ソマリアに関するロンドン会合が開催されました。それに先駆けて、ユニセフ(国連児童基金)は今月2日、ソマリアの子どもたちの置かれている危機的状況について下記のプレスリリースを発表し、さらなる支援を訴えました。

【2017年5月2日 ジュネーブ/ナイロビ(ケニア)発】

 ソマリアで今年、急性栄養不良に陥っている、あるいは陥ることが予想される子どもの数は、年初の推計から50%跳ね上がり140万人となりました。そのうち、命を脅かす重度の栄養不良に陥っている、あるいは陥ることが予想される子どもの数は27万5,000人に上ります。

 重度の栄養不良の子どもたちは、ソマリアで感染が拡大しているコレラや急性の水様性下痢疾患、はしかなどによって死亡する確率が9倍高くなります。2011年にソマリアが飢饉に襲われた際、推定26万人の命が奪われ、その半数は幼い子どもたちでした。その子どもたちの主な死因は下痢とはしかでした。

 「ユニセフはパートナー団体と協力して、今年に入ってから、昨年同時期より90%多い、5万6,000人の以上の重度の栄養不良の子どもたちを治療しました」とユニセフ・ソマリア事務所代表のスティーブン・ローウェリエは述べました。「しかし、干ばつ、病気、そして避難生活が重なる状況は、子どもたちの命を危険に晒します。私たちは、子どもたちの命を守るために、さらなる支援をより迅速に実施する必要があります」

 2016年11月以降、干ばつの影響で避難生活を余儀なくされている人は約61万5,000人で、その大多数は女性と子どもたちです。

 

国内避難民キャンプで赤ちゃんを運ぶ母親(ソマリア・バイドア)2017年4月3日撮影© UNICEF_UN061105_Knowles-Coursin国内避難民キャンプで赤ちゃんを運ぶ母親(ソマリア・バイドア)2017年4月3日撮影© UNICEF_UN061105_Knowles-Coursin

 雨季(4月~6月)に入り、少しずつ雨が降り始めたことで、一部の地域では人々が切望していた恵みの雨がもたらされています。しかし雨は同時に、子どもたちを危険に晒します。木の枝や布、防水シートで簡易的に作られた粗末な住居で暮らす子どもたちの生活は、強い雨が降れば、さらに悲惨なものになります。しかし、雨季の降雨が少ないうえに、必要とする家族に支援が届けられなければ、より多くの人々が、自分たちの土地を離れて避難民キャンプでの生活を余儀なくされることになります。マラリアの発生や、コレラ患者の急増はすでに差し迫った状況にあります。

 「新たな人々の移動は、状況をさらに悪化させます。今は自宅に留まっている人々が、避難せずにすむようにするためには、緊急支援が必要です。すでに避難した人々やキャンプで暮らす人たちは、極めて脆弱な状況にあります。最も弱い立場にある子どもたちは特にそうです」とローウェリエは言います。

 女性と子どもたちのほとんどは、支援を求めて徒歩で移動しますが、その道中や避難民キャンプに到着してからも強盗に遭うことが珍しくありません。また、レイプを含む性的虐待の報告があるものの、被害者として汚名を着せられたり、夫に知られることを恐れ、ほとんどの女性はレイプ被害を報告しません。性的暴力の加害者が罰せられることはまれです。

 干ばつは、子どもたちから教育の機会も奪っています。最も脆弱な状況に置かれた家族の子どもたちは、家族のために水を探し回らなくてはならなかったり、食糧と水を求めて家族で移動していることから、約4万人の子どもが学校に通えなくなりました。路上で生活をする、あるいは武装グル―プに徴用・徴兵される子どもの数が増えているという事例証拠もあります。

 

ユニセフの支援を受ける外来治療センターで、子どもを診てもらうため待つ若い母親たち(ソマリア・ガーバハレ)2017年4月5日撮影© UNICEF_UN058953_Knowles-Coursinユニセフの支援を受ける外来治療センターで、子どもを診てもらうため待つ若い母親たち(ソマリア・ガーバハレ)2017年4月5日撮影© UNICEF_UN058953_Knowles-Coursin

 ユニセフは、早期の支援計画と資金援助によって、支援規模を大幅に拡大しており、パートナーとの協力の下、2017年に入ってから以下の支援を実施しました。
  • 64カ所のコレラ治療施設を支援することで、4月23日までに2万8,400人以上の患者を治療。2016年1年間に治療した患者数は約1万5,600人。
  • 新しい栄養センター330カ所を新設、あるいは新設のサポートをし、全国のセンター数は合計837カ所。これらの施設設置により、今年に入ってから重度の栄養不良に陥っている子ども5万6,054人を治療。この数字は2016年同時期のほぼ倍数で、回復率は92%。
  • 干ばつの影響を受ける100万人以上に対して、一時的な安全な水へのアクセスを提供。支援対象は今年1月時点の30万人から大幅に増加。
  • 100カ所以上の保健所ならびに60以上の移動診療チームやサービスを支援することで、38万人以上の子どもと女性に緊急予防接種を含めた命に関わる保健サービスを提供。
  • 190校の学校の約2万人の子どもたちに安全な飲み水を提供。仮設学習スペースの設置により、4万3,000人の子どもたちが学習可能となる。学校中退のリスクが高い約1万人の子どもたちのために、緊急の現金給付を実施。
  • おとなの同伴者のいないあるいは離ればなれになってしまった840人の子どもたち、および、ジェンダーによる暴力を受けた1,184人に必要不可欠なサービスを提供。

 ユニセフは、ソマリアで緊急に必要な支援のために1億4,800万米ドルを呼びかけていますが、現時点で確保できているのは7,870万米ドルで、必要とする資金の47%が不足しています。

* * *

■本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。本信の原文は、 https://www.unicef.org/media/media_95888.html からご覧いただけます。

本信に関連する画像・映像はhttp://uni.cf/2p0TPgv からダウンロードいただけます。

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■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
 公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

 

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赤松良子
上場
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