好評発売中！『グラフィック版　ソフィーの世界上・下哲学者からの不思議な手紙』

5月26日には新聞広告も！

株式会社ＮＨＫ出版

2024年5月27日 09時00分

シリーズ累計210万部突破・全世界で5,000万部発行の大ベストセラー『ソフィーの世界』が刊行から30年、もっとやさしいコミックになって帰ってきました！　NHK出版より、『グラフィック版ソフィーの世界哲学者からの不思議な手紙』上・下巻として、5月21日より好評発売中です。

“世界一やさしい哲学書”がもっとやさしく！

　世界的ベストセラー＆記録的ロングセラーとなったノルウェーの哲学ファンタジーがフランスの人気作家二コビー氏によるコミック、バンドデシネ版になってオールカラーで登場！

　少女ソフィーが、たった1行「あなたはだれ？」と書かれた手紙を受け取った日から、彼女の周囲ではミステリアスな出来事が起こっていく。「世界はどこからきた？」「私はいったい何者？」これまであたりまえだと思っていたことが、次々と問いとして突きつけられていくなかで、アルベルトという謎の指南役を得てソフィーが出会う人々とは――？

「NetGalley」に寄せられたレビューを紹介！

読みながら、思考の大どんでん返しを体験！　マンガだから可能な、独創的な表現で、哲学者やその世界観についてわかり易く説いていました。元本である『ソフィーの世界』よりも、それぞれのエピソードが記憶に残ったのは、工夫された印象的なコマ割りで、読んでいてより多くの感覚がとらえられるからでしょうか……。刺激的な読書体験でした。何千年も前に考えられた哲学者の叡智は、最先端のゲノム編集の話や、SNSに代表されるWeb空間の枠組みとも繋がっているように感じて、全ての学問の根底にある「哲学」というものに大変興味が深まりました。次は、元本の『ソフィーの世界』を再読だ！（以前読んだのは確か高校生の時―――）（書店関係者）

哲学の歴史を知ることがこれほどわくわくするものだとは思いませんでした。実は原作は過去に２度チャレンジして失敗し、もう縁がないものと諦めていました。けれど、今回はグラフィック版という新しい形での出版とのことで再チャレンジ。セリフで交わされる講義で、とても楽しい時間を経験できました。哲学の誕生から他の学問へと発展してゆく過程、宗教とのつながりなど、生き生きと元気なソフィーと一緒に自然に流れを追うことができました。（図書館関係者）

30年ほど前、中学校図書館で仕事をしていた時に子ども達にも勧めましたが、少し難しかった記憶があります。コミックは断然わかりやすく、前の時代の哲学者たちの思考を次の時代の哲学者たちが受け継ぎ、推し進め深めてきたという歴史が、すんなり入ってきました。大人が読んでも面白く、小学校高学年から理解でき、高校生も気楽に読むことができると感じました。絵の雰囲気が『タンタンの冒険』に似ているので、手に取りやすい気がします。また、対話しながら問題をとことん考えて、答えを出していこうとするソフィーの態度は、今、子ども達に求められている学力、アクティブラーニング的な教育が進められている時代にぴったりだと思います。（教育関係者）

※「NetGalley」（ネットギャリー）とは、出版社が提供する発売前の作品をデジタルデータで読めるサービスです。

新聞広告にも注目！

5月26日（日）の『朝日新聞』全国版朝刊に、広告を掲載しております。

「NHK出版デジタルマガジン」で試し読み公開中！

　発売を記念して、『グラフィック版ソフィーの世界（上）哲学者からの不思議な手紙』より3章分の試し読み記事を公開しています。本書のイメージにお役立てください。

試し読みはこちら

上巻内容

１．あなたはだれ？／２．神話と自然哲学者たち／３．原子と運命／４．アテナイとソクラテス／５．プラトン／６．アリストテレス／７．ヘレニズム／８．ふたつの文化／９．聖アウグスティヌス、アヴェロエス、聖トマス・アクィナス／10．ルネサンス／11. バロック

下巻内容

12．デカルト／13．スピノザ／14．経験主義者たち／15．社会契約／16．啓蒙主義とカント／17. ロマン主義／18．マルクス／19．ダーウィン／20．フロイト／21．20 世紀／22.ヒルデ／エピローグ

著者情報

原作：ヨースタイン・ゴルデル（Jostein Gaarder）

1952年ノルウェーのオスロ生まれ。ベルゲンの高等学校で哲学と思想史を教えながら作品を発表。のちに執筆活動に専念。世界的ベストセラーとなった哲学史小説『ソフィーの世界』(NHK出版 1995年)は、読者からも批評家からも絶賛され、2024年現在67の言語に翻訳されている。著作権料の多くを持続可能な環境に貢献した個人や団体を支援する財団の設立と賞金に投じた。

脚本：ヴァンサン・ザビュス（Vincent Zabus）

劇作家、コミック作家。ベルギーのナミュール在住。フランスで長く愛読されている雑誌Spirouに掲載された子ども向けシリーズで知られる。Les OmbresおよびIncroyable! という作品は、戯曲として舞台で上演されるとともにグラフィックノベルにもなり、数々の賞を獲得した。

絵：ニコビー（Nicoby）

1976年生まれ。自伝、ユーモア作品、冒険もの、社会史、ルポルタージュと、さまざまなジャンル、スタイル、フォーマットで40以上の作品を発表している。排気ガスや電動スクーターとは縁遠い、フランスのレンヌ近郊の田舎に在住。

日本語版監修：須田朗（すだあきら）

1947 年生まれ。中央大学名誉教授。『ソフィーの世界』原作日本語版の監修も務める。

『基礎講座哲学』（ちくま学芸文庫、編著）、『もう少し知りたい人のための「ソフィーの世界」哲学ガイド』（NHK出版）などの著作がある。

訳：山本知子（やまもとともこ）

フランス語翻訳家。早稲田大学政治経済学部卒。訳書に、ヴァグネル『簡素な生き方』（講談社）、ロベルト『だったら哲学があるじゃない』（双葉社）、シャヴエ『東京散歩』（飛鳥新社、共訳）、ヴェルヌ『海底二万マイル』（ポプラキミノベル）、『NO SIGNAL』（日経ナショナルジオグラフィック）、シュレべール『がんに効く生活』（NHK出版）ほか多数。