AWS、AWS RoboMakerを発表

インテリジェントなロボティクスアプリケーションを迅速かつ容易に開発可能

アマゾンジャパン合同会社

NASA Jet Propulsion Lab (JPL)、スタンレー・ブラック&デッカー、Robot Care System、Apex.AIが、
AWS RoboMakerを使用して、宇宙探査車、工業検査向けドローン、高齢者介護ロボットを開発
(シアトル、2018年11月26日発表)Amazon.com, Inc.(NASDAQ:AMZN)の関連会社であるAmazon Web Services, Inc.(AWS)は本日、ロボティクスアプリケーションを容易に開発、検証、展開し、クラウドサービスを使用したインテリジェントなロボティクス機能を容易に構築できる新しいサービス、AWS RoboMakerを発表しました。AWS RoboMakerは、業界で最も広範に使用されているオープンソースのロボティクス ソフトウェア フレームワークであるRobot Operating System(ROS)を、機械学習、モニタリング、分析サービスなどのAWSサービスに接続できるように拡張するもので、このサービスを使用することで、データのストリーミング、ナビゲーション、通信、認識、学習に対応したロボットを開発することができます。AWS RoboMakerは、アプリケーション開発向けのAWS Cloud9ベースのロボティクス統合開発環境、アプリケーションの検証時間を短縮するロボティクスシミュレーション、アプリケーションの遠隔展開、アップデートおよび管理を可能にするフリート管理を提供します。AWS RoboMakerに関しては、以下のURLを参照ください。
https://aws.amazon.com/jp/robomaker/

ロボットは、対象を感知し、演算し、行動する機械です。近年、多くのロボットが私たちの生活の一部となりつつあり、人の代わりに面倒な家事をこなしたり、倉庫の在庫を振り分けたり、危険な産業環境においてパイプラインや工場の煙突、高圧電線を検査しています。ロボットは、これらのタスクを、ソフトウェア アプリケーションに書かれた指示に従って、センサー、データを受信、処理し、操作し、アクションを起こす差動装置を管理することで実行しています。理論上は単純に聞こえるかもしれませんが、インテリジェントなロボティクスアプリケーションを開発し、検証、展開することは時間のかかる困難な作業で、取得することが難しい様々なスキルを必要とします。例えば、物体認識、自然言語処理、自発的動作といったインテリジェントなロボティクス機能を実装するには、データサイエンティストの機械学習知識が必要になります。開発環境には、インフラストラクチャやソフトウェアの構成に数日要します。また、複数の仮想環境でロボティクスアプリケーションを検証するために、現実に近いシミュレーターを構築するには、複数のシミュレーションを並行して稼働できるソフトウェアやインフラストラクチャを構築する必要があり、それには数ヶ月を要します。アプリケーションが完成しても、そのアプリケーションをロボットに展開し、さらに使用中のロボットのアプリケーションをアップデートするためにOTA(Over-The-Air)システムを構築するか、既存のOTAシステムにアプリケーションを統合する必要があります。こうした一連の取り組みが必要なため、今日使用されているロボットやインテリジェント機能の数を著しく制限しています。
AWS RoboMakerは、お客様がインテリジェントなロボティクスアプリケーションを大規模に開発、検証、展開できる、統合したソフトウェアおよびサービス群を提供することで、これらの課題に取り組みます。AWS RoboMakerロボティクス開発環境を利用することで、開発者はAWSマネージメントコンソールからワンクリックでアプリケーション開発を開始できます。AWS RoboMakerは自動で、基礎となるインフラストラクチャをセットアップし、オペレーティングシステムや開発ソフトウェア、ROSをダウンロードし、変換、設定します。AWS RoboMakerのロボティクスシミュレーションは、屋内の部屋や小売店、レース トラックといった、設定済のモデルを用いて大規模な並列シミュレーションを容易に構成できるため、開発者は自社のアプリケーションをオンデマンドで検証し、複数のシミュレーションを並列で稼働することができます。AWS RoboMakerのフリート管理は、AWS Greengrassと統合しており、開発環境からロボットに対して直接ロボティクス アプリケーションをOTA展開することができます。また、AWS RoboMakerは、ROSに精通した開発者が自社のロボティクスアプリケーション向けに先進の機能を容易に開発できるよう、AWSサービスに接続できる新しいROSパッケージを提供します。AWS RoboMakerのROS向けクラウド拡張には、Amazon Kinesis Video Streamsの取り込み、Amazon Rekognitionの画像およびビデオ分析、Amazon Lexの音声認識、Amazon Pollyの音声生成、およびAmazon CloudWatchログインおよびモニタリング機能が含まれます。これらの機能を使用することで、ロボットの開発、インテリジェント機能の追加、ロボティクス アプリケーションのシミュレーションと検証、複数のロボットの管理とアップデートを容易に行うことができます。

AWS RoboMakerゼネラルマネージャーのロジャー・バーガ(Roger Barga)は「お客様と話すとき、同じパターンを繰り返し行なっていることをよく見かけます。インフラストラクチャの設定や、ロボティクス開発サイクルの様々な段階で使用するソフトウェアをまとめる作業、他の人が以前に行ったことのある作業の繰り返しに多くの時間を費やし、イノベーションに時間をかけられないでいます。AWS RoboMakerは、プロジェクト全般を通じてロボティクス開発をサポートする、構築済みの機能を提供します。これにより、ロボットの開発や、様々な環境での性能シミュレーション、反復作業の素早い実施などを容易に行うことができ、開発者は優れたイノベーションに注力することができます」と述べています。

ロボティクスとオープンソースコミュニティへの継続的なサポートの一環として、AWSはAWS RoboMakerのROS向けクラウド拡張のソースコードとドキュメントをApache Software License 2.0の条件に基づき、一般公開しています。AWSはROSの最新バージョンであるROS2の開発に貢献しており、ROS2技術運営委員会のメンバーでもあります。AWSは、リアルタイムのメッセージング、セキュリティ、および認証の提供以外にも、ソースコード パッケージのROS1からROS2への移行に関してロボティクス コミュニティと協力するなど、ROS2開発に貢献しています。

アマゾンは、自動化、ロボティクス、先進の技術を通じて、よりインテリジェントで高速、効率的なフルフィルメントプロセスを実現しています。アマゾンのロボティクス担当バイスプレジデント兼最上級エンジニアのブラッド・ポーター(Brad Porter)は「当社は、新しい技術をどのように使用すれば、お客様により良い体験を提供できるかについて定期的に評価しています。ロボティクスは、当社のお客様がより迅速にサービスを提供し、コストを抑えることができるグローバルソリューションを開発する上で重要な役割を担ってきています。当社はAWS RoboMaker開発をサポートし、ロボティクス開発とその商用展開を加速させるサービスの提供を後押しできたことを大変嬉しく思っています。AWS RoboMakerは、製品化のコストを大幅に削減し、開発時間を大幅に短縮することで、世界中の先進のロボティクス運用に大きな影響を及ぼすでしょう」と述べています。

AWS RoboMakerは現在、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)で利用可能で、来年には他のリージョンでも利用可能になる予定です。

アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は12年の間に、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドプラットフォームになっています。AWSは、米国、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、アイルランド、日本、韓国、シンガポールおよび英国の19のAWSリージョン、1つのローカルリージョンと57 のアベイラビリティーゾーン(AZ)で、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキング、アナリティクス、マシンラーニング、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、仮想現実および拡張現実(VR/AR)、メディア、アプリケーションディベロプメント、デプロイメントおよびマネージメントに関する125種類以上の十分な機能を有するサービスを提供しています。AWSのサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、および有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWSの詳細については以下のURLをご参照ください。https://aws.amazon.com/

Amazon.comについて
Amazonは4つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレビュー、1-Click注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazonプライム、フルフィルメント by Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire タブレット、Fire TV、Amazon Echo、Alexaなどは、Amazonが先駆けて提供している商品やサービスです。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

アマゾンジャパン合同会社

5,360フォロワー

RSS
URL
http://www.amazon.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都目黒区下目黒1-8-1 ARCO TOWER ANNEX
電話番号
-
代表者名
ジャスパー・チャン
上場
未上場
資本金
-
設立
-