インテック、衛星データを使用したデータ分析コンペティション「The 4th Tellus Satellite Challenge」で3位入賞
~画像処理やAI(Deep Learning)技術スキルを活用~
TISインテックグループの株式会社インテック(本社:富山県富山市、代表取締役社長:北岡隆之、以下インテック)は、経済産業省が運用する日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の利用促進を目的としたコンテスト「The 4th Tellus Satellite Challenge」(テーマは「SARデータを用いた海岸線の抽出」)に3位入賞したことを発表いたします。
「Tellus Satellite Challenge」は衛星データ利活用推進、人材の育成と発掘を目的とし、AI/データサイエンスのプラットフォーム「SIGNATE コンペティション」上でこれまでに3回開催されています。
2020年8月6日から11月6日に開催された「The 4th Tellus Satellite Challenge」は、803名が参加し、海岸付近の衛星からの合成開口レーダ(SAR)データを使った正確な海岸線の取得がテーマでした。
社会課題に関する本コンペティションにて、インテックがこれまで培ってきた画像処理技術や最先端のAI(Deep Learning)技術が、どの程度、社会課題に対し役に立てるのかチャレンジするため、先端技術研究所の社員4名でチームを結成し初参加しました(チーム名『aknk※1』)。
※1 チーム名『aknk』:メンバーの頭文字。読み方は、エー・ケイ・エヌ・ケイ。
海岸には高潮や津波などによる被害を防ぐ防災上の役割や、動植物の育成環境としての役割があります。近年、日本では海岸線浸食の進行が問題となっており、海岸線をモニタリングすることは、海岸浸食の兆候を早期発見する研究に役立ちます。
画像処理技術とAI(Deep Learning)技術の二段階で海岸線を抽出するアルゴリズムを作成し、インテックがこれまで研究で積み重ねたデータ分析経験を生かすことで、3位に入賞しました。
ますます複雑化、高度化する社会課題の解決には、データサイエンスの技術が不可欠と考えます。インテックは今後も、画像処理やAI技術を、産業分野、環境分野、スポーツ分野など、様々な分野に活用し、社会課題の解決に役立つ技術開発を進めてまいります。
■「The 4th Tellus Satellite Challenge」インテックの技術手法について
SARデータは一般的なカメラ画像と違い、雲があっても、夜でも地表面の様子を取得できます。しかし、エコー画像のようなモノクロでザラザラとした画像になるため、人が目視でこの観測データから海岸領域を判読するには高度なスキルが必要です。コンテストでは、AI技術によりこの画像を学習して、海岸線を抽出しました。
手順は次のとおりです。
<技術手法>
1.SARデータの持つ情報を出来るだけ落とさずに、通常使用する画像データに変換する
2.画像処理技術にて、おおよその海岸線部分を見つけて切り出す
3.切り出した画像について学習を行い、AI(Deep Learning)技術により精度高く海岸線を見つけ出す
4.この画像ごとに見つけ出した海岸線を繋いで、全体の海岸線とする
<海岸線抽出の実行イメージ>
「2.画像処理技術にて、おおよその海岸線部分を見つけて切り出す」「3.切り出した画像について学習を行い、AI(Deep Learning)技術により精度高く海岸線を見つけ出す」を行った実行イメージです。(クロップは、画像の一部を切り出すこと、セグメンテーションは、区分けを意味する用語で、画像処理技術の専門用語では、画素単位で領域に分けることを意味します。)
「4.この画像ごとに見つけ出した海岸線を繋いで、全体の海岸線とする」を実施したインテックの海岸線抽出の評価結果の推移です。
参加者は、評価結果を投稿することにより、順位が付きます。横軸が投稿回数です。投稿した評価結果と、正解値との誤差がスコアになります。縦軸がスコアを表しています。
■The 4th Tellus Satellite Challengeについて
第4回目のテーマは「SARデータを用いた海岸線の抽出」
詳細はこちらから
https://signate.jp/competitions/284
コンテスト入賞者情報について
https://signate.jp/competitions/284/leaderboard
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
インテックについて(https://www.intec.co.jp/)
お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。
【研究に関するお問い合わせ】
株式会社インテック 先端技術研究所 担当:青木、神田
E-Mail:info-ati@intec.co.jp
2020年8月6日から11月6日に開催された「The 4th Tellus Satellite Challenge」は、803名が参加し、海岸付近の衛星からの合成開口レーダ(SAR)データを使った正確な海岸線の取得がテーマでした。
社会課題に関する本コンペティションにて、インテックがこれまで培ってきた画像処理技術や最先端のAI(Deep Learning)技術が、どの程度、社会課題に対し役に立てるのかチャレンジするため、先端技術研究所の社員4名でチームを結成し初参加しました(チーム名『aknk※1』)。
※1 チーム名『aknk』:メンバーの頭文字。読み方は、エー・ケイ・エヌ・ケイ。
海岸には高潮や津波などによる被害を防ぐ防災上の役割や、動植物の育成環境としての役割があります。近年、日本では海岸線浸食の進行が問題となっており、海岸線をモニタリングすることは、海岸浸食の兆候を早期発見する研究に役立ちます。
画像処理技術とAI(Deep Learning)技術の二段階で海岸線を抽出するアルゴリズムを作成し、インテックがこれまで研究で積み重ねたデータ分析経験を生かすことで、3位に入賞しました。
ますます複雑化、高度化する社会課題の解決には、データサイエンスの技術が不可欠と考えます。インテックは今後も、画像処理やAI技術を、産業分野、環境分野、スポーツ分野など、様々な分野に活用し、社会課題の解決に役立つ技術開発を進めてまいります。
■「The 4th Tellus Satellite Challenge」インテックの技術手法について
SARデータは一般的なカメラ画像と違い、雲があっても、夜でも地表面の様子を取得できます。しかし、エコー画像のようなモノクロでザラザラとした画像になるため、人が目視でこの観測データから海岸領域を判読するには高度なスキルが必要です。コンテストでは、AI技術によりこの画像を学習して、海岸線を抽出しました。
手順は次のとおりです。
<技術手法>
1.SARデータの持つ情報を出来るだけ落とさずに、通常使用する画像データに変換する
2.画像処理技術にて、おおよその海岸線部分を見つけて切り出す
3.切り出した画像について学習を行い、AI(Deep Learning)技術により精度高く海岸線を見つけ出す
4.この画像ごとに見つけ出した海岸線を繋いで、全体の海岸線とする
<海岸線抽出の実行イメージ>
「2.画像処理技術にて、おおよその海岸線部分を見つけて切り出す」「3.切り出した画像について学習を行い、AI(Deep Learning)技術により精度高く海岸線を見つけ出す」を行った実行イメージです。(クロップは、画像の一部を切り出すこと、セグメンテーションは、区分けを意味する用語で、画像処理技術の専門用語では、画素単位で領域に分けることを意味します。)
<海岸線抽出の評価結果の推移>
「4.この画像ごとに見つけ出した海岸線を繋いで、全体の海岸線とする」を実施したインテックの海岸線抽出の評価結果の推移です。
参加者は、評価結果を投稿することにより、順位が付きます。横軸が投稿回数です。投稿した評価結果と、正解値との誤差がスコアになります。縦軸がスコアを表しています。
本コンペティションでの評価は、正解値との誤差が小さいほど、良いスコアとなります。Bronze、Silver、Goldは評価結果のランクを示しています。本コンペティションに参加している109チームの中で、上位10%がGold、20%までがSilver、40%までがBronzeにランク付けされます。インテックは、3位に入賞しGoldランクの評価結果を得ることができました。(期間中に暫定的に表示される順位が暫定評価で、評価データの一部を使って評価が行われます。最終評価は期間終了後に公開され、評価データの"残りの部分"を使って評価された値です。)
■The 4th Tellus Satellite Challengeについて
第4回目のテーマは「SARデータを用いた海岸線の抽出」
詳細はこちらから
https://signate.jp/competitions/284
コンテスト入賞者情報について
https://signate.jp/competitions/284/leaderboard
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
インテックについて(https://www.intec.co.jp/)
お客様の経営戦略に沿った情報化戦略の立案からシステムの企画、開発、アウトソーシング、サービス提供、運用保守まで、IT分野において幅広く事業を展開しています。インテックは、1964年の創業以来培ってきた技術力をもとに、AI、RPA等のデジタル技術の活用や、新たな市場の創造にも積極的に挑戦しています。常にオープンな姿勢で、人、企業、社会を技術でつなぎ、自らも変革しながら「豊かなデジタル社会の一翼を担う」企業としてお客様に新しい価値を提供してまいります。
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ社員約2万人が一体となって、強みを活かし、国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのお客様のビジネスを支えるITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りをつけていきます。
【研究に関するお問い合わせ】
株式会社インテック 先端技術研究所 担当:青木、神田
E-Mail:info-ati@intec.co.jp
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