【hontoデータ調査】日本8地域別本・コミックの購買状況調査～2023年読書の秋版～

コミックジャンルは『SPY×FAMILY』が全国7地域で1位

hontoPR事務局

2023年11月8日 14時00分

　大日本印刷株式会社（DNP）が株式会社丸善ジュンク堂書店、株式会社文教堂及び株式会社トゥ・ディファクトと共同で運営するハイブリッド型総合書店「honto（https://honto.jp/）」は、「秋の読書週間（2023年10月27日～11月9日）」※1にあわせ、「honto」での販売情報をもとにした「8地域別本の購買状況調査」を実施しました。

調査結果サマリー

・一人当たりの購入冊数・金額1位の地域は「近畿」。

・各地域共通で購買冊数が多いジャンルは「コミック」と「文庫」。

・「コミック」ジャンルは『ＳＰＹ×ＦＡＭＩＬＹ』が7地域で1位。

・「文庫」ジャンルは『傲慢と善良』が7地域で1位。

・『小学生がたった１日で１９×１９までかんぺきに暗算できる本』が「教育・学習参考書」ジャンルで
全地域1位。

一人当たりの購入冊数・金額

人口一人当たりの購入冊数・金額が最も多いのは「近畿」

　全国47都道府県を8地域※2 に分けて一人当たりの本（紙・電子書籍）の購買冊数・金額の割合を算出してみました。各地域の人口一人当たりの冊数・金額を合計したものを100として、地域別に構成比を比較してみると、人口一人当たりの購買冊数・金額が最も多いのは「近畿」でした。次いで「関東」「沖縄」の順で、昨年調査から大きな変化は見られませんでした。

地域別購買ジャンル動向

各地域共通で1位「コミック」2位「文庫」、関東は3位に「経済・ビジネス」がランクイン

　地域別に購買冊数が多いジャンルを見ると、1位と2位は各地域共通で1位「コミック」、2位「文庫」です。5位以内に共通するジャンルは「暮らし・実用」と「ボーイズラブ」という結果になりました。この傾向も昨年調査と同様です。

　3位以降は各地域で順位に変化が見られます。関東は3位に「経済・ビジネス」、沖縄は3位に「教育・学習参考書」、北海道、九州は5位に「ライトノベル」、近畿は5位に「児童書・絵本」が入りました。

地域・ジャンル別最多購買タイトル

　各地域の1位がすべて同タイトルだったジャンルは「教育・学習参考書」で『小学生がたった１日で１９×１９までかんぺきに暗算できる本』という結果でした。著者は東大卒プロ算数講師・志進ゼミナール塾長の小杉拓也さん。暗算が苦手な大人も読んでみたくなるタイトルです。

北海道ジャンル別1位

東北ジャンル別1位

関東ジャンル別1位

中部ジャンル別1位

近畿ジャンル別1位

中国・四国ジャンル別1位

九州ジャンル別1位

沖縄ジャンル別1位

全地域で5位圏内に入ったジャンルごとに地域ごとの購買トップタイトルを順に見ていきます

【コミック（全地域1位）】

関東では『呪術廻戦（22）桜島結界−転生−』が、それ以外では『ＳＰＹ×ＦＡＭＩＬＹ（10）』が1位です。

【文庫（全地域2位）】
沖縄では『首里の馬』が1位。本作は沖縄を舞台にした小説で、第163回（2020年上半期）芥川賞を受賞しています。それ以外の地域では『傲慢と善良』が1位です。

【ボーイズラブ（全国平均4位）】

東北では『ちょっと待とうよ、春虎くん【電子限定おまけ付き】』、それ以外では『40までにしたい10のこと【電子特別版】』が1位です。

【暮らし・実用（全国平均4位）】
中国・四国でのみ『交通事故保険金のカラクリ知らないと損をする！』が1位に。本作の著者である山下江さんは広島で活躍されている弁護士です。中国・四国以外では『運動脳BRAIN』が1位という結果でした。

【ライトノベル（北海道・九州 5位、全国平均8位）】
沖縄ではアニメ発の人気シリーズ『リコリス・リコイル　Ordinary days』が1位。それ以外では『わたしの幸せな結婚（7）』が1位です。『わたしの幸せな結婚』は今年に入って映画化、アニメ化もされ注目が高まりました。

【経済・ビジネス（関東3位、全国平均6位）】
関東をはじめとした地域で『頭のいい人が話す前に考えていること』が1位。北海道、中国・四国では『ゼロからの資本論』が1位です。

【児童書・絵本（近畿5位、全国平均7位）】
近畿をはじめ、関東、中部、近畿、沖縄で『大ピンチずかん』が1位。東北、九州では『パンどろぼうおにぎりぼうやのたびだち』が1位です。中国・四国では『12歳までに知っておきたい語彙力図鑑「伝える力」が伸びる！』1位でした。

【教育・学習参考書（沖縄3位、全国平均7位）】
全地域で『小学生がたった１日で１９×１９までかんぺきに暗算できる本』が1位。

昨年調査で地域特性が出たジャンル「旅行・地図」「カレンダー」今年の結果は…？

旅行・地図（地域別1位）

カレンダー（地域別1位）

　ジャンル「旅行・地図」では沖縄と北海道は昨年に引き続き地元のガイドが人気のようです。沖縄は地元の人にも便利な沖縄の路線バスガイド本『沖縄の路線バスおでかけガイドブック』が、北海道は500ページ超の大ボリューム『地球の歩き方２０２４〜２５Ｊ０９札幌・小樽』が1位でした。今年は中部でも地元ガイドブック『地球の歩き方２０２４〜２５Ｊ１０愛知』が1位に。本作は『地球の歩き方』国内シリーズの第10弾として2023年8月に発売されました。

　ジャンル「カレンダー」では全国5地域で『King & Princeカレンダー2023.4→2024.3（ジャニーズ事務所公認）』が1位に。5人体制最後のカレンダーということもあり、広い地域で注目が高まったことが窺えます。　

調査概要

＜調査方法＞

honto サイトと、honto サービス実施店の丸善、ジュンク堂書店、文教堂などで購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに各ジャンルの購買冊数を集計。地域別人口については総務省のデータを活用しています。

＞【総計】令和5年住民基本台帳年齢階級別人口（都道府県別）

https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/jinkou_jinkoudoutai-setaisuu.html

＜調査データ期間＞

2022年9月1日～2023年8月31日

＜ジャンル、タイトル名について＞

hontoの保有情報に準じています。

＜8地域区分（本調査用の独自地域区分です）＞ ※2

北海道（北海道）

東北（青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県）

関東（茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県）

中部（新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県）

近畿（三重県、滋賀県、奈良県、和歌山県、京都府、大阪府、兵庫県）

中国・四国（岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県）

九州（福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県）

沖縄（沖縄）

●本調査の結果・グラフをご利用いただく際は、「ハイブリッド型総合書店honto調べ」と記載ください。

※1 「秋の読書週間」公益社団法人読書推進運動協議会が10月27日～11月9日の二週間を読書推進週間としています。

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