ブルガリ新作「オクト フィニッシモ ウルトラ」発表
記録を越えて、新たな次元へ
世界最薄の機械式ウォッチの域をはるかに超える、オクト フィニッシモ ウルトラ。記録そのものを超えること。それは、オートオルロジュリーの従来のコードを刷新し再定義する考え方や力を象徴します。それはまた、独自の挑戦と探求における究極のステージであり、まったく新しい次元への扉を開くものでもあるのです。
厚さ1.80mmという驚くべき数値。20ユーロセント硬貨ほどの薄さです。ムーブメントだけでなく、ケースバックからサファイアクリスタルの上部に至るまでの時計全体が薄くなりました。機械式ウォッチの世界最薄記録を達成した本ウォッチはオクト フィニッシモコレクションで記録を樹立した8本目のウォッチになり、ブルガリは現代のオートオルロジュリーに大きな影響を与える新境地を切り開きました。
ブルガリのウォッチ部門のマネージング・ディレクターのアントワーヌ・パンは次のように振り返りました。
「『できるだろうか?』。3年前にこう質問をされるやいなや、我々のチームはこう答えました『どうやって進めましょうか?』と。挑戦する力はブルガリのDNAに宿っています。『ウルトラ』という言葉には、限界を超え、思い切った手段で取り組むという思いが込められており、私たちはこの考えを社内で大切にしています」
誇り高きヘリテージに名を連ねる、8つ目の世界記録。これまでの軌跡で得たものが、その目的地と同じくらい重要であることを示す典型的な例となりました。ブルガリが長年にわたって培ってきた専門技術がなければ、オクト フィニッシモ ウルトラは生まれなかったでしょう。ひいては、こうした常識を超えるようなことに挑戦しようとはだれも考えなかったでしょう。これには大胆さと自信が求められます。それが、世界最薄で確かな信頼と、さらに堅牢性を備えた機械式ウォッチを作るという究極の野望を追い求める推進力となります。
これまで築いた熟練技術は必要不可欠な要素ですが、それだけでは十分ではありませんでした。デザイナー、エンジニア、職人たちは、この課題の大きさに気づき、ゼロから出発することになりました。既存のコンセプトだけでは、世界最高の機械式ウォッチは作れません。すべてを忘れて再構築する、完全なパラダイムシフトを考察する必要があるのです。
ブルガリのプロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニは次のように述べました。
「ムーブメントのデザインだけでなく、ケースやケースバック、ブレスレット、フォールディングバックルにおいても常識を覆すことが求められたこの8度目の記録への挑戦は最も困難なものでした。この薄さを実現するためには、考え方を見直すだけでなく、さまざまなスキルを駆使し、複数の素材を用いて工夫を重ね、多くの新たな制約に適応していかなければならないのです。こういった意味で、『オクト フィニッシモ ウルトラ』は、超小型化に代表されるように、可能性に満ちたフィールドから生まれた、紛れもない最高の複雑機構なのです」
「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、コレクションのすべてのコードを継承しながら、洗練されたエレガントなデザインから歩みだすこと-それがこのプロジェクトに携わる研究開発チームが設定した追加要素であり制約となりました。こうして受け継がれてきたコードは特に、象徴的なサンドブラスト仕上げのチタンを用いたモノクロームのスタイルや径40mmの8角形ケース、ウォッチと同じ薄さの一体型ブレスレットで表現されています。6時位置のホイール上にある秒表示は、2つのレギュレーター式の時・分表示に対してオフセンターに配置されており、これもコレクションの特徴となっています。
この世界最高の薄さは、目に見えるものと見えないものの認識をも刺激します。「オクト フィニッシモ ウルトラ」は平面的にも立体的にも見えるのです。正面から見るとボリューム感があり、メカニズムの奥深さを体験することができます。同時に、さまざまな部品が脈を打つように律動し、真の立体的なヴィジョンを提供するのです。横から見ると、信じられないほど薄さを極めたウォッチが、二次元のオブジェクトになります。そして、「オクト フィニッシモ ウルトラ」を装着すると明らかにそれとわかる唯一無二の装着感を体験することができます。
香箱のラチェットホイールにQRコードを刻印したこの「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、現代のオートオルロジュリーに新領域を切り開きます。このコードをスキャンすることで始まる新たな次元は、ユニークでタイムレスな体験へと繫がります。限定本数10本の「オクト フィニッシモ ウルトラ」には、ブロックチェーン技術により、各ウォッチの真正性と唯一無二性を保証するNFT専用アートワークを添えられて届けられます。また、オーナーは専用のデジタルユニバースにアクセスすることができます。こうした意味で、「オクト フィニッシモ ウルトラ」は超小型化から非物質化への移行を映し出すコレクションとなりました。
「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、物理法則への挑戦です。この薄さを実現するためには、ゼロからすべてを作り直し、革新的な解決策を見出さなければなりません。そして8件の特許出願を行いました。この道なき道への挑戦には、ジュウ渓谷とヌーシャテルにあるブルガリの技術チームと、ラ・ショー・ド・フォンに位置する革新的なムーブメント開発のスペシャリストチームとの3年におよぶ研究開発を要しました。「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、こうして世界最薄の機械式時計を作るために立ちはだかった多くの課題に打ち勝ち、築き上げたさまざまな技術の結晶です。どのようなことが今後起ころうとも、このウォッチが現代のオートオルロジュリーの歴史に名を残すことは間違いありません。
短距離走者が100分の1秒を縮めるために並々ならぬ努力をするように、新記録への挑戦は常に自分を超えていかなければなりません。同じように、ウォッチの厚みを1ミリ、2ミリと薄くするには、極めて独創的な手法を駆使することが求められます。そのため、「オクト フィニッシモ ウルトラ」ではケースバックをメインプレートとして使用し、そこに170個の部品からなるBVL180キャリバーを組み込んだ構造になっています。ブレスレットのリンクのボリュームも全面的に見直す必要がありました。1.80mm厚のケースの薄さと連なるように完璧にフィットしながら、従来の「オクト フィニッシモ」のブレスレットの2分の1の薄さを実現しています。さらに、フォールディングバックルも新しいパラメーターに従って設計する必要がありました。また、直径40mm、厚さ1.80mmのウォッチに求められた全体の剛性を満たすため、高密度、高硬度、高耐久性を叶える、炭素とタングステンを組み合わせたタングステンカーバイドを用いたミドルケース、ベゼル、チタンラグ、ケースバック/メインプレートを開発することに成功しました。加えて、ウォッチの表面全体を活かすために、時・分ダイヤル、50時間のパワーリザーブを備える大型の香箱、エスケープに少し工夫を加えベゼルの開口部の円形形状をシンプルにしました。
物理法則を無視することはできません。機械式時計のすべての部品をわずか1.80mmの厚さの中に収める方法を見つけ出すには、今までの時計業界における常識を超えた物理法則を考慮しなければならないのです。この薄さで、通常のウォッチの全構成部品が必要不可欠である場合、この制限された中での部品の設計や製造だけでなく、その機能についても再考する必要があるのです。また通常のウォッチでは1つの部品が1つの機能を果たすのに対し、超小型化されたウォッチでは最大4つの機能を果たす部品もあることが理想的です。例えばダイヤルのケースは、時刻を表示するだけでなく、他の部品を固定する役割も担っています。さらに、巻き上げや時刻合わせを行うリューズも、解決すべき課題の一つでした。
1.80mmの厚さに合わせなければならないとしたら、従来の縦型のリューズでは小さすぎて、うまく操作することはできませんでした。そこで、手首に装着した状態でも操作しやすいように、巻き上げと時刻合わせの2つのリューズを水平に配置しました。前例のない薄さを実現するために同じ手法を駆使し、すべての機能を同一の水平面上に配置しました。また、歯車列を乱すことなく時刻合わせを行うことができる独創的なイノベーション、ディファレンシャルギア機構を搭載しています。合わせて先に述べた8件の特許を出願しました。
オクト フィニッシモ ウルトラは、現実世界と仮想世界、過去と未来をつなぐ架け橋に
新たな次元につながる、特別な機械式ウォッチ
「オクト フィニッシモ ウルトラ」は、単に腕に纏うだけのウォッチではなく、新しい世界を切り開くグローバルなエコシステムを有しています。その仕組みは物理法則に反し非物理的な世界へと広がります。香箱のラチェットホイールに刻まれたQRコードはオーナーのウォッチとそのデザイン、その歴史に特化した世界への入り口になります。この専用の空間では、インタビュー、セグメントのメイキング、ムーブメントのバーチャル3Dツアー、ウォッチに関連する可視化された、または不可視化されたコンセプトの探求などが体験できます。「オクト フィニッシモ ウルトラ」の未来のオーナー10名には、時計の真正性とオーナーとのリンクを保証するNFTの限定アートワークが付与されます。世界で最も薄いこのウォッチは、唯一無二の芸術作品を大切に保管する保管庫になり、このクリエイションの8つ目の特許であるBvlgari Singvlarity technologyが保証する永遠の証書となります。NFTの世界でよくあるサプライズを演出するため、このデジタルエコシステムの全体像は、数カ月後に最初の「オクト フィニッシモ ウルトラ」が市場に登場したときに公開される予定です。物理的な世界で圧倒的な成功を収めた「オクト フィニッシモ ウルトラ」とそのメカニカルな独創力の結集が、史上最高のウォッチメイキングをNFTやブロックチェーンといったデジタルな世界へと導きます。
【製品概要】
品番: SAP103611
価格: 52,217,000円(税込、予価)
ケース: 径40mm、厚さ1.80mm
バイマテリアル(2種類の素材を使用した)ケース:
・サンドブラスト仕上げを施したチタン製ラグ、ベゼル、ミドルケース
・アンスラサイト(無煙炭)DLC加工を施したメインプレート兼ケースバック
ダイヤル: ブラックPVDコーティングを施した針
ムーブメント: BVL180 超薄型機械式マニュファクチュールムーブメント、手巻き
直径35.00mm、厚さ1.50mm
機能性: アワーカウンター、ミニッツカウンター、ブラックのPVDインジケーター付セコンドホイール
サンドブラスト加工を施したステンレススティール製タイムセッティングホイール
サンドブラスト加工を施したステンレススティール製ワインディングホイール
サンドブラスト加工を施したステンレススティール製ラチェットホイールに各ウォッチ専用の
NFTアートにリンクする固有のQRコードをエングレービング
振動数: 毎時28,800振動
パワーリザーブ:約50時間
ブレスレット: 超薄型チタン製ストラップとステンレススティール製フォールディングバックル
防水性: 10m防水限定: 10本限定
限定数: 10本
お問い合わせ先:ブルガリ ジャパン 03-6362-0100 https://www.bulgari.com/ja-jp/
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