【京都 蔦屋書店】大久保紗也「物語るレプリカ/Replicas that tell a story」を9月21日(土)より開催。他者との距離感のつかめなさや理解しきれない感覚を巧みに表現。

《Red_Angel》acrylic and oil on canvas panel, H1455 × W1120mm ,2024

京都 蔦屋書店(京都市下京区 京都髙島屋S.C.[T8]5F・6F)では、アーティスト大久保紗也の個展「物語るレプリカ/Replicas that tell a story」を、5F エキシビションスペースにて、2024年9月21日(土)~10月20日(日)の期間に開催します。

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/42435-1146060829.html

概要

大久保紗也は1992年福岡生まれ。他者との距離感のつかめなさや理解しきれない感覚をテーマに、日々の生活のなかで描き貯めたドローイングをもとに、身体の一部や人間が日常的にとる多様なポーズを表現しています。作品展の開催が決まると、大久保はテーマに合ったドローイングを選定することから準備をスタートさせます。本展示では、ポール・オースターの小説「リヴァイアサン」をモチーフとした作品と、これまで描きためた物語をモチーフとしたドローイングから制作した作品を合わせて、約20点の新作絵画を発表いたします。波形のトタン板を支持体にして制作したシリーズや立体作品も含め、さまざまな表情を見せる作品の数々をご覧いただけます。

《umpire》acrylic and oil on corrugated plastics sheeting, H425 × W355 mm, 2024

アーティストステートメント

物語るレプリカ/Replicas that tell a story

絵画とは、タロットカードのようだと思う。

そこに描かれているものから何を受け取るのか。

決定するのは観る者と、そこに付随する物語(記憶)、そして社会である。

描かれたものを正位置の「世界」とするのか、逆位置の「死神」とするのか

究極的には作家自身にも決めることはできない。

言葉が人類共通、共有の伝達方法であれば、絵画とは随分と独りよがりな方法

ということになる。

それは作家本人にしかわからない言語で書かれた物語。

解読は難解であるが、わからずとも共感することのできる物語。

作品とは、作家の自我をめぐる物語の一端である。

そして受け取った個々の中で、それぞれの時間の中で、物語は変容していく。

ポール・オースターは自我について、「果てしなき独白、死ぬまで続く自分自身

との対話、絶対的な孤独のなかで起こる対話 」によって形成されるものだと語

り、著作「リヴァイアサン」では個々のエピソードや対話から一人の男につい

て、そして彼の周りの人々について描かれる。

本展示では「リヴァイアサン」をモチーフとした作品と、これまで描きためた

物語をモチーフとしたドローイングから制作した作品とを合わせて展開し、

それらの作品の多くは「互いに模倣しあう」方法で描かれる。

2枚のパネルを並べ、1つ色を置くごとにもう一枚はその筆跡を模倣しながら

絵の具を置き、それを交互に繰り返していく。

リフレインする独白のように、互いが互いを語るように。

その先に出来上がった作品はそれぞれがオリジナルであり、お互いが出来の悪

いレプリカという関係でいてほしい。

サックスが破壊して回った女神像のように白々しく、

是非もなく突きつけられるタロットカードのように。

大久保紗也

販売について

会場展示作品は、9月21日(土)10:00より販売開始します。                                                     

プレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。

アーティストプロフィール 

大久保紗也

1992 年福岡県⽣まれ。

2017 年に京都造形芸術⼤学⼤学院・芸術専攻・ペインティング領域を修了。現在東京を拠点に活動中。⾃⾝の制作を、「平⾯空間におけるモノや⼈の存在、実存について探る⾏為」と語る⼤久保は、輪郭線として表現される記号的なイメージと、物質感を伴う抽象的な像のうねりという、⼆つの分離した要素を共存させた絵画を制作しているアーティストです。近年の展覧会に、2024年個展『Leimotiv』(三越コンテンポラリーギャラリー、東京)、グループ展『RE:FACTORY_2』(WALL_alternative、東京)、2023年グループ展『TAKEUCHI COLLECTION『⼼のレンズ』』(WHAT MUSEUM 2F、東京)、2022年個展『Box of moonlight』(WAITINGROOM、東京)、個展『The mirror crack'd from side to side』(六本⽊ヒルズA/Dギャラリー、東京)、個展『We are defenseless. / We are aggressive. (無防備なわたしたち/攻撃的なわたしたち)』(三越コンテンポラリーギャラリー、東京)、2020年個展『They』(WAITINGROOM、東京)などが挙げられます。『第4回CAF賞⼊賞作品展』(2017年、代官⼭ヒルサイドフォーラム、東京)では⽩⽯正美賞を受賞。

展覧会詳細                                     

「物語るレプリカ/Replicas that tell a story」 

会期|2024年9月21日(土)~10月20日(日)

時間|11:00~20:00  ※最終日のみ18時閉廊

会場|京都 蔦屋書店 5F エキシビションスペース

主催|京都 蔦屋書店

入場|無料

お問い合わせ|075-606-4525

特集ページ|https://store.tsite.jp/kyoto/event/t-site/42435-1146060829.html

京都 蔦屋書店

京都 蔦屋書店

京都髙島屋S.C.[T8]5・6階に位置する京都 蔦屋書店は、全フロアを通じてアートと⽂化の「伝統と最先端」が共振する場です。芸術分野を広く取り扱う約6万冊の書籍と、⽇常のアートピースとなるような⽂具・⼯芸品のほか、フロア内に点在するアートスペースでは、注⽬の現代アート作品を展⽰。店頭と合わせてECサイトでもご案内いたします。約120席あるSHARE LOUNGEでは、カフェや仕事場、イベントスペースとして、居⼼地の良い空間を提供します。

住所|〒600-8001 京都府京都市下京区四条通寺町東⼊⼆丁⽬御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]5・6階
電話番号|075-606-4525
営業時間|10:00〜20:00
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https://www.ccc-artlab.jp/

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アート・カルチャー
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会社概要

URL
https://www.ccc-artlab.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都渋谷区南平台町16-17 渋谷ガーデンタワー
電話番号
-
代表者名
髙橋 誉則
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年05月