【皇帝、全員集合!】賢帝、愚帝、対立王など歴代皇帝54人全員の伝記を初めて一冊にまとめた『神聖ローマ帝国全皇帝伝』(河出新書)が5月27日に発売。

神聖ローマ帝国、約1000年の歴史ドラマを一気見!

河出書房新社

株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)は、菊池良生著による『神聖ローマ帝国全皇帝伝』(河出新書)を、2025年5月27日に刊行いたします。

962年、初代オットー大帝が戴冠してから、1806年にラスト・エンペラーであるフランツ二世が帝国消滅を宣言するまでの約1000年。神聖ローマ帝国はこの間、54人の皇帝およびドイツ王を生み出してきました。賢帝、愚帝、そして複数の王が並立する対立王を含めた皇帝と君主54人全員を網羅した伝記が、このたび『神聖ローマ帝国全皇帝伝』として初めて1冊にまとまりました。

本書は、揃いも揃って一筋縄ではいかない歴代の君主たちと、彼らを取り巻く人々が繰り広げるドラマティックな歴史を一挙に概観できる一冊です。

神聖ローマ帝国は、フランク大帝国が三分割され、そのうちの東フランク王国(現在のドイツの母型)の国王に即位したオットーが、ハンガリー、イタリアを次々と平定し、時のローマ教皇ヨハネス八世によって皇帝の戴冠を受けたことから始まります。その後、多くの王朝交替、他民族から親族までの数々の反乱、内紛と近隣諸国との戦い、国内での権力争い、キリスト教化の推進、教会改革と教会支配、叙任権闘争、「カノッサの屈辱」、父と子の対立、度重なる十字軍遠征、暗殺、皇帝をも蝕む伝染病、破門、大空位時代、落馬による落命、傀儡皇帝、事故死、王の拉致監禁、資金不足、毒殺疑惑、教会大分裂、政略結婚、金権選挙、宗教改革とルター派の公認、ウィーン包囲、幽閉、宗教対立、ドイツの人口を半減させたとも言われるドイツ三十年戦争、スペイン継承戦争など、次から次へと歴代の皇帝たちを襲う内憂外患の数々。そして最後は、ナポレオンに挑み続け、ナポレオン失脚後はウィーン会議を主宰した54人目のフランツ二世で、帝国は終焉を迎えます。

歴代の君主を追っていくことで、皇帝と呼ばれる最高権力者でも、短慮、見栄っ張り、女性に弱い、おっちょこちょいなど、高貴な名称とは裏腹に、歴代皇帝には実は私たち同様に人間臭い人々が名を連ねていることがわかります。

本書は、中世からルネッサンスを経て近代へと至る長大なヨーロッパ史の中で、「神聖ローマ帝国」や「皇帝」という輝かしい名前を持ちつつも繰り広げられる、難問山積にして苦難の人間ドラマでたどる神聖ローマ帝国史です。

■目次

はじめに

Ⅰ ドイツ皇帝時代の歴史

第一章 オットー朝

1 オットー一世(大帝)/2 オットー二世/3 オットー三世/4 ハインリヒ二世

第二章 ザリエル朝

5 コンラート二世/6 ハインリヒ三世/7 ハインリヒ四世/8 対立王ルドルフ・フォン・ラインフェルデン/9 対立王ヘルマン・フォン・ザルム/10 コンラート/11 ハインリヒ五世

第三章 シュタウフェン朝

12 ロタール三世/13 コンラート三世/14 フリードリヒ一世赤髭王/15 ハインリヒ六世/16 フィリップ/17 オットー四世/18 フリードリヒ二世/19 ハインリヒ(七世)

Ⅱ 大空位時代

20 対立王ハインリヒ・ラスペ/21 コンラート四世/22 ホラント伯ウィレム/23 リチャード(コーンウォール伯)/24 対立王アルフォンソ一〇世

Ⅲ 諸王家交代時代

25 ルドルフ一世/26 アドルフ・フォン・ナッサウ/27 アルプレヒト一世/28 ハインリヒ七世/29 対立王フリードリヒ美王/30 ルートヴィヒ四世/31 対立王ギュンター・フォン・シュヴァルツブルク/32 カール四世/33 ヴェンツェル /34 ループレヒト/35 ヨープスト/36 ジギスムント

Ⅳ ハプスブルク家による皇帝位ほぼ独占と帝国の終焉

37 アルプレヒト二世/38 フリードリヒ三世/39 マクシミリアン一世/40 カール五世/41 フェルディナント一世/42 マクシミリアン二世/43 ルドルフ二世/44 マティアス/45 フェルディナント二世/46 フェルディナント三世/47 レオポルト一世/48 ヨーゼフ一世/49 カール六世/50 カール七世/51 フランツ一世/52 ヨーゼフ二世/53 レオポルト二世/54 フランツ二世

あとがき/参考文献

■著者紹介

菊池良生(きくち・よしお)

1948年生まれ。明治大学名誉教授。専攻はドイツ・オーストリア文化史。著書に『神聖ローマ帝国』『傭兵の二千年史』『ドイツ誕生:神聖ローマ帝国初代皇帝オットー1世』(講談社現代新書)、『ウィーン包囲:オスマン・トルコと神聖ローマ帝国の激闘』『ドイツ三〇〇諸侯:一千年の興亡』(河出書房新社) など多数。編著書に『ハプスブルク事典』(丸善出版)がある。

■書誌情報

レーベル名:河出新書

書名:神聖ローマ帝国全皇帝伝

著者:菊池良生

仕様:新書判/並製/368ページ

初版発売日:2025年5月27日(電子書籍も同日発売)

定価:1595円(本体1450円)

ISBN:978-4-309-63186-8

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309631868/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月