コロナ禍に旗揚げ 「少人数精鋭・2作品を回替わり」で演劇の灯りを届ける グッドディスタンス『風がつなげた物語』上演間近! カンフェティでチケット発売中
グッドディスタンスでは欠かせない二人の作家 深井邦彦作品では【誹謗中傷】を、大岩真理作品では【女性の生活の不確かさ】を繊細、且つ濃密に描く90分。
グッドディスタンス(企画・製作:本多真弓)『風がつなげた物語』が2022年3月31日 (木) ~2022年4月6日 (水)に新宿シアタートップス(東京都新宿区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。
カンフェティにてチケット発売中
http://confetti-web.com/kazegatsunageta
公式ホームページ
https://www.gooddistance.net
公式ツイッター
https://twitter.com/good_distance
コロナ禍で演劇の灯を消さないための企画「グッドディスタンス」。
-風吹く街の短篇集-と名付けた小さなお芝居たちは、多くの演劇人とお客様に支えられ、下北沢の四つの劇場で、第五章までつながりました。
登場人物も上演時間も最小限にすることが条件だった「短篇集」から、今こそ創り、皆様と共有したい「物語」を届ける企画へ。
今回の二本の作品は、今を生きる人たちへの思いを込めた、書き下ろしの新作です。
新しい「グッドディスタンス」に、どうぞご期待ください。
『珠子が居なくなった』は、「生きづらい人」をテーマに作品を描く深井の新作。誹謗中傷に遭いつつも幸せを願い生きる。そんな人々の物語。
『月と座る』は、2020年の11月、幡ヶ谷のバス停でホームレスの女性が殺害された事件をモチーフに「女性の生活の不確かさ」を描く。
『珠子が居なくなった』
作・演出:深井邦彦(HIGHcolors)
出演:モロ師岡・ししどともこ(カムヰヤッセン)・若狭勝也(KAKUTA)・田口朋子・益田恭平(HIGHcolors)・鈴木朝代
珠子はずっと笑ってた
いつも楽しそうだった
だけど、珠子は居なくなった
何故、珠子は此処に居ないのか
どの言葉が、誰の言葉が、彼女を消したのか
モロ師岡
今回の芝居、あまり面白いと言うとプレッシャーがかかってそれほどでもなかったなんて言われてしまうかも知れないのですが、台本を読んだ段階で、今から稽古が凄い楽しみで、本番も七回しかできないのかと思うと残念で千回位やらせてくれって気分です。しかも、二十代の頃、人気小劇場を指を咥えながら観に通ったあのシアタートップスの舞台に六十三歳で初めて立てるのです。ああ、想像しただけでもう感動し泣きそうです!
一万人位のお客さんに観て貰いたいです!
ししどともこ
ご縁が紡いで参加致します。
こんなにもとある文字が多い台本読んだ事がない驚きと共に、台本の奥に隠されている言葉を探し寄り添う日々です。
彼らの機微を感じてはモヤッとしたりクスッとしたり、私はとあるシーンでは胸が苦しくなりました。
皆様へ、この作品を紡げる日を楽しみにしています。
若狭勝也
深井さんの脚本には、登場人物の体を通って自然と出てくるリアルな台詞が散りばめられている。言葉だけでは分からない何かを、スリリングで可笑しな会話の中でいつの間にか探してしまい、気が付くと引き込まれていく。
『珠子が居なくなった』是非ご覧ください。桜が満開の時期に新宿シアタートップスでお待ちしております。
田口朋子
この作品の登場人物も、生きている私たちも、人生はなかなか思うようにいかなくて、だけど幸せになりたくて、みんなもがいて生きています。
深井さんの描く世界で役と共に、素敵な共演者の皆さんと共に、生き生きと生きたいです。
益田恭平
所属劇団HIGHcolors作・演出深井の作品という事で凄くワクワクしています。
というのも、2020年に新型コロナウイルスの影響で劇団公演を中止にしてから、初の深井作品出演なのです。
素敵なキャスト・スタッフの皆さんと演劇を出来る事に感謝して、お客様に楽しんでもらえる作品を創っていこうと思います。
大変な状況下ですが、観に来て頂けると幸いです。
鈴木朝代
自分の中にある欠陥を周りの『こう在るべき』の中で、どうにか落とし所を見つけて己を溶け込ませなければならない瞬間、というのは生きる上で、何度もあります。
珠子は強い人だと、私は思います。
明瞭に背中を押す物語ではなく、気が付いたら物語と自分が重なっていた、そんなお話。
どうか、ご覧いただけたら幸いです。
深井邦彦
この様な情勢の中、今作品を観劇したいと足を運んで下さる事、本当に感謝しております。
作家としてその感謝を何とか作品で具現化出来ないかと足らない頭を使っております。この様な世の中になり少なからず人生に変化があった方々がほとんどだと思います、中にはその変化に戸惑い、傷つき、諦めそうになってる方もいらっしゃるでしょうか。生き辛さを感じているでしょうか。自分だけがなんで、そう思ってる方もいらっしゃるでしょうか。もしそう感じながら生きてる方がいらっしゃるなら、頑張りましょう、大丈夫です。なんてそう簡単に言えないです。言えないですけど、頑張らなくても大丈夫じゃなくてもいいので目の前に起こっている作品に現状の感情ぶつけて下さい。何になるかわからないですけど、ぶつけて下さい。気が済むまでぶつけて下さい。僕はそのぶつけられるであろう感情を少しでも軽くする為に演劇します。
お会い出来る事楽しみにしております。
**********************
『月と座る』
作:大岩真理/演出:西山水木
出演:旺なつき・野々村のん(青年座)・鬼頭典子(文学座)・根本大介・後東ようこ
深夜のバス停のベンチで、静かに座っていた女性が、男に殴り殺された。
邪魔だという理由で。
仕事、家庭、生きがい…
それぞれの日常を生きる女性たちと、殺されて「女性ホームレス」と報道された被害者の間に、境界線はあるのだろうか。
事件があったバス停に、今夜、彼女が座っている。
旺なつき
決して交わる事の出来ない、五つの魂の物語」 これが、台本を読み終えた時の私の率直な感想でした。 襲い来る重圧は本人逹にしか分からないだろうけれど、生きる事に必死であればある程思わず吹き出してしまう―そんな「コメディの顔」も見せてくれます。
誰にでも起こり得る一夜の出来事を 是非目撃しにいらして下さい!!お待ちしています。
野々村のん
私は幡ヶ谷に20年以上住んでいました。そのバス停は時々降りることがあったし、事件を聞いた時はとてもショックでした。年齢を重ねて、思うように行かないことが増え、諦めたり視点を変えたりしながら、死ぬことに近づく準備を、進めているような気がします。でも、こうして新しい出会いに今、ワクワクしています。まだまだ死にたくない!
鬼頭典子
コロナ禍で私の生活も前より大変になりました。日々スポットで色々なバイトに行き、様々な職種の方や、一時的に違う仕事で収入を得ている方々に会い、私がやって来た俳優という仕事はこの地平、延長線上にあるのだということを再認識しました。私は人を演じる。この皮膚感覚を忘れず、今回の芝居と向き合おうと思います。
根本大介
台本を読んで作家の大岩さんのこの事件への思いが、詰まっているというか渦巻いているなと思いました。
まだこのお話しがどう着地するのかわかりませんが、今から稽古がとても楽しみです。
観に来て頂いたお客様に色々複雑な感情を持ち帰ってもらいたいです。
後東ようこ
『月と座る』の出演は“しっかり向き合いなさい”とお尻を叩かれた様でした。
目を逸らしたり、見えないふりをした数々の事。
誰しも一瞬で超えてしまう可能性がある境界線はなぜ出来たのか。
皆さんと初めてご一緒するので緊張で白目になりそうですが、くだらない鎧を付けず、丸腰で、あのバス停のベンチに向かいたいです。
大岩真理
バス停にただ座っていただけの女性ホームレスが殺されたと知った時、見知らぬその人の現実がふいに自分の中に入り込み、奥にある漠然とした不安にくっきりと輪郭を与え、ずるりと引きずり出されたのを感じました。あの事件が心に引っかかっていると言う人が多いのは、その感覚のせいかもしれないと思ったりもします。
その人はなぜホームレスになってしまったのだろう?という問いはどこか空虚です。自分はそうはならないと思っているその根拠は特になく、日常も、もしかしたら命も失うのは容易く、今はたまたま失わずにいるだけのこと。
舞台の上のバス停に、誰かがやってきます。小さなベンチに座ります。自分がそこにいること、その手触りを確認するように。
この物語の5人の姿を通して、確認してみてください。今はまだ失っていないあなたの、大事なものを。
西山水木
不思議なことが起こった。女たちが口を揃えて「気になる」と言うのだ。たくさんの友人たちが「彼女は私かも知れない」と言うのだ。あの事件が起こるまでは見知らぬ人だったOさんは、鏡になって私たちの「普通の暮らし」を映す。その姿を、私たちは見てしまった。「月と座る」に登場するのは、現代に生き、不安を置き去りにして日々を暮らす等身大の私たち。普通の女たちだ。居心地の悪い小さなベンチに隣り合わせに座って、話している話している。この国の言語の始まり、「愛」について。
**********************
グッドディスタンス『風がつなげた物語』公演概要
公演期間:2022年3月31日 (木) ~2022年4月6日 (水)
会場:新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)
■スタッフ
美術:加藤ちか/照明:和田東史子/音響:岸田直人/舞台監督:西條義将
宣伝写真:公家勇人/宣伝美術:本多真弓/宣伝ヘアーメイク:有吉奈津子
演出助手:永田涼香/制作助手:永瀬巧真/制作協力:SUI/製作アシスタント:関口敦史
企画・製作:本多真弓/主催:グッドディスタンス
■公演スケジュール
3/31(木)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
4/1(金)
14:00…月と座る
19:00…珠子が居なくなった
4/2(土)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
4/3(日)
14:00…月と座る☆
19:00…珠子が居なくなった☆
4/4(月)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
4/5(火)
14:00…月と座る
19:00…珠子が居なくなった
4/6(水)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
受付開始は開演の45分前・開場は開演の30分前
※ステージによって、作品・出演者が異なりますのでご注意ください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※新型コロナウイルス感染症対策の劇場ガイドラインに沿っての客席数でご案内となります。
☆4/3(日)2作品・ツイキャスにて有料ライブ配信(アーカイブ2週間あり)。
■チケット料金
前売:5,500円
(全席指定・税込)
※2作品セット券の取り扱いはグッドディスタンスのみとなります。
この状況でも何かできる事はないかと考え、1人芝居か2人芝居で、1時間以内の作品を、復数の団体で1日4回、回替りで上演する「グッドディスタンス」公演を企画しました。
私の思いとアイデアから立ち上げた企画は、有難いことに多くの賛同の声に押され、動き出しました。
2020年7月に第1回公演を開催してから2021年2月までの間に本多劇場グループの劇場で全4回公演を行い、27団体に参加していただきました。
第4回公演は1日3団体に体制変え、完全プロデュースという形で上演。
2021年7月に上演した第5回公演も第4回と同じ体制で感染予防対策を徹底し、1公演1時間以内の少人数での公演を行いました。
お客様には気軽に安心して劇場で楽しんでいただける公演を。
俳優には少人数の芝居をじっくりと取り組んで俳優スキルを上げる環境を。
スタッフには仕事を。
2021年以降は若手の俳優に舞台に立つチャンスを与えたいと、若手向きの作品作りも挑んで参ります。
日本中の演劇が元気を取り戻していくことを心から願いつつ、演劇を愛する沢山の皆様とご一緒に、動き続けたいと思います。
【風吹く街の短篇集】第一章から第五章を経て、2022年【風がつなげた物語】へ
下北沢から新宿へ演劇の輪を広げて参ります。
企画・製作:本多真弓
http://confetti-web.com/kazegatsunageta
公式ホームページ
https://www.gooddistance.net
公式ツイッター
https://twitter.com/good_distance
コロナ禍で演劇の灯を消さないための企画「グッドディスタンス」。
-風吹く街の短篇集-と名付けた小さなお芝居たちは、多くの演劇人とお客様に支えられ、下北沢の四つの劇場で、第五章までつながりました。
登場人物も上演時間も最小限にすることが条件だった「短篇集」から、今こそ創り、皆様と共有したい「物語」を届ける企画へ。
今回の二本の作品は、今を生きる人たちへの思いを込めた、書き下ろしの新作です。
新しい「グッドディスタンス」に、どうぞご期待ください。
- 公演内容
『珠子が居なくなった』は、「生きづらい人」をテーマに作品を描く深井の新作。誹謗中傷に遭いつつも幸せを願い生きる。そんな人々の物語。
『月と座る』は、2020年の11月、幡ヶ谷のバス停でホームレスの女性が殺害された事件をモチーフに「女性の生活の不確かさ」を描く。
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『珠子が居なくなった』
作・演出:深井邦彦(HIGHcolors)
出演:モロ師岡・ししどともこ(カムヰヤッセン)・若狭勝也(KAKUTA)・田口朋子・益田恭平(HIGHcolors)・鈴木朝代
珠子はずっと笑ってた
いつも楽しそうだった
だけど、珠子は居なくなった
何故、珠子は此処に居ないのか
どの言葉が、誰の言葉が、彼女を消したのか
モロ師岡
今回の芝居、あまり面白いと言うとプレッシャーがかかってそれほどでもなかったなんて言われてしまうかも知れないのですが、台本を読んだ段階で、今から稽古が凄い楽しみで、本番も七回しかできないのかと思うと残念で千回位やらせてくれって気分です。しかも、二十代の頃、人気小劇場を指を咥えながら観に通ったあのシアタートップスの舞台に六十三歳で初めて立てるのです。ああ、想像しただけでもう感動し泣きそうです!
一万人位のお客さんに観て貰いたいです!
ししどともこ
ご縁が紡いで参加致します。
こんなにもとある文字が多い台本読んだ事がない驚きと共に、台本の奥に隠されている言葉を探し寄り添う日々です。
彼らの機微を感じてはモヤッとしたりクスッとしたり、私はとあるシーンでは胸が苦しくなりました。
皆様へ、この作品を紡げる日を楽しみにしています。
若狭勝也
深井さんの脚本には、登場人物の体を通って自然と出てくるリアルな台詞が散りばめられている。言葉だけでは分からない何かを、スリリングで可笑しな会話の中でいつの間にか探してしまい、気が付くと引き込まれていく。
『珠子が居なくなった』是非ご覧ください。桜が満開の時期に新宿シアタートップスでお待ちしております。
田口朋子
この作品の登場人物も、生きている私たちも、人生はなかなか思うようにいかなくて、だけど幸せになりたくて、みんなもがいて生きています。
深井さんの描く世界で役と共に、素敵な共演者の皆さんと共に、生き生きと生きたいです。
益田恭平
所属劇団HIGHcolors作・演出深井の作品という事で凄くワクワクしています。
というのも、2020年に新型コロナウイルスの影響で劇団公演を中止にしてから、初の深井作品出演なのです。
素敵なキャスト・スタッフの皆さんと演劇を出来る事に感謝して、お客様に楽しんでもらえる作品を創っていこうと思います。
大変な状況下ですが、観に来て頂けると幸いです。
鈴木朝代
自分の中にある欠陥を周りの『こう在るべき』の中で、どうにか落とし所を見つけて己を溶け込ませなければならない瞬間、というのは生きる上で、何度もあります。
珠子は強い人だと、私は思います。
明瞭に背中を押す物語ではなく、気が付いたら物語と自分が重なっていた、そんなお話。
どうか、ご覧いただけたら幸いです。
深井邦彦
この様な情勢の中、今作品を観劇したいと足を運んで下さる事、本当に感謝しております。
作家としてその感謝を何とか作品で具現化出来ないかと足らない頭を使っております。この様な世の中になり少なからず人生に変化があった方々がほとんどだと思います、中にはその変化に戸惑い、傷つき、諦めそうになってる方もいらっしゃるでしょうか。生き辛さを感じているでしょうか。自分だけがなんで、そう思ってる方もいらっしゃるでしょうか。もしそう感じながら生きてる方がいらっしゃるなら、頑張りましょう、大丈夫です。なんてそう簡単に言えないです。言えないですけど、頑張らなくても大丈夫じゃなくてもいいので目の前に起こっている作品に現状の感情ぶつけて下さい。何になるかわからないですけど、ぶつけて下さい。気が済むまでぶつけて下さい。僕はそのぶつけられるであろう感情を少しでも軽くする為に演劇します。
お会い出来る事楽しみにしております。
**********************
『月と座る』
作:大岩真理/演出:西山水木
出演:旺なつき・野々村のん(青年座)・鬼頭典子(文学座)・根本大介・後東ようこ
深夜のバス停のベンチで、静かに座っていた女性が、男に殴り殺された。
邪魔だという理由で。
仕事、家庭、生きがい…
それぞれの日常を生きる女性たちと、殺されて「女性ホームレス」と報道された被害者の間に、境界線はあるのだろうか。
事件があったバス停に、今夜、彼女が座っている。
旺なつき
決して交わる事の出来ない、五つの魂の物語」 これが、台本を読み終えた時の私の率直な感想でした。 襲い来る重圧は本人逹にしか分からないだろうけれど、生きる事に必死であればある程思わず吹き出してしまう―そんな「コメディの顔」も見せてくれます。
誰にでも起こり得る一夜の出来事を 是非目撃しにいらして下さい!!お待ちしています。
野々村のん
私は幡ヶ谷に20年以上住んでいました。そのバス停は時々降りることがあったし、事件を聞いた時はとてもショックでした。年齢を重ねて、思うように行かないことが増え、諦めたり視点を変えたりしながら、死ぬことに近づく準備を、進めているような気がします。でも、こうして新しい出会いに今、ワクワクしています。まだまだ死にたくない!
鬼頭典子
コロナ禍で私の生活も前より大変になりました。日々スポットで色々なバイトに行き、様々な職種の方や、一時的に違う仕事で収入を得ている方々に会い、私がやって来た俳優という仕事はこの地平、延長線上にあるのだということを再認識しました。私は人を演じる。この皮膚感覚を忘れず、今回の芝居と向き合おうと思います。
根本大介
台本を読んで作家の大岩さんのこの事件への思いが、詰まっているというか渦巻いているなと思いました。
まだこのお話しがどう着地するのかわかりませんが、今から稽古がとても楽しみです。
観に来て頂いたお客様に色々複雑な感情を持ち帰ってもらいたいです。
後東ようこ
『月と座る』の出演は“しっかり向き合いなさい”とお尻を叩かれた様でした。
目を逸らしたり、見えないふりをした数々の事。
誰しも一瞬で超えてしまう可能性がある境界線はなぜ出来たのか。
皆さんと初めてご一緒するので緊張で白目になりそうですが、くだらない鎧を付けず、丸腰で、あのバス停のベンチに向かいたいです。
大岩真理
バス停にただ座っていただけの女性ホームレスが殺されたと知った時、見知らぬその人の現実がふいに自分の中に入り込み、奥にある漠然とした不安にくっきりと輪郭を与え、ずるりと引きずり出されたのを感じました。あの事件が心に引っかかっていると言う人が多いのは、その感覚のせいかもしれないと思ったりもします。
その人はなぜホームレスになってしまったのだろう?という問いはどこか空虚です。自分はそうはならないと思っているその根拠は特になく、日常も、もしかしたら命も失うのは容易く、今はたまたま失わずにいるだけのこと。
舞台の上のバス停に、誰かがやってきます。小さなベンチに座ります。自分がそこにいること、その手触りを確認するように。
この物語の5人の姿を通して、確認してみてください。今はまだ失っていないあなたの、大事なものを。
西山水木
不思議なことが起こった。女たちが口を揃えて「気になる」と言うのだ。たくさんの友人たちが「彼女は私かも知れない」と言うのだ。あの事件が起こるまでは見知らぬ人だったOさんは、鏡になって私たちの「普通の暮らし」を映す。その姿を、私たちは見てしまった。「月と座る」に登場するのは、現代に生き、不安を置き去りにして日々を暮らす等身大の私たち。普通の女たちだ。居心地の悪い小さなベンチに隣り合わせに座って、話している話している。この国の言語の始まり、「愛」について。
**********************
グッドディスタンス『風がつなげた物語』公演概要
公演期間:2022年3月31日 (木) ~2022年4月6日 (水)
会場:新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)
■スタッフ
美術:加藤ちか/照明:和田東史子/音響:岸田直人/舞台監督:西條義将
宣伝写真:公家勇人/宣伝美術:本多真弓/宣伝ヘアーメイク:有吉奈津子
演出助手:永田涼香/制作助手:永瀬巧真/制作協力:SUI/製作アシスタント:関口敦史
企画・製作:本多真弓/主催:グッドディスタンス
■公演スケジュール
3/31(木)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
4/1(金)
14:00…月と座る
19:00…珠子が居なくなった
4/2(土)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
4/3(日)
14:00…月と座る☆
19:00…珠子が居なくなった☆
4/4(月)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
4/5(火)
14:00…月と座る
19:00…珠子が居なくなった
4/6(水)
14:00…珠子が居なくなった
19:00…月と座る
受付開始は開演の45分前・開場は開演の30分前
※ステージによって、作品・出演者が異なりますのでご注意ください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※新型コロナウイルス感染症対策の劇場ガイドラインに沿っての客席数でご案内となります。
☆4/3(日)2作品・ツイキャスにて有料ライブ配信(アーカイブ2週間あり)。
■チケット料金
前売:5,500円
(全席指定・税込)
※2作品セット券の取り扱いはグッドディスタンスのみとなります。
- グッドディスタンスとは
この状況でも何かできる事はないかと考え、1人芝居か2人芝居で、1時間以内の作品を、復数の団体で1日4回、回替りで上演する「グッドディスタンス」公演を企画しました。
私の思いとアイデアから立ち上げた企画は、有難いことに多くの賛同の声に押され、動き出しました。
2020年7月に第1回公演を開催してから2021年2月までの間に本多劇場グループの劇場で全4回公演を行い、27団体に参加していただきました。
第4回公演は1日3団体に体制変え、完全プロデュースという形で上演。
2021年7月に上演した第5回公演も第4回と同じ体制で感染予防対策を徹底し、1公演1時間以内の少人数での公演を行いました。
お客様には気軽に安心して劇場で楽しんでいただける公演を。
俳優には少人数の芝居をじっくりと取り組んで俳優スキルを上げる環境を。
スタッフには仕事を。
2021年以降は若手の俳優に舞台に立つチャンスを与えたいと、若手向きの作品作りも挑んで参ります。
日本中の演劇が元気を取り戻していくことを心から願いつつ、演劇を愛する沢山の皆様とご一緒に、動き続けたいと思います。
【風吹く街の短篇集】第一章から第五章を経て、2022年【風がつなげた物語】へ
下北沢から新宿へ演劇の輪を広げて参ります。
企画・製作:本多真弓
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