AIとロボットが人と安全・快適に共存する世界へ、Physical AI連携基盤を開発
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、人が日常で利用するAI(パーソナルエージェント※1)とさまざまなロボットをつなぎ、人と同じ空間でロボットが安全かつ快適に動作するための「Physical AI※2連携基盤」(以下、本基盤)を開発しました。本基盤は、パーソナルエージェントとさまざまなロボットをつなぐ連携技術、ロボットが行ってよい動作かを判断する制御技術、周囲の状況に合わせて動作を変更する配慮技術の3つの技術が特徴です。これにより、パーソナルエージェントに指示を入力してからロボットが動作するまでを一貫で管理し、人が安心してAIとロボットを利用できる環境づくりに貢献します。なお、本基盤を用いたデモンストレーションを、2026年11月18日(水)から開催する「NTT R&D FORUM 2026」で展示します。
近年、AI技術の進化に伴い、工場や店舗、家庭などさまざまな場面でAIとロボットの連携活用が期待されています。しかし、人の生活空間でAIとロボットを連携させて活用するには、3つの課題がありました。
・ 連携:ロボットごとに接続方法が異なり、パーソナルエージェントと複数のロボットの接続には、
接続方法に応じた個別の開発が必要になること
・ 制御:利用者や利用する場面に応じて、ロボットが行ってよい動作かを判断し止める仕組みがない
こと
・ 配慮:ロボットの動作が人に心理的な不安や不快感を与えてしまうこと
本基盤は、AIエージェント同士を連携するための標準的な通信プロトコル(A2A※3)を活用することで、多様なロボットとパーソナルエージェントをつなぐことができます。さらに、パーソナルエージェントが保有する利用者の年齢などの属性情報をもとにロボットの動作可否を自動で判断し、動作を実行前に止める制御の機能と、周りの状況に合わせてロボットが人に不安や不快感を与えない動作を自動で生成し実行する(EQ※4)機能を有しています。

【技術概念図】
将来的には、本基盤の導入によりロボットが人や状況に応じて安全で快適な動作を自動でできるようになることが期待されます。
たとえば飲食店では、利用者がパーソナルエージェントを通じて商品を注文すると、本基盤が適切な配膳ロボットを選択してロボットを動作させます。その際、未成年の利用者にはお酒を、アレルギーがある利用者にはその食品を配膳しないよう自動で判断し、配膳中に人が前に来た場合は人を避けて進むことが可能になります。
ドコモは今後、本基盤の社内への展開や、ロボットメーカーとの共同研究、さまざまな事業者との実証実験などを視野に入れ、実用性の検証を進めてまいります。
※1 パーソナルエージェント:利用者に寄り添い、日々の暮らしやさまざまな選択をいちばん身近な立場でサポートするパートナーのようなAIエージェント
※2 Physical AI:AIの処理能力を、ロボットなどを通じて物理空間での具体的な働きに結びつける技術や概念
※3 A2A(Agent to Agent):複数のAIエージェント(自律的に動作するソフトウェア)が互いに通信し、協調してタスクを遂行するためのプロトコル(通信規約)。
※4 EQ(Emotional Quotient):感情指数。自分や他者の感情を認識し、理解する能力。ここでは、AIが人間の周囲の状況に応じて、不快感を与えない動作を生成することを指します。
別紙
Physical AI連携基盤の概要
1. 基盤の概要
「Physical AI連携基盤」は、パーソナルエージェントとロボットの「連携」技術と、ロボットが実
行してよい動作かを判断し停止させる「制御」技術、さらに周囲の状況に応じて「配慮」ある振る
舞いを自律的に生成する技術を特徴とする基盤です。この基盤により、パーソナルエージェントと
の対話からロボットが実際に動作するまで一貫した管理と追跡が可能になります。

2. 技術の概要
「Physical AI連携基盤」は、連携・制御・配慮の3つの機能を1つの基盤で実現します。パーソナル
エージェントとロボットの接続には既存のA2Aプロトコルを利用し、「権限制御」、「動作履歴の
追跡」、「周囲状況に応じた振る舞い生成」をドコモが独自開発しました。
【権限制御】
利用者がパーソナルエージェントで指示を入力すると、本基盤の中核となるA2A Gatewayが、利
用者の年齢などの属性情報と基盤に登録された利用場面ごとのルールを照合し、ロボットが実行し
てよい動作かを判定します。許可されていない動作は実行前に停止し、許可された指示だけをロボ
ットに送信します。属性情報は本基盤内で管理し、ロボットには動作の指示のみ送信します。
【動作履歴の追跡】
いつ、どの利用者の指示で、どの動作を実行したかを記録します。
【周囲状況に応じた振る舞い生成】
動作時にはロボットの周囲の状況に応じて、人に不安や不快感を与えない動作を自動で生成し
実行します。

3. 体験イベント概要
「Physical AI連携基盤」は「NTT R&D FORUM 2026」にて直接ご覧いただけます。
・ イベント名:NTT R&D FORUM 2026
・ 開催期間:2026年11月18日(水)~ 11月20日(金)、11月24日(火)~ 11月25日(水)
・ 公式サイト:https://www.rd.ntt/forum/2026/
・ ドコモブース:NTT武蔵野研究開発センタ B1 イベントホール(展示番号:C10)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- その他
- ビジネスカテゴリ
- ネットワーク・ネットワーク機器電子部品・半導体・電気機器
- ダウンロード
- プレスリリース素材
このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます