パーソルグループ、女性管理職比率26.8%前半期比1.2pt増で、過去最高を更新
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:和田 孝雄)は、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)の取り組みを通じ一人ひとりが活躍できる組織・社会を目指しています。そのうち重点テーマである女性活躍推進に関し、2030年までに女性管理職比率37%を目標として定め、さまざまな取り組みを推進しています。このたび、2024年10月時点の数値をお知らせいたします。
■女性管理職比率の目標と現状
パーソルグループでは、経営戦略や組織運営に多様な視点を入れることを目的として、女性管理職比率目標を設定しています。2030年3月期にはグループにおける総合職の女性比率と同等の比率である37%を目指し、経営の直轄組織であるジェンダーダイバーシティ委員会をはじめ、グループ各社で取り組みを推進しています。2024年9月期のグループ内の女性管理職比率は26.8%と、前半期(2024年3月期)比1.2pt増で過去最高となりました。
グループ主要中核会社のうち、パーソルホールディングス、パーソルテンプスタッフ、パーソルキャリアの3社は女性管理職比率30%以上となっています。各社の取り組みと、グループ横断での取り組み双方を通じて、これからも多様なはたらき方とキャリアの支援・推進に取り組んでまいります。
■グループ各社の女性管理職比率と取り組み※
会社名 |
女性管理職比率 (2024年10月時点) |
主な取り組み |
パーソルホールディングス |
36.2% |
・9割以上の社員が週1日以上のリモートワークを実施。 ・個々の社員のさまざまなシチュエーションに合わせて、はたらく日数、時間、休暇を柔軟に選択できるFLASH制度。中学校入学まで育児時短勤務可能で、仕事と家庭の両立を支援。 ・本部ごとの女性管理職比率の目標設定、登用時期を定めた上での管理職候補者のリストアップ。など |
パーソルテンプスタッフ |
37.7% |
・キャリアサポーターによる個別面談を実施。メンバーを対象に、はたらきがいの向上と社員の自律・成長を促進。 ・ハイブリッドワークの実現。家族の転勤、子育てや介護など事情がある社員はフルリモート勤務を可能とし、自律的なはたらき方の選択を促進。 ・女性社員を対象にさまざまなはたらき方の選択肢の認知向上を目的に、組織横断的な社員交流の場「LINKプロジェクト」(2021年始動)を実施。 ・2023年から「私のカラダ×はたらくプロジェクト」を実施。ヘルスリテラシーの向上と女性特有の「カラダ」に関する疑問や不安を解消。 ・産育休中のママ・パパ社員と会社をつなぐ有志コミュニティ「mamaツナグ」(2017年9月発足)にて時短社員などを交えたセミナー開催や情報発信。 |
パーソルキャリア |
33.6% |
・女性上級管理職(スポンシー)と執行役員以上層(スポンサー)がペアとなり、継続的な1on1を通してキャリア開発を促進・支援する「スポンサーシッププログラム」。 ・課題解決力の向上を目的に、女性アシスタントマネジャーに向けて選抜型研修を実施。 ・キャリアの選択肢を広げることや、管理職に対する理解を深め昇格へのきっかけをつくることを目的に、希望する女性社員と別部署の女性管理職をマッチングし座談会を実施。 ・時間に制限のあるはたらき方を理解し、さらなる組織マネジメントに活かすことを目的とした「制限のあるはたらき方理解研修」を開始、管理職全員への実施を目指す。(1週間のNO残業体験、育児による時短事由で多く発生する、突然の子どもの体調不良想定での業務切り上げ体験など) |
※女性管理職比率30%以上のグループ主要中核会社を抜粋。
■外部からの評価
・Morningstar Japan ex-REIT Gender Diversity Tilt Index銘柄選定
・MSCI日本株女性活躍指数(WIN)銘柄選定
・令和5年度「なでしこ銘柄」選定
■多様な人材活躍に向けたグループ共通の取り組み
DEIの推進にあたり、社員の属性、価値観、能力といった3つの多様性を生かすため、グループ共通で「トップコミットメント」「制度・環境整備」「風土醸成」に取り組んでいます。
1)トップコミットメント
重要指標の設定、モニタリング(女性管理職比率に加え、候補者および登用プロセスの男女比や内部登用率、外部採用率など8項目)、役員賞与ならびにSTI評価指標への設定、ジェンダーダイバーシティ委員会の設置、ジェンダーダイバーシティレポートの発刊を行っています。
今年度の8月には女性の活躍推進に積極的に取り組むための行動原則である「女性のエンパワーメント原則(Women’s Empowerment Principles)」に賛同を表明。この11月にも、ジェンダーダイバーシティレポート第2号を発刊し、各SBU長のコミットメントや具体的な取り組み状況、多様性を包摂した組織作りの重要性を社員に向けて発信しています。
https://www.persol-group.co.jp/sustainability/diversity/topics/topics35/
2)制度・環境整備
多様な人材が活躍できる環境づくりの一環として、社員一人ひとりが時間や場所にとらわれず自律的にはたらける環境整備とキャリア形成支援を推進しています。グループ共通の取り組みとしては、リモートワークの推進、フレックスタイム制度、ドレスコードの原則自由化、キャリアオーナーシップを育むためのグループ間異動・職種体験制度、複業制度などが挙げられます。2023年度は新たにダイレクトリクルーティング型の異動制度である「キャリアスカウト制度」を開始(※)。さらに多様な選択肢の中から、社員が主体的にキャリアを選択できるようになりました。
(※)プレスリリース『パーソル、募集部署が直接社員をスカウトする「キャリアスカウト制度」の利用実績を公表』https://www.persol-group.co.jp/news/20240304_01/
3)風土醸成
イベントやセミナーの開催や、意識啓発やスキル習得のための研修を実施しています。
国内グループ全社員向けの研修としては、多様性を理解・受容していく上で必要な考え方や知識、アンコンシャスバイアスなどを学ぶe-learningを用意。2024年度は約3.5万名が受講し、2019年度の開始から6年間で累計約15万名が受講しました。
管理職向けには、2種類だった研修に加えて2023年度から新たに「心理的安全性を学ぶDEI研修」も開始。これらの研修を通じて、多様な人材マネジメント手法への理解を深めています。
名称 |
概要 |
最新実績※ |
管理職向け「DEIマネジメント研修」 |
役員を含む全管理職層を対象にした必須研修。 マクロ環境の変化とあわせてDEIの推進目的やマネジメント手法、特に女性や若手社員を管理職として輩出するポイントへの理解を深める。 |
2023年度時点:受講者数322名 (2021年度の開始から累計2,600名が受講) |
管理職向け「インクルーシブリーダーシップ研修」 |
2022年度から開始した部長・課長層向けの必須研修。女性に限らない多様な人材のマネジメントに重要なリーダーの行動を学び、行動計画を策定している。 |
2023年度時点:受講者数1,214名 (2022年度の開始から累計1,666名が受講) |
管理職向け「心理的安全性を学ぶDEI研修」 |
2023年度から開始した本部長・部長・課長層向けの任意研修。より多様な社員の価値観の受容、意見の引き出し方について、今までの自身の言動を振り返り、具体的な問いかけの手法を学ぶ。 |
2024年度時点:受講者数232名 ※応募者多数により人数上限を設けて実施 (2023年度の開始から累計325名が受講) |
国内グループ全社員向け「DEIリテラシー研修」 |
パーソルグループのDEIの考え方や、多様性を理解・受容していく上で必要な考え方や知識、アンコンシャスバイアスなどを学ぶe-learning研修を年に1回、国内グループ全従業員を対象に実施。 |
2024年度時点:受講者数35,022名 (2019年度の開始から累計約15万名が受講) ※派遣スタッフの受講数は除く |
イベント「みんなでDEIを考えるかい(みんでぃ)」 |
DEIに関する理解を深め、自分事に感じてもらうことを狙い、2020年度より毎月1回以上実施しているイベント。年々応募人数が増え、外部企業との共同開催や社外公開も行い、DEIへの意識や連携が広がっている。 |
2024年度9月時点:開催イベント6回 のべ応募者数968名 (2020年度の開始からイベント69回開催、のべ応募者数9,104名) |
※2024年度上期に終了した研修は2024年度実績を、現在実施中の研修は2023年度実績を、最新値として記載。
■パーソルホールディングス株式会社について
1973年の創業以来、人材派遣、人材紹介、アウトソーシング、設計開発など人と組織にかかわる多様な事業を展開。2008年10月に共同持株会社テンプホールディングス株式会社を設立。2017年7月よりパーソルホールディングス株式会社へ社名変更。
東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:2181)。2024年3月期売上収益1兆3,271億円(IFRS)。
■「PERSOL(パーソル)」について < https://www.persol-group.co.jp/ >
パーソルグループは、「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、2030年には「人の可能性を広げることで、100万人のより良い“はたらく機会”を創出する」ことを目指しています。
人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、BPOや設計・開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開するほか、新領域における事業の探索・創造にも取り組み、アセスメントリクルーティングプラットフォーム「ミイダス」や、スキマバイトアプリ「シェアフル」などのサービスも提供しています。
はたらく人々の多様なニーズに応え、可能性を広げることで、世界中の誰もが「はたらいて、笑おう。」 を実感できる社会を創造します。
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