パイオニア、株主変更を完了
パイオニア株式会社
CarUX Holding Limited
[東京、2025年12月1日] –パイオニア株式会社(以下「パイオニア」)は本日、株主移行が完了し、スマートコックピット統合ソリューションのティア1サプライヤーで、Innolux Corporationの子会社であるCarUX Holding Limited(以下「CarUX」)の一員となったことをお知らせします。今後、CarUXはグローバルスマートコックピット戦略を新たなステージへと進めてまいります。
今回の株主変更により、パイオニアの車載オーディオシステム、マルチメディアソリューション、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)ソフトウェア開発における深い技術知見と、CarUXのスマートコックピット統合ソリューションの強みを融合させ、CarUXグループのコアコンピテンス、製品競争力、グローバルサプライチェーンにおける影響力をさらに強化していきます。
両社の研究開発力と製造拠点を組み合わせることで、CarUXグループはグローバル自動車メーカーや消費者の多様化するニーズに応えるため、迅速かつ地域に密着したサポートを提供し、スマートモビリティ業界における継続的な革新と成長を推進していきます。
CarUXグループは、買収完了後、以下の3つの主要領域でシナジーの創出を実現していきます:
1. 顧客基盤の多様化:
パイオニアが築いてきた、日本をはじめとするグローバルな顧客基盤を活かし、CarUXグループは欧米地域以外の自動車市場でのプレゼンスを拡大していきます。特に、日本の自動車メーカーサプライチェーンへの参入や、これまで接点を持ちにくかったパートナーとの協業販売機会の獲得を目指します。
2. 製品ポートフォリオの拡充:
パイオニアのオーディオ、マルチメディアシステム、HMIソフトウェアにおける知見と、CarUXの高度なスマートコックピットディスプレイおよび製品へのインテグレーション技術を組み合わせることで、製品ポートフォリオを拡大し、ディスプレイ、サウンド、ヒューマンマシンインタラクションをシームレスに統合した包括的なソリューションを提供します。
3. グローバルな製造基盤:
パイオニアは日本、タイ、ベトナムをはじめとするアジア全域、ならびに米州・欧州に研究開発・製造ネットワークを構築しています。これらのリソースをCarUXのアジア・欧州における既存の事業基盤を組み合わせることで、CarUXグループは多地域にわたる供給体制をさらに強化し、グローバルな生産の強靭性を高め、世界中の顧客に対して迅速かつ地域に密着したサポートを提供します。
CarUXグループは、顧客エンゲージメント、製品開発、技術、製造における共同の取り組みを通じて融合を進めていきます。研究開発における連携をさらに深め、生産シナジーを強化することで、スマートコックピットソリューションのパイオニアになるというビジョンの実現に向け、着実に前進してまいります。
CarUX について:
CarUXはシンガポールに本社を置き、アジア全域に事業拠点と製造拠点を展開し、欧州とアジアに4つの研究開発センターを擁しています。車室内体験を向上させるスマートコックピットディスプレイおよび統合ソリューションの設計、開発、製造を専門としています。
20年以上のティア1サプライヤーとしての実績を持ち、主要なグローバル自動車メーカーと長期にわたるパートナーシップを構築しています。革新性、製品品質、顧客中心のアプローチで知られるCarUXは、世界中の自動車ブランドから信頼されるパートナーです。
パイオニアについて:
パイオニアは、1938年の創業以来、企業ミッション「より多くの人と、感動を」のもと、世界初の商品・サービスを数多く開発してきたグローバルトップメーカーです。カーエレクトロニクス事業を主軸とし、ユニークな発想と最先端のテクノロジーを活かして、車室内における快適、感動、安心・安全を実現する製品やサービスの提供など新しい価値を提案しています。企業ビジョン「未来の移動体験を創ります」を掲げ、モビリティ領域におけるさまざまな社会課題を“モノ(プロダクト)×コト(ソリューションサービス)”で解決するソリューション企業への変革に取り組んでいます。
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