第45回 サントリー学芸賞決定
公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、第45回「サントリー学芸賞」を下記の8名に贈呈することに決定しました。
本賞は「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門に分かれ、正賞として楯、副賞として300万円を贈呈します。毎年、前年1月以降に出版された著作物を対象に選考し、広く社会と文化を考える独創的で優れた研究、評論活動をされた方を顕彰しています。1979年の本賞創設以来、受賞者の数は今年度を含め379名にのぼります。
なお、贈呈式は12月11日(月)に東京で行う予定です。
<受賞者および対象作品>
〔政治・経済部門〕
宇南山 卓(うなやま たかし)(京都大学経済研究所教授)
『現代日本の消費分析 ―― ライフサイクル理論の現在地』(慶應義塾大学出版会)
東島 雅昌(ひがしじま まさあき)(東京大学社会科学研究所准教授)
『民主主義を装う権威主義 ―― 世界化する選挙独裁とその論理』(千倉書房)
〔芸術・文学部門〕
菱岡 憲司(ひしおか けんじ)(山口県立大学国際文化学部准教授)
『大才子 小津久足 ―― 伊勢商人の蔵書・国学・紀行文』(中央公論新社)
鷲谷 花(わしたに はな)(映画研究者、大阪国際児童文学振興財団特別専門員)
『姫とホモソーシャル ―― 半信半疑のフェミニズム映画批評』(青土社)
〔社会・風俗部門〕
阿部 卓也(あべ たくや)(愛知淑徳大学創造表現学部准教授)
『杉浦康平と写植の時代 ―― 光学技術と日本語のデザイン』(慶應義塾大学出版会)
小俣ラポー 日登美(おまたらぽー ひとみ)(京都大学白眉センター/人文科学研究所特定准教授)
『殉教の日本 ―― 近世ヨーロッパにおける宣教のレトリック』(名古屋大学出版会)
〔思想・歴史部門〕
池田 真歩(いけだ まほ)(北海学園大学法学部准教授)
『首都の議会 ―― 近代移行期東京の政治秩序と都市改造』(東京大学出版会)
新城 道彦(しんじょう みちひこ)(フェリス女学院大学国際交流学部教授)
『朝鮮半島の歴史 ―― 政争と外患の六百年』(新潮社)
-敬称略-
◎受賞者略歴・選評については、下記URLよりご覧ください。
受賞者略歴:https://www.suntory.co.jp/news/article/14496-2.html
選評:https://www.suntory.co.jp/news/article/14496-3.html
<選考経過>
2022年1月以降に出版された日本語の著作を対象に「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門において各選考委員より優れた作品が推薦され、2回にわたる選考委員会での審議を経て、受賞者および作品が決定されました。
選考に際しては、個性豊かで将来が期待される新進の研究者、評論家であること、本人の思想、主張が明確な作品であることに主眼が置かれています。また、代表候補作品だけでなく、これまでの一連の著作活動の業績を総合して選考の対象としています。
<選考委員>
政治・経済部門
大竹 文雄氏(大阪大学特任教授)
田所 昌幸氏(国際大学特任教授)
土居 丈朗氏(慶應義塾大学教授)
細谷 雄一氏(慶應義塾大学教授)
牧原 出氏 (東京大学教授)
待鳥 聡史氏(京都大学教授)
芸術・文学部門
池上 裕子氏(神戸大学教授)
岡田 暁生氏(京都大学教授)
ロバート キャンベル氏(早稲田大学特命教授)
沼野 充義氏(名古屋外国語大学教授)
野崎 歓氏 (放送大学教授)
三浦 篤氏 (大原美術館館長)
社会・風俗部門
伊藤 亜紗氏(東京工業大学教授)
井上 章一氏(国際日本文化研究センター所長)
片山 杜秀氏(慶應義塾大学教授)
玄田 有史氏(東京大学教授)
佐藤 卓己氏(京都大学教授)
武田 徹氏 (ジャーナリスト、評論家)
思想・歴史部門
宇野 重規氏(東京大学教授)
岡本 隆司氏(京都府立大学教授)
苅部 直氏 (東京大学教授)
熊野 純彦氏(放送大学特任教授)
堂目 卓生氏(大阪大学教授)
藤原 辰史氏(京都大学准教授)
<公益財団法人サントリー文化財団について>
当財団はサントリーの創業80周年を記念して1979年2月に大阪で設立されました。以来、わが国の国際化、情報化の時代に応えて、社会と文化に関する学術研究の助成、これらの分野における優秀な人材の育成をめざし、わが国および世界の学術文化の発展に寄与することを目的に事業を進めています。
ホームページ https://www.suntory.co.jp/sfnd/
以上
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