凸版印刷、生体認証を実装したメタバースの実現に向けてノルミーと協業
スマートフォンのカメラで「手のひら認証」が行える技術を活用したなりすまし等を防ぐ安全・安心なメタバースサービスの開発を推進
凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、独自の生体認証技術を持つ株式会社ノルミー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩田英三郎、以下 ノルミー)と連携し、両社で「手のひら」を使った本人認証機能を実装させた、安全・安心なメタバースサービスの開発を開始します。
■ 背景
昨今、メタバースへの関心が高まる中で凸版印刷は、メタバース内に現実の色や質感を忠実に再現する真正性の追求と共に、ビジネス利用に必要となるデータ管理機能や改ざん対策に加え、アバターの本人認証と安全なコミュニケーションをワンストップで提供するメタバース基盤「MiraVerse®(読み: ミラバース)」(※1)を提供してきました。他方で、ビジネス向けメタバースにおいては、第三者による「なりすまし」や「乗っ取り」「不正アクセス」など、セキュリティ上の不安が大きな課題として残っており、これらに対応する様々なサービスも提供を進めています。
このような状況を踏まえて凸版印刷は、スマートフォンのカメラ等を用いて、手のひらの静脈情報と掌紋情報で生体認証できる技術を持つノルミーと共同で、メタバース上に生体認証機能を実装させるシステムの開発を推進。これによって、なりすましや乗っ取りなどの不正行為を防ぎ、メタバースのセキュリティ強化を実現します。
■ 具体的な協業内容
①バーチャルイベント会場への入場管理機能の開発
静脈認証と掌紋認証の組み合わせによる高いセキュリティ性と、スマートフォンのカメラで認証可能な手軽さをもつ、ノルミーの生体認証技術によって、メタバース上に構築されたイベント会場への入場チケットの用途として、生体認証を活用。高いセキュリティ性を持った入場管理機能の開発を進めます。
② アバターと本人情報の紐づけ機能の開発
アバターの不正利用を防止する、アバター生成管理基盤「AVATECT®(読み: アバテクト)」(※2)は、接続先のメタバース環境毎のセキュリティレベルにあわせて、ユーザー認証の強度を複数の方式(ID/パスワード、生体認証、IDカード等)で管理します。このユーザー認証方式の一つとしてノルミーの生体認証技術を活用します。
■ ノルミーの掌静脈認証技術の特長
ノルミーは、スマートフォンのカメラ等で生体認証を行える技術を手掛けるスタートアップ企業で、モバイル生体認証として、世界初のCC認証(※3)を取得しています。
① スマートフォンのカメラで容易に掌静脈認証が可能
② 指紋認証を上回る高い認証精度を実現
③ 3次元画像補正技術等により非接触で認証が可能
■ 今後の目標
凸版印刷はノルミーとの協業を通じて、メタバースにおける本人認証システムを2022年9月までに開発。これによって、安全・安心で、誰一人取り残されないデジタル社会の実現に貢献します。同時に、掌静脈認証技術はメタバース以外にもチケットレスやキャッシュレス、キーレスなどの市場に向け、両者で国内外への展開を進めていきます。
※1 「MiraVerse®」
メタバース内に現実の色や質感を忠実に再現する真正性の追求と共に、ビジネス利用に必要となる様々な構成要素のデータ管理機能や改ざん対策に加え、アバターの本人認証と安全なコミュニケーションをワンストップで提供するサービス基盤です。
※2 「AVATECT®」
アバター本体の管理や本人認証に加え、アバターにNFT(非代替性トークン、Non-fungible token)や電子透かしを付与するサービスです。これによりアバターの不正利用やなりすましを抑止し、メタバース上でのプライバシーや著作権の保護を実現します。
※3 CC認証
CC (Common Criteria) とは、情報技術セキュリティの観点から、情報技術に関連した製品及びシステムが適切に設計され、その設計が正しく実装されていることを評価するための国際標準規格です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上
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