学生時代の奨学金、自分で返済するとしたら「負担」95.0%

奨学金の返済「自分だけで」9.3%、「受給してなかった」76.0% ~しゅふJOB総研~

ビースタイルグループ

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『奨学金の返済』をテーマに主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:889件)

■調査概要

1.学生時代の奨学金を「自分だけで返済」9.3%、「受給していなかった」76.0%

2.学生時代の奨学金を自分自身で返済するとしたら「負担」95.0%

3.学生時代の奨学金を自分で返済するとしたらどう感じるか:受給経験別比較

4.フリーコメントより

1.学生時代の奨学金を「自分だけで返済」9.3%、「受給していなかった」76.0%

2.学生時代の奨学金を自分自身で返済するとしたら「負担」95.0%

3.学生時代の奨学金を自分で返済するとしたらどう感じるか:受給経験別比較

4.フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

・奨学金の返済は大変です。今となっては気軽に借りすぎたなと思います。奨学金だけでなく、ローンや投資などのお金についての教育がめちゃくちゃ大事と思います(40代:派遣社員)

・まだ払っていて負担だが、それで進学できたのだから、返すのは当然だと思ってきた。今後の若い人の奨学金返却が免除されるとしたら複雑(50代:パート/アルバイト)

・学ぶために借金を負わなければならないのはおかしい。でも、高卒だと就職先の範囲が絞られてしまう(30代:正社員)

・学びたい学生が学費調達に振り回されないよう、奨学金の対象学生の生活環境をしっかりと把握し、特待生制度などを強化するべきだと思います(60代:今は働いていない)

・義務教育ではない大学進学についても、親が学費を出すのが基本だと思う。その経済力がないなら進学ではなく就職をすすめるのが親の責任だと思う(50代:今は働いていない)

・借金するなら、大学行く必要あったのかな?(50代:派遣社員)

・全ての人に学びの機会を与えるために大学まで全て無料化して欲しい。奨学金ではなくて、誰もが大学まで行けるようになればいいと思う(60代:フリー/自営業)

・奨学金が安易に借りられることが問題だと思う。無理に大学に行かなくても就職して、そこで資格などを取りステップアップできる企業がもっと増えたら良いと思う(50代:契約社員)

・奨学金が無くては進学できない若者は多く 返済が社会に出ても付きまとうのは人生そのものに苦しみを負担させている。悪しき風習(40代:パート/アルバイト)

・たまたま高所得者の夫と結婚して、彼が何も気にしない人で結婚のタイミングで利子が勿体ないからと全額一括返済してくれた レアなケースだと思う 今思えば、自分で返してたし、返せたけど、奨学金自体が結婚の障害になってたかもしれないと思うと恐ろしい(40代:その他の働き方)

・少子化が進むにつれて、いろんな費用が税負担によって無料化されているが、払ってきた世代としてはモヤモヤする(20代:今は働いていない)

・私は親にだしてもらったけど、私はシングルマザーで娘には奨学金を借りてもらった 情けないと思います(50代:その他の働き方)

・お金を借りてまでして得られる勉強であれば良いが、何のために通っているのかわからないような学校であれば就職し早く社会に出た方が良いと思う。学費無料はその年の子を持つ親としては有難いが、それは税金でありその負担が誰にくるのか考えなければいけない(50代:パート/アルバイト)

・学業の為とはいえ、借りたお金は何年かかっても返すべきだとは思いますが、就職先がいくらか負担してくれる制度があっても良いと思います(40代:派遣社員)

・大学の学費が高すぎて、子どもを産む人数を考えてしまう(50代:フリー/自営業)

・政府は外国人留学生に手厚い補助を与え、日本の学生には冷たいと感じます(50代:派遣社員)

・今、シングルマザーとして高校生を育てていますが、大学進学の際は奨学金制度を利用する予定。子供の負担になるのが心配(50代:パート/アルバイト)

・政府は3人以上の家庭に対して大学の授業料無償を行うと言いましたが、子供一人から行ってほしいです(40代:パート/アルバイト)

・奨学金は学生時代に大変助かる制度だが、返済ありの奨学金の場合は、社会人になってからの負担が思った以上に多い(30代:正社員)

・将来日本を支えてくれる優秀な学生については、国が積極的に支援してしかるべき。一定以上の優秀な成績をおさめた場合は学費無償、返還義務無しが当然と思う(50代:パート/アルバイト)

・借りたものは返す、これは原則なので当然だと思う(40代:今は働いていない)

・奨学金を借りても、学校によっては、足りない場合がある。学費が高すぎる(50代:パート/アルバイト)

・奨学金を借りて大学行った娘の同級生は20年近く経った今でも、奨学金ローンの返済をしていると聞くと、どうにかならないのかと常に思う(60代:今は働いていない)

・学びたい、夢を叶えたい等で社会に出る前に借金を背負わす事自体間違い。奨学金、学費を何十年も返済させるなんて(50代:パート/アルバイト)

・自分はずっと働いて完済できたが、こどもには負わせたくないなと思う。しかし、日本の経済状況や税金負担率が高すぎて厳しいと感じている(30代:今は働いていない)

・就職しても給与が高くないから生活していくので手一杯なのに奨学金の返済まで加わると本当に経済的に大変。そしてそれが結婚した後にもつながってて返済が果てしない。自分が借りて大学も行ったから仕方がないが、返済不要の給付型がもっと増えるべきだと思う(30代:フリー/自営業)

・経済的理由で、学びの機会を奪われることのない社会が一番いいが、学びを活かす条件はつけたほうがいい気がする(40代:今は働いていない)

・自分で払うものだと思っています(50代:パート/アルバイト)

・お金がない人でも学べる機会が与えられるのはいいこと(50代:今は働いていない)

・自分は奨学金を受けておらず、子供にも受けさせていないが、奨学金を受けてでも学びたいと思う気持ちは素晴らしいと思う(50代:派遣社員)

・うちは貧乏なので高校の頃からずっと働きながら自分で学費を納めて来ました。これを社会人になりたての時に引かれると辛いかと思います。私は「奨学金」という甘い名前でなく「学生用ローン」と変名した方がいいと思うのですが…(50代:フリー/自営業)

・経済の格差が教育の格差を生んでいる(60代:派遣社員)

・高校、大学ととにかく高すぎます 体的にも1番食べるし学費も高いのに、手当は小さい子対象のみ。ありえません…(40代:パート/アルバイト)

・大学生の時は奨学金自体を親が申し込んでいたとは知らず、借金ということは卒業間近で知ったので自分を含めて事前に相談したかった(30代:今は働いていない)

・借りられるだけ、良いと思います。本当にお金に困っている人には、貸してもくれないので(40代:パート/アルバイト)

■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 学生時代に受けとっていた奨学金をどうやって返済するか。主婦層を中心とする就労志向の女性に、学生時代の奨学金返済をめぐる状況について尋ねたところ「自分だけで返済」9.3%、「親など自分以外の人が返済」3.5%、「自分と自分以外の人とで返済」4.3%となりました。およそ1割の人が、奨学金を自分で返済しています。一方、最も多かったのは「奨学金を受給していなかった」で76.0%でした。

 また「社会に出た後、学生時代の奨学金を自分自身で返済するとしたらどう感じますか。実感として最も近いと思うものをお教えください」との質問には、「大いに負担」と回答した人が69.7%、「少しは負担」が25.3%で、「負担」と答えた人が合わせて95.0%に及びました。さらに、学生時代に実際に奨学金を受給していた人と受給していなかった人とで比較すると、比率に大きな差は見られませんでした。

 フリーコメントには奨学金の返済が負担とする声、学べる機会が得られることの意義や実質的には借金だと思うといった指摘など様々な意見が寄せられました。奨学金を自ら返済することは負担になる一方、奨学金を借りない場合はその分を親が担うことになります。以前少子化について調査(※)を行った際には、少子化の原因として最も多くの人が「子育てにお金がかかり過ぎる」ことを挙げました。教育は意義ある投資という側面がある一方、教育費負担の重さは親や子それぞれの生活や人生設計、あるいは少子化など様々な方面に影響を及ぼしているように見受けられます。

※少子化の原因はなに?:https://www.bstylegroup.co.jp/news/31303/

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員

     民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職

     促進検討会」(平成29~30年度)

     労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ

     ム検討委員会」(平成29~31年度)

     日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会       

     議雇用WG勉強会(平成26年)など

◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、

        フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、

        ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数

◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、

        日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン

        ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同   

        参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める

■調査概要

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)

有効回答者数:889名 ※女性のみ

調査実施日:2025年1月27日(月)~2025年2月9日(日)まで

調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者

<しゅふJOB総研について>

「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/

※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>

『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。

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会社概要

URL
http://www.bstylegroup.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー 32F
電話番号
03-5363-4400
代表者名
三原 邦彦
上場
東証グロース
資本金
1億1907万円
設立
2002年07月