大規模LPWAN通信対応システムの開発を加速させる低コストのLoRa(R)開発パックを発表
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、長距離・低消費電力のIoT無線通信であるLoRa(R)に対応するシステム用の2種類の開発パックを発表しました。トラッキング装置、測位機器、計測機など、さまざまな機器の開発が可能で、大企業や中小企業から個人設計者、ホビー・ユーザ、学生まで、あらゆるユーザが活用できます。参考価格はいずれも約99ドルです。
利便性に優れたSTのSTM32* Nucleo開発ボードを活用する両開発パックには、ゲートウェイ用ボード、端末用ボード、ファームウェア、ツールなどが含まれており、LoRaWAN(R)対応システムの開発を包括的にサポートします。それぞれ868MHz/915MHz/923MHzとsub-550MHzのISMバンド向けに提供され、いずれもSTのゲートウェイ用ソフトウェアとI-CUBE-LRWAN端末用ソフトウェアによりサポートされます。端末用ボードとゲートウェイ用ボードには、アンテナとオンボード・デバッガが付属しています。
両開発パックとも、STM32F746ZGT6マイコン搭載のSTM32 Nucleo-144開発ボード「NUCLEO-F746ZG」をベースに構成されたLoRaゲートウェイを同梱しているため、市販のゲートウェイと比べてデバイス・ピンを利用した開発が簡単です。ゲートウェイは一般的なパケット・フォワーダとして機能し、開発ノードから送信されるデータをLoRaWANネットワーク・サーバに転送できます。STは、LoRaWANネットワーク・サーバのプロバイダであるLORIOT社、Actility社、およびThe Things Network社と契約を結んでおり、ユーザは自身のゲートウェイをネットワーク・サーバの基本機能に無料で接続できます。また、myDevices社のCayenne for LoRa IoT開発ダッシュボードを活用し、センサ・データの可視化や機器の制御が可能です。
ノードは、超低消費電力マイコンSTM32L073RZT6を搭載したSTM32 Nucleo-64開発ボード「NUCLEO-L073RZ」をベースとしており、バッテリ・ソケットを備えているため携帯性に優れています。また、両パックともにATコマンド・スタックを作動する、超低消費電力のSTM32内蔵モジュールを搭載したLoRaノード拡張ボード、各種のモーション・センサおよび環境センサが搭載されています。
P-NUCLEO-LRWAN2パックは、高周波数(868MHz/915MHz/923MHz)のISMバンド向け製品で、USI社が設計したI-NUCLEO-LRWAN1ノード拡張ボードを同梱しています。I-NUCLEO-LRWAN1は、STM32L0ベースのモジュールと、電子コンパス(LSM303AGR : 加速度センサおよび地磁気センサ)、大気圧センサ(LPS22HB)、温湿度センサ(HTS221)などの各種センサを組み合わせています。P-NUCLEO-LRWAN3パックは、低周波数(433/470MHz)のISMバンド向けの製品で、RisingHF社のSTM32L0ベースのモジュールであるRHF0M003と、加速度センサ(LSM6DS33D)、大気圧センサ(LPS22HB)、温湿度センサ(HTS221)などの各種センサを搭載するノード拡張ボードが付属しています。
P-NUCLEO-LRWAN2およびP-NUCLEO-LRWAN3は現在入手可能です。また、LoRaWANのプロトコル・スタック、Keil MDK-ARMといった無料の統合開発環境(IDE)、およびマイコンの初期化・設定ツールであるSTM32CubeMXを含む包括的なソフトウェア・ツールセットなど、実績あるSTM32の開発エコシステムも利用することができます。
詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
( https://www.st.com/ja/wireless-transceivers-mcus-and-modules/lorawan-technology.html )
ブログ記事はこちら
( https://blog.st.com/lora-nucleo-packs/ )
* STM32は、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32は米国特許商標庁に登録されています。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2018年の売上は96.6億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。
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