エモ/オルタナティヴの可能性を開拓するrouri404がEP『crows』をRed Bull Recordsより本日リリース、ニューシングル "decay"のMVも公開

The Orchard Japan

2024年6月21日 16時00分

左からVaeo、rouri404 - Photo by Pilot Lee

米フロリダ州オーランド出身のジャンルを超えたアーティスト、rouri 404（ルーリ404）が本日、5曲入りEP『crows』をリリース。このプロジェクトは、オルタナティヴ・アーティストで長年のコラボレーターであるVaeo（ヴェオ）をフィーチャーした新曲「decay」から始まった。1年間の集大成としてリリースされた本作は、彼の個人的な成長とサウンドの進化を表現しており、狂わせたエモ・スクリームからドラムンベース・キックまでが、一貫したパッケージの中で揺れ動く『crow』という作品として、その存在感を示している。ひとつのスタイルに閉じこもることを拒むアーティストである彼は、このEPで様々なスタイルを昇華し、ポップでエレクトロニックな雰囲気を持つ、ソウルむき出しのエモの新しい波を切り開いた。

『crows』の制作について、ルーリ404はこう語っている。

「"smile"をレコーディングした後、この曲をEPの1曲目にしなければいけないと強く感じたんだ。プロダクションでは、過去に触れた多くのサウンドやアイデアを限界まで追求し、リリックでは可能な限り傷つきにくく、明瞭でありたいと思った。今作の最大の目標は、誰もが聴いて自分のものとして受け止められるようにすること。これらの曲のどれかが、もしかしたら誰かの孤独感を和らげる手助けになるかもしれないと思ったんだ。」

rouri404「decay (feat. Vaeo)」

EPの最後を飾るシングル「decay (feat. Vaeo)」は、Pilot Lee（パイロット・リー）監督によるオフィシャル・ミュージック・ビデオとともに到着。ビジュアルでは、rouri404と一緒に孤立した空間に入り込み、ホームビデオ風の映像をつなぎ合わせて、トラックのDIY的なトーンを映像に映し出している。このデュオは一緒に仕事をすることに慣れており、彼らのダイナミックな関係はスクリーンや曲の激しさを通して放射されている。

「decay」についてrouri404はこう付け加えている。

「"decay"は『crows』のために作った最後の曲。EPの他の曲をすべて完成させた後、プロデューサーと僕は、もう1曲ハードな曲が必要だということで意見が一致したんだ。友人のRJ Pasinから奇妙で面白いギターのループを見つけた後、8小節をさっと録音したんだけど、他の曲とは違うエネルギーがあると感じたんだ。リリックは、今感じている感情をストレートに表現したかった。昨年末に祖母を亡くしてから僕の心は悪い場所にいて、多くのことから自分を隔離するようになった。そのような感情をはっきりと吐き出し、親しい友人たちと一緒にすべてを録音し、制作できたことは、何にも代えがたい経験だった。」

「shotgun carousel」

About rouri404

アートとインターネットは社会最後の真のイコライザーであり、不利な立場にある人々や持たざる者が、偽名やアバターを使って自分の状況を乗り越えて自分になる場所となっている。人生の大半を過ごしてきたオーランド出身のジョセフ（ジョーイ）・キャッシュは、伝統的な構造が彼を失望させたときに、LogicやSoundCloudのグリッドや波形の中に居場所を見つけ出した。16歳で高校を中退し、薬物や自己疑問に苦しんだジョーイの将来は曇りがちだった。しかし、2021年初頭に、自己超越に半ばではなく全力で向かう必要があることに気づいた。

ハイパーポップ・アーティストとしての初期の姿を超えて、ジョーイはrouri404という名前でついに自分らしさを獲得した。2022年の衝撃的なEP『GORE』に続き、さらにギター主導のロックやエモに傾倒。現在の彼の作品は、彼が作詞家、アレンジャー、そしてエグゼクティブプロデューサーとしての才能が開花しているショーケースとなっている。

彼は明瞭で簡潔であり、オンライン空間でアートを作る際に生じる二元性にインスパイアされている - 無限の自己表現の能力と無限の自己創造の能力をどのように調和させるのか？rouri404は、多作なBonesや完璧主義者のDaft Punkのようなアーティストを自身の守護天使と見なしている。「完璧なビジュアルや完璧な美学で神秘的になることと、できるだけ早くできるだけ多くのことを出したいという二面性の間で苦しんでいる。」しかし、rouri404のスキルと地位が高まるにつれて、創造的なプロセスは、観客への救いの手を持つ迷子の魂としての彼の起源に忠実であり続けるようになった。自分と同じような人々を代表し、誤解された10代、行き詰まった仕事、一時期のすべてが使い捨てのように感じられる中で、何か永続的なものを求める音楽愛好家であることを表現しているのだ。

リリース情報

rouri404（ルーリ404）

EP『crows』

6月21日（金）リリース

配信リンク：https://rouri404.ffm.to/crows

レーベル：Red Bull Records