【第175回「芥川賞」候補作発表】文學界から2作品がノミネート!
村司侑さん「ソリティアおじさんがいた頃」/鈴木涼美さん「悪い血」
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)の文芸誌「文學界」掲載の創作2作品、村司侑さんの「ソリティアおじさんがいた頃」(文學界5月号)と、鈴木涼美さんの「悪い血」(文學界6月号)が、第175回芥川龍之介賞の候補作にノミネートされました。
第175回芥川賞の選考会は7月15日(水)に都内で行われます。
*なお、両作品とも7月6日(月)に単行本の刊行が予定されています。

■ノミネート作品「ソリティアおじさんがいた頃」
昔職場にいた、黒野田さんが亡くなった。「ソリティアおじさん」と心の中で呼んでいたけれど、かつては有能な社員だったという。
通夜に参列することになったわたしは、その死を通じて、人生の停滞に直面する。黒野田さんの最後の愛弟子だった海史のこと、中途入社した会社のこと、気づけば30を超えていた自分のこと――。
▼著者プロフィール
村司侑(むらし・ゆう)
1979年生まれ。九州大学文学部卒業。京都府在住。2026年、本作で第131回文學界新人賞を受賞しデビュー。

■ノミネート作品「悪い血」
思いがけず妊婦検診を受ける事態になり、管四本分の血液が抜き取られた。
深夜に目が覚め、猛烈に何かが許しがたい気持ちに突き動かされた私は、自分の血液を奪還するため、夜の病院へと足を踏み出す。ビジュー付きのサンダルで病院への階段を下りながら、私に突きつけられる、数々の過去の行い。
▼著者プロフィール
鈴木涼美(すずき・すずみ)
1983年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒。東京大学大学院修士課程修了。「ギフテッド」「グレイスレス」で二作連続芥川賞候補となる。著書に『「AV女優」の社会学 増補新版』『身体を売ったらサヨウナラ』『娼婦の本棚』『ノー・アニマルズ』『典雅な調べに色は娘』『往復書簡 限界から始まる』(共著)などがある。芥川賞候補は本作で3回目。

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