作家・小川洋子の原点がここに――。著者による書き下ろしを大量追加! 『小川洋子が読みとく『アンネの日記』 NHK「100分de名著」ブックス編』が本日発売!
世界的名著の理解を深める最適の1冊!
80年以上前に一人の少女によって書かれた、「親愛なるキティーへ」の一文から始まる『アンネの日記』。第二次世界大戦下、ドイツ・ナチスの迫害を逃れてオランダ・アムステルダムの隠れ家に身を潜めながら、アンネ・フランクが架空の友人キティーに宛てて手紙を書くという形式で綴られた日記です。ユネスコ世界記憶遺産(現・世界の記憶)にも登録されたいわずとしれた世界的大ベストセラーで、「世界を変えた10冊の本の1冊」とも言われています。人類にとって極めて重要な本といっても過言ではありません。
この『アンネの日記』について分かりやすく、その魅力を愛情たっぷりに紐解いたのが、「作家としての原点に『アンネの日記』があるからこそ、わたしは書き続けられる」と語る小川洋子さん。NHK「100分de名著」の番組放送をまとめた単行本が、この度、オリジナルの書き下ろしや写真を大幅に加えて文庫版として刊行されます。
この本が1冊あれば、大勢の読者を魅了し続けてきた名著への理解がぐっと深まります。大人の方はもちろん、多くの中学生高校生にも、この夏にぜひ手にとっていただきたい1冊です。

著者・小川洋子さんからのコメント
どんな境遇にあろうと、言葉で自分を見つめることは、魂を解放するのに等しい。アンネ・フランクはそう教えてくれます。本書が、迷いの時にいる読者の方々の、ささやかな光になってくれたら、と願っています。

目次
はじめに――文学作品として日記を読む
第1章 潜伏生活の始まり
日記が出版されるまで/言葉は心を外に放つ「通路」
アンネの育った環境と時代背景/支援者との強い絆
隠れ家への移動/親愛なるキティーへ
第2章 思春期の揺れる心
社交好きで空想家の愛すべき女の子/親友に宛てた二通の手紙
大人たちへの批判精神/母親への反抗心
父親への全面的な信頼/真理を描くとき、ユーモアが生まれる
第3章 性の芽生えと初恋
『アンネの日記』三つのバージョン/性に対する探究心
「生きたい」というエネルギーの表出/ペーターとの恋
はじめてのキス/ペーターの心遣い
アンネの心の成長/奪われた未来
第4章 希望を抱きながら
ノルマンディー上陸作戦の開始/イチゴジャム作りの一日
最後の日記/連行された日の出来事/隠れ家の住人たちの最期
紙に書かれた日記の強さ/アウシュヴィッツを訪ねて/物語の役割
言葉に向き合い、自分を獲得する
特別章――言葉はどのようにして人を救うのか
孤立と向き合う言葉/何かを学ぼうとする尊い力
深淵なアンネの思索/高い描写力
日記と万年筆/文学の言葉が人間の尊厳を守る
おわりに――日記が伝えるアンネの輝き
文庫版のあとがきにかえて――作家になった原点はアンネだった
二度のアウシュヴィッツ訪問/ベルリンのユダヤ博物館
人間と言葉の絆/高校で出会ったかけがえのない友人
著者プロフィール

小川洋子(おがわ・ようこ)
1962年、岡山県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業。88年、「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。2004年、『博士の愛した数式』が読売文学賞、本屋大賞を受賞。同年、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、06年、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、13年、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、20年、『小箱』で野間文芸賞、21年、菊池寛賞を受賞。同年、紫綬褒章を受章。23年、日本芸術院賞、26年、『サイレントシンガー』で毎日芸術賞受賞。
【ロングセラー『アンネの日記 増補新訂版』】

世界に大きな影響を与えた『アンネの日記』。深町眞理子さんの訳も読みやすい。戦後、『アンネの日記』はさまざまな趣向が凝らされた装丁で文藝春秋から多数刊行され、『小川洋子が読みとく『アンネの日記』』では写真で紹介している。
書誌情報
書名:『小川洋子が読みとく『アンネの日記』 NHK「100分de名著」ブックス編』
著者:小川洋子
定価・価格:紙版869円(税込) 電子版850円(税込)
出版社:株式会社文藝春秋
判型:文庫判
発売日:2026年7月7日
ISBN:978-4-16-792537-6
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
