THA BLUE HERBのトラックメイカーのO.N.Oと、DRY&HEAVY、REBEL FAMILIAとしても活動するベーシスト秋本”HEAVY”武士によるスペシャルデュオが解体新書へ登場!
2018年5月から4年間にわたってContactを拠点としてきた、Romy MatsとVJ Camelによる解体新書が、Contactでの最後のパーティを迎える。
■ Contact event HP: https://www.contacttokyo.com/schedule/kaitaishinsho-2-2/
解体新書〈KTSNS〉
2017年に始動し、2018年から現在までContactで開催を続けている解体新書は、主宰のDJのRomy MatsとVJ Camelのキュレーションで、国内外の先鋭的な電子音楽にフォーカスしてきたパーティ。新鋭のアーティスト/DJをフックアップする一方で、常に新たな表現を続ける不朽のベテランやレジェンダリーなアーティスト/DJもブッキングし、またDJとライブパフォーマンスを一晩の中でミックスすることで生まれる刺激的な瞬間にこだわっている。2021年にはパーティから派生したレーベル〈KTSNS〉を設立し、日本国内シーンに対して多角的なアプローチを行ない続けている。
● Instagram: https://instagram.com/kaitai_shinsho_tokyo?igshid=YmMyMTA2M2Y=
● bandcamp: https://ktsnslabel.bandcamp.com
▶︎ 左より、O.N.O (THA BLUE HERB), 秋本“HEAVY”武士 (DRY&HEAVY | REBEL FAMILIA)
- Katsunori Sawa - Live @ KGR(n) Tokyo ▼
Katsunori Sawa
日本京都から世界発信するインディペンデントレーベル〈10 LABEL〉の創設者。
STEVEN PORTERの元メンバーであり、2020年にYuji Kondoと新たにNUTS STARを結成。
これまでに、〈Leyla Records〉のChafik Chennoufとのコラボ、Yuji KondoとのユニットSTEVEN PORTER、Future TerrorボスDJ NOBUとのユニットNOBUSAWA、〈Weevil Neighbourhood〉トップランナーAnthoneとのユニットBOKEH等でも注目され、国内外から作品をリリースし続ける日本人アーティストである。
● 10 LABEL Web
https://www.10-label.com/
- Space Debris ▼
TARO NOHARA a.k.a.YAKENOHARA
DJや作曲、ラップ、執筆業など、多様なフィールドを独自の嗅覚で渡り歩く。FUJI ROCK FESTIVALなどのビッグフェスティバルから、アンダーグラウンドパーティまで、日本中の多数のパーティに出演。THE BLUE HEARTS、山下達郎、YUKIといったポップアーティスト、ロックバンド、ダンスミュージックなど、100を超える幅広い作品にリミックスなどで参加。2009年に七尾旅人×やけのはら名義でリリース。2010年ラップアルバム、2013年には2nd アルバムをリリース。最後の手段が製作した、楽曲「RELAXIN’」のMVが、「第17回文化庁メディア芸術祭」で新人賞を受賞。DJとしては、ハウスやテクノ、ディスコを中心としたロングセット、またTPOに応じた幅広い選曲を得意とし、Stones Throw15周年記念のオフィシャルミックスなど、数多くのミックスを手がけている。アンビエントユニットUNKNOWN MEのメンバーとしても活動。雑誌POPEYEでのコラム連載など、文筆業も行い、2018年10月に初の著作「文化水流探訪記」を青土社から刊行。
- イベント詳細
Open 22:00
Under 23 ¥1500, Before 11PM ¥1500, GH S Members ¥2000, Advance ¥2000
GH Members ¥2500, Door ¥3000
《前売券》
◎Contact Online (ZAIKO) https://contacttokyo.zaiko.io/item/349097
◎RA https://jp.ra.co/events/1546318
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Studio:
O.N.O × 秋本”HEAVY”武士 – Live
Katsunori Sawa -Club Bangers
Mars89 -Live
okadada
Romy Mats
Contact:
TARO NOHARA (a.k.a.YAKENOHARA) -Live
DJ mew
101
Torei
ykah
Foyer:
Albino Sound -Live
Jan Urila Sas -Live
1797071
[Space Production]
VJ Camel
Ryuichi Ono
LOYALTY FLOWERS
『反復して重なった大きな一撃は拓き続けるための合図』
2018年5月から4年間にわたってContactを拠点としてきた、Romy MatsとVJ Camelによる解体新書。都内有数の規模を誇る会場の利を活かしながら、国内外の先鋭的な電子音楽と、そこに付随するアーティストの姿勢を常に尊重し、それぞれ似て非なる表現を一晩の中でミックスすることで生まれる刺激的な瞬間にフォーカスし続けてきた。
そして今回が、その一区切り ── 9月で惜しくも閉店となるContactでの最後のパーティとなる。しかしラインナップに目を向けると、待望の初出演、又は、新たなセットで再登場するアーティストが並び、これが本パーティにとってはあくまで挑戦の途上であることが感じ取れる。
Studio Xには、THA BLUE HERBのトラックメイカーで、ソロとしても重厚なテクノを始めとして、機能美を超越した電子音楽を発表し続けるO.N.Oと、最高峰のリズムコンビDRY&HEAVY、屈指のダブバンドTHE HEAVYMANNERSを経て、現在も定期的に活動をするGOTH-TRADとのREBEL FAMILIAと、ダブ系譜本流の先鋭的音響〜レベルミュージックを求道し続けるベーシスト秋本”HEAVY”武士による、スペシャルデュオが登場。これまで披露された機会は僅かながら、20年以上もその道を突き進んできた両氏だからこそ奏で得るハイブリッドサウンドは体感必至である。
約3年ぶりのContact出演となるKatsunori Sawaもまた、混成一体とした電子音楽を生み出すエキスパート。本拠〈10 LABEL〉を共に率いるYuji KondoとのNUTS STAR(かつてはSTEVEN PORTER)を筆頭に、DJ Nobu、Anthone、Chafik Chennouf等との共作や別名義に至るまで、ダンス/非ダンスの如何なる作品でも感じられる音の粒子レベルに刻み込まれた氏の独創性は、今回披露する特殊なセット=Club Bangersでもフロアを圧倒する大きな要素となるだろう。
同様の点では、今年5月に〈Bedouin〉から待望の1stアルバム『Visions』を発表して勢いづくMars89も、多角的なサウンドアプローチの中に、自身の下地であるベース/システム・ミュージックと、そのアティチュードを銘記する無二のアーティストである。数少ない解体新書への複数回出演者である彼は、今回は貴重かつ新たなライヴセットを披露する。
そして、特殊なセットが並ぶメインフロアを纏め上げるDJとして登場するのはokadada。この人選を意外に感じる方もいるだろうが、彼こそ、極上のスリルをDJプレイを通じて表現できる数少ない1人である。フロアの流れを察知する嗅覚と、対するアプローチの幅広さと慥かさが抜群であることは前提として、それを常にエピックな瞬間に帰結させることのできる腕前は類稀。スリルを超えた快感が安心感と表裏一体であることを感じていただけるだろう。
片やContactフロアには、ラッパー/DJ/トラックメイカー/4人組アンビエントユニットUKNOWN MEのメンバー等の多彩な顔を持つ、やけのはらによるTARO NOHARA名義でのライブをフィーチャー。今年3月に〈Growing Bin〉から発表した、IDM的な90’sテクノのビートサイエンスや、モダンなポリリズムなどをニューエイジの空気感に乗じた新基軸アルバム『Hyper Nu Age Tekno』を基にしたセットを披露する。内面宇宙旅行が飛び出し、目眩くフロアに拡がる様は必見だ。
また、こうした瞬発力ある表現を一夜の物語に組み込むという点で、腕利きのDJの存在は重要である。繊細かつ大胆なミックスで、イーブンから変拍子を幾重にも往来して推進力高いグルーブを紡ぎ、柔能く剛を制するかの如く低域から空気を掌握するDJ mew。ジャンル豊富なコレクションを、数値に捉われないレコードならではのミキシングで、思わず驚嘆の声が洩れてしまう展開の連続を生み出していく名古屋拠点の101。音楽への愛好深さが現れたセレクト、ミックスのスキルとアイディア、音響コントロールに対する感性と、三拍子の均衡が取れた逸材のTorei。オーセンティックな残響と陶酔的感覚をキーに、多彩なリズムアプローチを積極的に取り入れながら独特の存在へと成長するykah。今回のContactフロアに揃う四者は、各々すでに多方面から厚い信頼を受けている。それぞれに何かしらの融点が存在することは確かながら、一堂に会することで発生する新たなシナジーは、解体新書が長らく追求するハイライトであり、この空間を訪れた人々と最も共有したい事象である。
そしてFoyerにも予期せぬ素敵な一瞬が生まれる気配が漂う。自身もEPを発表した解体新書のレーベル〈KTSNS〉にディレクション面で深く携わるアーティストAlbino Soundは、テクスチャを重視した空間的な発想の即興ライブを初披露。それに相対するのは、jan and naomi、Great3、GODといったバンド/ユニットのメンバーとしても活躍するJan Urila Sas。自作楽器“清正”を用いてのノイズ〜ハードコア〜インダストリアルからの影響を濃く映し出したソロライブを魅せる。そして、3ピースバンドMs.Machineのギタリストで、小岩BUSHBASHで定期開催されているDicsiplineのメンバーでもある1797071が、このフロアで唯一のDJを務める。彼女のセットもまた、異なる2つのライブを結ぶグラデーションには留まらない存在感を放つことだろう。さらに解体新書お馴染みのコンビ、植物を用いてパーティのテーマを大胆に具現化してきたLOYALTY FLOWERSと、主催のVJ Camelによる照明的映像の演出が、さらに空間を美しく混沌とさせる。
規模は違えど、ベクトルは異なれど、常に多面的なオーガナイズを試み続けてきた解体新書の第二章終節/第三序章。享楽に身を委ねながら、よく耳を澄まし、よく目を凝らしていただきたい。
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