博報堂生活総研[来月の消費予報・2025年7月](消費意欲指数)

夏休みやボーナス期の到来で、消費意欲指数は前月比増も7月としては過去最低水準に。「旅行」のみ前月から意向高まる

株式会社博報堂

株式会社博報堂(本社·東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

※6月2-4日に調査

2025年7月の消費意欲指数は46.7点。前月比で+2.9ptと上昇し、前年比では+0.3ptの横ばいとなりました。

【7月のポイント】

【Point1】 夏らしい意欲はあるも、物価高の影響により調査開始以来7月で2番目の低さ

夏休みやボーナス期を迎える7月は、例年消費意欲指数が高まる月です。今年も前月から+2.9ptと上昇しました。前年比では+0.3ptと横ばいですが、2012年の調査開始以来で同月最低値だった昨年に次いで低い数値となっています。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(6月291件→7月349件)は増加し、ネガティブな回答(6月928件→7月879件)は減少しました。具体的には、ポジティブな回答で、「(夏休みがあるからなど)季節的な意欲向上(6月45件→7月78件)」「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(6月31件→7月61件)」が増加し、「旅行の予定がある(6月23件→7月37件)」がやや増加しました。ネガティブな回答では、「暑い季節は出かけたくない(6月1件→7月26件)」が増加していますが、「今月までに多く使った反動で節約(6月92件→7月62件)」は減少しています。
前年と比べると、消費にポジティブな回答(24年7月369件→25年7月349件)、ネガティブな回答(24年7月861件→25年7月879件)はともにほぼ横ばいでした。具体的には、ポジティブな回答で、「(季節もの以外で、買い物など)出費の予定・欲しいものがある(24年7月109件→25年7月84件)」がやや減少し、ネガティブな回答で、「欲しいものがない・意欲がない(24年7月362件→25年7月384件)」がやや増加した程度で、その他に目立って増減したものはありません。また「物価高・値上げ・円安」は、前月、前年から大きな変化はなく(24年7月155件→25年6月160件→25年7月152件)、高水準で推移しています。
7月らしく夏休みやボーナス期に向けた意欲の高まりはみられますが、長期化する物価高の影響で、消費意欲指数は例年より控えめとなることが予想されます。

【Point2】 消費意向は「旅行」で前月比増も、食関連など幅広いカテゴリーで前年比減

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は27.0%で、前月比では-1.6pt、前年比でも-2.4ptとともに低下しました。また、前月比を男女別にみると、男性で+0.9pt、女性で-4.2ptと、特に女性での低下が目立っています。
16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「旅行」のみで20件以上増加し、「書籍・エンタメ」「飲料」が20件以上減少しました。女性では「飲料」「外食」で落ち込みが目立ちます。前年比では「飲料」「理美容」「外食」「書籍・エンタメ」が20件以上減少しました。旅行への意向は前月から高まっている様子ですが、食関連など幅広いカテゴリーで前年から減少がみられ、例年より消費意向の落ち着いた7月となりそうです。

NEWS RELEASE

詳しい調査レポートは博報堂ニュースリリースページよりご覧ください。

本調査のデータは、生活総研のホームページ(https://seikatsusoken.jp/shohiyoho/2025-07/)から

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会社概要

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URL
http://www.hakuhodo.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
電話番号
03-6441-8111
代表者名
水島 正幸
上場
東証1部
資本金
358億4800万円
設立
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