【トーキョーアーツアンドスペース】 4/4(土)より開催!  「TOKAS-Emerging 2026」

186組の中から選ばれた6名の新進アーティストが2会期にわたり作品を発表

公益財団法人東京都歴史文化財団

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、公募展や企画展、海外派遣などを通じて、段階的、継続的にアーティストの活動を支援しています。「TOKAS-Emerging」は、TOKASが2001年より行っている若手アーティストの活動支援プログラムで、日本国内を拠点とする35歳以下のアーティストを対象に公募を行い、個展開催の機会を提供しています。

「TOKAS-Emerging 2026」では、全国から186組の応募があり、審査を経て6名を選出しました。絵画、版画、映像、インスタレーションなど、さまざまな表現に取り組む新進アーティストの個展を2026年4月から6月まで2会期にわたり開催します。また、各会期初日には公募審査員をゲストに招き、出展作家とのトーク・イベントを予定しています。新進アーティストの躍動の機会となる本展に、ぜひご期待ください。

TOKAS-Emerging 2026

■展覧会概要

第1期:2026年4月4日(土)~5月3日(日・祝)
第2期:2026年5月16日(土)~6月14日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷2-4-16)

開館時間:11:00-19:00(入場は閉館30分前まで)

休館日:月曜日

入場料:無料
主催:トーキョーアーツアンドスペース(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2026/20260404-7535.html

■関連イベント 無料

[第1期:アーティスト・トーク]

日時:2026年4月4日(土)16:00-17:30
出演:寺田健人、西村 涼、楊博(ヤン・ボー)   

ゲスト:森 啓輔(千葉市美術館 学芸員)

[第2期:アーティスト・トーク]

日時:2026年5月16日(土)16:00-17:30
出演:袁 鑠涵(エンシャクカン)、沖見かれん、岸本 望   

ゲスト:福元崇志(国立国際美術館 主任研究員)

■展覧会について

今回選出された6名の作家たちはそれぞれ、風景に埋もれかかっている戦争の痕跡(寺田)、自然の流動性やいとなみ(西村)、自分と聴いている音楽との隔絶した距離(楊)、異邦人として生きる中で揺らぐアイデンティティ(袁)、身体の動きと見え方の関係(沖見)、都市に残された誰かの痕跡(岸本)に向き合っています。それらは私たちにとって、日常の中で見過ごしてしまっているもの、忘れかけているもの、あるいは意識しないようになってしまったものであり、彼らの制作活動は、それらを改めて真摯に見つめる中で得たものを作品という形に変換する実践であると言えます。

若きアーティストたちは、あらゆるものがただシステムに乗って過ぎ行くように見える時代に、どのように作品を表現しているのか。本展をとおして、これからの活躍が期待される新たな感性をぜひご覧ください。


■参加作家/略歴/参考画像

第1期

寺田健人|TERADA Kento
「A Pillow for the Fence, at Night in Okinawa」

寺田健人《okinawan silence – cracked departure》2025 © Kento Terada, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

1991年沖縄県生まれ。東京都と沖縄県を拠点に活動。2024年横浜国立大学大学院都市イノベーション学府都市イノベーション専攻博士後期課程単位取得後満期退学。

存在しなかった家族の肖像など、不在や沈黙のイメージから、その背後にある制度を浮かび上がらせてきた寺田健人は、今回は自身の出身地である沖縄に今も残る戦争の痕跡を主題としています。作家の原風景でもある沖縄郊外の夜をイメージしたインスタレーションには、暴力や境界の象徴として戦後も残り続けてきたフェンスが、やわらかな枕へと姿を変え、眠りを待つように横たわっています。薄暗闇の中で明るく輝くネオンサインは「post WAR?」と問いかけています。

助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団

西村 涼|NISHIMURA Ryo
「私の生命を旅する/形象を追放する/風景を見つめる」

西村 涼《悠久を測る1》2024 撮影:高野友実 画像提供 : 京都精華大学ギャラリー Terra-S

1993年京都府生まれ。京都府を拠点に活動。2018年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画コース修了。

自然の流動性や生命のいとなみ、時間の経過など、見過ごされてしまいそうなそれらを可視化するために、西村涼は対象を観察し、透明なプラスチックの版に彫って版画作品を制作しています。流れやエネルギーとともにそこにある「線」を写し取った版画は、彫られて捲れ上がった部分にインクが滲むことで、生命力を宿したような表情を見せます。本展では、考現学に寄与し、青森の風土のスケッチを東京に送り続けた版画家・今純三をなぞり、奥入瀬渓流のいとなみをそのスケールのまま持ち込みます。

楊博(ヤン・ボー)|YANG Bo 
「Number Five Roulette」

楊博《Roulette#3 (R.I.P Lou reed)》2023

1991年湖北省(中国)生まれ。東京都を拠点に活動。2019年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。

自身とは離れた世代の音楽や映画に影響を受け、そこで語られる言葉を起点に制作してきた楊博は、今回は自身の絵画とともに、その絵画を「台本」とした映画を撮影しました。会場に建てられたスクリーンの中で、作家はある曲に登場するふたりの男と、自身が憧れたギタリストの役をそれぞれ演じます。周囲に並べられた絵画と同様に、その映画は歌われた言葉を自分のものとして引き受ける試みであり、信じることや憧れることの手前で、なおも成立しうるための構造を立ち上げようとします。

第2期

袁 鑠涵(エンシャクカン)|YUAN Shuohan
「近づくまで ―見えたその先は」

袁 鑠涵《近づくまで ―見えたその先は》2025

1998年上海生まれ。2025年東京藝術大学大学院美術研究科先端表現専攻修了。

グローバル化によって多くの人々が移動し異邦人になりうる現在、動き続けることで揺らぐ自己のアイデンティティの在り処を、映像という視覚言語で表現しています。鑑賞者が映像の中に自分の姿を重ね、誰もが感じうる疎外感を共有するために、袁鑠涵は他者の記憶にセルフドキュメンタリーを重ねています。本展では、「夢の中の家はどんな場所か」という他者への問いかけを起点に、過ぎ去っていく風景の中で、それぞれが帰るべき原風景として抱く「家」のイメージを追いかけます。

沖見かれん|OKIMI Karen
「噴火、その残像」

沖見かれん《地表(光)》2025

1991年和歌山県生まれ。2023年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。

目を開けた瞬間の光の眩しさや、移動によって変化する視界と身体の反応など、人間の知覚と運動の関係性を、沖見かれんは絵画表現を通じて探究しています。例えば一瞬の光の経験は、撮影された動画から版画になり、さらに反転・分割・カラーチャートの作成といった複数の変換プロセスを経て、硫黄粉末による絵画として再現されます。こうしてホワイトキューブの中で展開される知覚と運動をめぐるイメージは、個人の記憶や体験を取り除いた純粋なものとして立ち現れます。

岸本 望|KISHIMOTO Nozomu
「この星は円」

岸本 望《Setting a Ladder, a Circle is Forming》2024-

1998年茨城県生まれ。2025年東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻修了。

岸本望は都市に残された匿名の痕跡を拾い上げ、その断片と自身のドローイング(痕跡)を組み合わせたコラージュの作品を中心に制作しています。散りばめられた言葉から詩を紡ぐようなこの制作のモチーフとして、作家は異なる空間同士をつなげる「梯子」を挙げます。都市の中の自己と他者、あるいは過去と現在など、隔たるものの間に梯子をかけることで、作家はその境界が溶け合う瞬間を捉え、新たな感覚や物語を生み出すことを目指しています。


助成:公益財団法人朝日新聞文化財団

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会社概要

URL
https://www.rekibun.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区九段北4-1-28  九段ファーストプレイス8階
電話番号
03-6256-9967
代表者名
堤 雅史
上場
未上場
資本金
-
設立
1982年12月