新成人が昭和史の生き証人に日本のいまを問う『日本のいちばん長い日』半藤一利×『野火』塚本晋也成人の日スペシャル『ニッポンの縁側 ~半藤一利とモヤモヤ考える~ 』
2017年1月9日(月・祝)19:00~19:52 OA!
TOKYO FMでは、1 月9日(月・祝)19時から特別番組 「成人の日スペシャル 『ニッポンの縁側~半藤一利とモヤモヤ考える~』」を放送いたします。スタジオ内に現れた縁側(えんがわ)に腰掛ける半藤一利のもとを、2017年に成人式を迎える3名の新成人と、映画監督 塚本晋也が訪れ、それぞれが様々な質問をぶつけ、「ニッポンの正体」について掘り下げていきます。昭和と‘いま’の大人の違いとは?「憲法改正」をめぐる議論にみられる日本人の曖昧さとは?放送をどうぞお楽しみに。
■選挙年齢引き下げを体験した2017年の新成人が昭和史の生き証人に問う、大人の定義
スタジオに現れた縁側(えんがわ)に腰掛ける半藤一利。日本中の戦争体験者を取材した半藤一利を最初に訪ねたのは、戦後50年の翌年、1996年に生まれた2017年の新成人たち。選挙年齢引き下げ後初めての選挙を経験し、「大人とは?」という疑問にぶつかったという彼らが、半藤一利に「戦争時代の二十歳(はたち)は現代の二十歳であるわたしたちどう違うのか?」「昭和を経験した半藤さんの考える大人とは?」について尋ねます。半藤一利からは「戦争時代の二十歳は兵隊となる年齢だった。当時は人生が二十年で終わると思っていた人が多いのでは…」と当時のことが語られました。また、すでに戦争を知らない親の元に育った新成人たちが、「憲法改正や平和について」どう感じているのか、半藤一利との対談の中から掘り下げていきます。
新成人たちが半藤一利との対談の中でみつけたものとは…?
■憲法改正論議から見える、日本人の姿とは…?
次に縁側に腰掛ける半藤一利を訪ねたのは、戦後70年にあたる2015年に公開された映画「野火」を手がけた映画監督の塚本晋也。「『野火』を制作することを発表した時に、インターネット上で『反日だ!』と言ってきた人がいた。しかし公開後、批判や炎上はなかった」という塚本晋也が、戦争・昭和史を取材し続け、時には批判の声もあったという半藤一利と「戦争を語り継ぐこと」について、対談を通じ考えていきます。今と昔で変化する『戦争』の捉え方とは?現代の人が持つ戦争のイメージとは?
また、「憲法改正」に関する議論について、「普通ならオブラートに包んで話したい内容。半藤さんが全く歯に衣着せぬ発言をするのが素晴らしいと思った」という塚本晋也に半藤一利が伝えた憲法九条への想いとは…?
1月9日(月・祝)19時からの放送を、どうぞご期待ください。
【半藤一利 プロフィール】
1930年 東京・向島生まれ。
東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。松本清張、司馬遼太郎らの担当編集者をつとめる。
「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などをへて作家に。
「歴史探偵」を名乗り、近現代史に関する著作を多数発表。
著書は『日本のいちばん長い日』、『聖断―昭和天皇と鈴木貫太郎―』、『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)。『昭和史 1926-1945』『昭和史 戦後篇 1945-1989』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。
【塚本晋也 プロフィール】
1960年1月1日、東京・渋谷生まれ。14歳で初めて8ミリカメラを手にする。89年「鉄男」で劇場映画デビューと同時に、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。主な作品に、「東京フィスト」、「バレット・バレエ」、「双生児」「六月の蛇」「ヴィタール」「悪夢探偵」「KOTOKO」「野火」など。製作、監督、脚本、撮影、照明、美術、編集などすべてに関与して作りあげる作品は、国内、海外で数多くの賞を受賞。俳優としても活躍。監督作のほとんどに出演するほか、他監督の作品にも多く出演。「とらばいゆ」「クロエ」「溺れる人」「殺し屋1」で02年毎日映画コンクールほか男優助演賞を受賞。「野火」では同コンクールで男優主演賞を受賞。その他に庵野秀明「シン・ゴジラ」、マーティン・スコセッシ監督「沈黙ーサイレンスー」など。
【新成人3名】
阪神淡路大震災の翌年である、米アトランタ五輪開催・「コギャル」「ルーズソックス」「プリクラ」が大ヒットした1996年から、消費税が5%となり、山一證券が破綻した1997年に生まれたのが、2017年の新成人。ゆとり世代の最後期にあたり、小学校6年生の時にリーマンショックを経験、中学校卒業間際に東日本大震災を経験。IT産業の成長期、携帯電話やPC,ゲームをはじめIT機器分野で新しいものが次々に生まれる環境に育ち、2016年の選挙年齢の引き下げにより、20歳未満での選挙を経験した世代。
薩川拓哉
(東洋大学 社会学部社会学科 ゼミで犯罪社会学を専攻)
篠原梨菜
(東京大学 教養学部文科三類 法学部第二類内定 2016年度ミス東大グランプリ)
森岡真葵子
(中央大学 経済学部国際経済学科 フィリピンで日本語教育に携わる)
【若者へのアンケートより一部抜粋】
※番組制作にあたり、若者を対象に、今の日本について・「大人」について・今や将来についてどう感じているかのアンケートを行いました。(放送で呼びかけ、TOKYO FM 特設ぺージにて実施。)
【番組概要】
◆タイトル:成人の日スペシャル 「ニッポンの縁側 ~半藤一利とモヤモヤ考える~ 」
◆放送日時: 1月9日(月・祝)19:00~19:52
◆放送局: TOKYO FM
◆出演者: 半藤一利、塚本晋也、薩川拓哉(大学生)、篠原梨菜(大学生)、森岡真葵子(大学生)
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