結婚・出産後の再就職に「理系女性」が有利だと思う理由:1位「できる仕事が多い」

理系が有利と「思う」30.9%、お子さん女の子ならキャリアを考えて理系「勧める」17.7% ~しゅふJOB総研~

ビースタイルグループ

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『理系女性と再就職』をテーマに、主婦層を中心とする就労志向の女性にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:874件)

■調査結果概要

1.学生時代「理系だった」9.5%

2.女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと「思う」30.9%

3.女性の再就職は理系有利か:自身が理系か否か別比較/2025年と2022年の比較

4.理系の方が有利だと思う理由「理系だとできる仕事が多いから」50.4%

5.女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思う理由 TOP5

6.結婚・出産する女性のキャリアに理系であることは「一生影響しない」28.3%

7.お子さんが女の子なら理系を「勧める」17.7%/2025年と2022年の比較

8.フリーコメントより

1.学生時代「理系だった」9.5%

2.女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと「思う」30.9%

3.女性の再就職は理系有利か:自身が理系か否か別比較/2025年と2022年の比較

※2022年調査:https://www.bstylegroup.co.jp/news/29074/

4.理系の方が有利だと思う理由「理系だとできる仕事が多いから」50.4%

5.女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思う理由 TOP5

6.結婚・出産する女性のキャリアに理系であることは「一生影響しない」28.3%

7.お子さんが女の子なら理系を「勧める」17.7%/2025年と2022年の比較

8.フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

<女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますかとの質問に「思う」と答えた人>

・安定した高収入の仕事に就くなら、理系が有利(60代:パート/アルバイト)

・理系しか出来ない仕事があり、強みになると思う(40代:派遣社員)

・理系分野はますますニーズがあると思うので、理系を選ぶ女性も増えると思う(50代:派遣社員)

・理系の方が専門的な職種につけるので、仕事復帰もしやすそう(50代:パート/アルバイト)

・理系職種でなくても、理系の学びの中で培われた問題へのアプローチや論理性は役立つと思う(40代:パート/アルバイト)

・私は文系卒のエンジニアでしたが、やはり理系卒の方が職の幅は広がるような気がします(40代:フリー/自営業)

・文系の仕事は代えがきく、誰でもできるような仕事が多いと思うので(30代:パート/アルバイト)

・理系を生かした特殊な職業に就いた場合はその経験がキャリアとなるので、再就職の時に有利になると思う。理系を生かした職業に就いてなければ特に関係ないかも(40代:今は働いていない)

・理系が有利なのは男女関係ない(50代:パート/アルバイト)

・大企業で役職に就いている女性の友人は、全員理系なので、実力が評価されているんだと思います(40代:パート/アルバイト)

<女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますかとの質問に「思わない」と答えた人>

・理系であることがそこまで強みだと感じている人が自分の周りにはいない(50代:フリー/自営業)

・理系か云々よりも、体力をいかに温存できて、家庭に理解のある仕事があるか、学童時間内に帰れる仕事があるかが鬼門だと思います。ITに勤めましたが構築は案件次第では泊まりです。保守は夜間作業もあります。理系文系よりも会社の進歩を期待します(40代:今は働いていない)

・理系であれば職業の選択肢が広がるとは思うが人それぞれ、活かし方によりけりだと思う(50代:パート/アルバイト)

・文系とか理系とかそういったことよりも人間性が大事。文系理系で人を判断したくないしされたくない(30代:派遣社員)

・理系である事が必ずしも仕事に有利になるとは思えないです。確かに就職時には多少の優遇はされる可能性はありますが、仕事に従事したならばあまり関係はないように感じます。仕事に対する姿勢やその人自身の人間性、対人性が一番影響するように思います(40代:パート/アルバイト)

・理系であるかどうか以前に、仕事への向き合い方、どれだけ仕事を優先できるか、情熱を注げる環境が整っているかが重要(50代:派遣社員)

・専門的な知識や資格があれば何系かは関係ないと思います(60代:パート/アルバイト)

・男も女もなく、理系の仕事をすると世間的に有利だとは思う。が、それだけで一生が保証されてることもないとは思う(50代:正社員)

・男女に関わらず得意分野はある。理系の世界が女性に対して門戸を長らく閉ざしてきたのが問題である(60代:パート/アルバイト)

・理系→論理的なものの考え方ができるという意味では、仕事する上で有利な気もしますがそれ位かなと思います。文系出身だろうと営業職や事務職などできる仕事はいくらでもあると思います(40代:今は働いていない)

<女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますかとの質問に「わからない」と答えた人>

・化粧品会社の研究部門など、女性の感性が生かされる理系ジャンルが増えると良いと思う(40代:SOHO/在宅ワーク)

・リケジョなどと言われることもないような理系女子が普通な時代になるだろう(50代:派遣社員)

・そもそも、理系文系って何?って話です。人にはいろいろな可能性があり、私自身も単純な思考から理系で学びましたが、50代で正社員のまま大学に編入して学び直した時に、プログラミングは苦手だということに気づきました。50代後半で、対人支援の専門資格を取得し、現在その仕事に従事しています。人を文系理系で分類することに疑問を感じます(60代:フリー/自営業)

・理系と言うと、専門職のイメージが強いので、そうなると出産した後も復帰しやすくて、安定して働きやすいのかなと思います(50代:パート/アルバイト)

・理系であっても文系の仕事に就くこともあるので、一概には言えない。(文系が理系の仕事に就く可能性も含め)(30代:フリー/自営業)

・本人が何がやりたいか、何があってるかで決めればよく、理系だから損とか得とか考えるのはナンセンス。興味もない。本人が満足なら得、不満足なら損では?(50代:派遣社員)

・理系分野における女性の仕事についてまず感じるのは、女性の理系進学率自体がまだ低いということです。私の周囲でも、文理選択の際に理系を希望していたにもかかわらず、最終的に文系に進むよう勧められた人が多くいました。その理由が性別によるものだったのかははっきりとは分かりませんが、結果として女性が理系の道に進みにくい空気があったのは事実だと思います(30代:パート/アルバイト)

・理系である事がどのタイミングで仕事に影響するのかが、ちょっとよく分かりません(40代:フリー/自営業)

・女性で理系が得意な方が少ないかもしれないが、そういう方が活躍できる場が増えればとは思う(40代:パート/アルバイト)

・理系の方が男性比率が高いので、女性が蔑ろにされる場面が多いのではと想像する(50代:フリー/自営業)

■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 かねて理系分野への女子学生の進学率の低さが課題視されています。主婦層を中心とする就労志向の女性に理系だったかどうかを尋ねたところ「理系だった」と答えた人は9.5%でした。続けて、「女性が結婚・出産後に再就職する際、理系の方が有利だと思いますか」との問いには「思う」30.9%に対して、「思わない」26.4%と拮抗しました。理系だった人に限ると「思わない」の方が多く、家庭の制約が起きやすい結婚・出産後の再就職においては、理系ではなかった人が想像するよりも、実際に理系だった人は有利さを感じていない様子が伺えます。また、2022年調査との比較では「思う」が若干減って「思わない」が若干増えました。さらに「思う」と回答した人に理由を尋ねると「理系だとできる仕事が多いから」が最も多く、「理系だと数字に強いと判断されやすいから」「理系だと給与条件が高くなるから」が続きました。理系分野を学ぶことに一定の強みを感じている人がいる中、結婚・出産後の再就職における課題は働きやすい環境整備である点は共通しているということのように感じます。

 「結婚・出産をする場合、女性のキャリア形成において理系であることが最も影響するのはどの期間だと思いますか」との質問では「新卒入社のタイミング」と答えた人が24.1%である一方、28.3%の人は「一生を通じて理系かどうかは影響しない」と答えました。理系であることに有利さを感じる人も感じない人も一定数いて、認識は人それぞれである様子が伺えます。「もしあなたのお子さんが女の子だとしたら、将来のキャリアを考えてお子さんに理系になることを勧めますか」との問いには約7割が「どちらともいえない」と回答し、「勧める」と答えた人の比率は2022年調査よりも減少しました。理工系学部に女子枠を設置する大学が増えるなど理系の女子学生を増やそうとする試みが見られるものの、いまのところその機運が広がるのはまだこれからということなのかもしれません。フリーコメントには理系の強みに対する賛否両論や理系を特別視することへの疑問など多種多様な声が寄せられました。理系か文系かといった学問の分け方の是非を含め、議論すべき余地はまだまだたくさんあるように感じます。

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員

     民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職

     促進検討会」(平成29~30年度)

     労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ

     ム検討委員会」(平成29~31年度)

     日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会       

     議雇用WG勉強会(平成26年)など

◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、

        フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、

        ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数

◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、

        日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン

        ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同   

        参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める

■調査概要

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)

有効回答者数:874名 ※女性のみ

調査実施日:2025年5月19日(月)~2025年5月31日(土)まで

調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者

※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください

<しゅふJOB総研について>

「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/

※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>

『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。

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会社概要

URL
http://www.bstylegroup.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー 32F
電話番号
03-5363-4400
代表者名
三原 邦彦
上場
東証グロース
資本金
1億1907万円
設立
2002年07月