10万部突破、沢木耕太郎の傑作ノンフィクション『天路の旅人』が第5回「旅の良書」に選出!
第74回読売文学賞随筆・紀行賞を受賞したことでも話題を呼んだ、沢木耕太郎『天路の旅人』。10万部を突破し、発売から半年が経った今も多くの読者を興奮させている本書が、第5回「旅の良書」に選出されました!
「旅の良書」とは一般社団法人・日本旅行作家協会が、〈旅の持つさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を選出する〉もので、今年が第5回目の発表となります。
「旅の良書」とは一般社団法人・日本旅行作家協会が、〈旅の持つさまざまな魅力を読者に伝えてくれる優れた書籍を選出する〉もので、今年が第5回目の発表となります。
『天路の旅人』は原稿用紙900枚超の大作で、掲載誌「新潮」2022年8月号を完売させ、単行本発売前から大きな話題を呼んだノンフィクションです。今年の1月にNHK「クローズアップ現代」で紹介され、めったにテレビに出演しない沢木さんの貴重なインタビュー映像に、放送中から「沢木耕太郎さん」がトレンド入り。「今すぐ旅に出たくなった」「自由の本質とは何かを考えさせられた」「早速本を買った、早く読みたい!」など、SNSでは好意的な感想が次々に投稿されました。
576頁という分厚さにもかかわらず、「読みだしたら止まらない」「不思議なくらい『深夜特急』と重なり合うシーンが出てきて、思わずハッとする」「これほどまっすぐ「旅人」を描いた作品はないかも」など、沢木さんの「新たな代表作」に興奮の感想も多数あがっています。
第二次大戦末期、敵国・中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した日本人・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮し、果てしない旅を続けた彼に、沢木さんは激しく共鳴しました。
「この希有な旅人のことを、どうしても書きたい」と、25年の歳月をかけて結実させた本作は、沢木耕太郎史上最長編にして、「旅」の真髄に迫る傑作ノンフィクションです。
沢木さんは本書の「あとがき」にて、以下のように記しています。
====================
彼、西川一三の旅も長かったが、その彼を描こうとする私の旅も長かった。彼に会ったのを発端とし、書き上がったときを終結とすれば、発端から終結まで二十五年かかったことになる。
西川一三を書く。
しかし、その彼が自らの旅について記した『秘境西域八年の潜行』という書物がありながら、あえて彼の旅を描こうとするのはなぜなのか。
私は、何度も、そう自問した。
そして、やがて、こう思うようになった。私が描きたいのは、西川一三の旅そのものではなく、その旅をした西川一三という希有な旅人なのだ、と。
(「あとがき」より)
===================
■『天路の旅人』無料試し読みはこちらから
https://www.shinchosha.co.jp/book/327523/preview/
https://ebook.shinchosha.co.jp/book/E055361/
◾️書籍内容紹介
第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。
◾️著者紹介:沢木耕太郎
1947年東京生れ。横浜国立大学卒業。ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。1979年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、82年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞を受賞。その後も『深夜特急』『檀』など今も読み継がれる名作を発表し、2006年『凍』で講談社ノンフィクション賞、13年『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞する。長編小説『波の音が消えるまで』『春に散る』、国内旅エッセイ集『旅のつばくろ』『飛び立つ季節 旅のつばくろ』など著書多数。
◾️書籍データ
【タイトル】天路の旅人
【著者名】沢木耕太郎
【発売日】2022年10月27日
【判型】46判ハードカバー
【定価】2640円(税込)
【ISBN】978-4-10-327523-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/327523/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像