南スーダンで5,000人の子どもが家族と再会-ユニセフら、家族の追跡・再会プログラム継続【プレスリリース】

9月に新たに400人のはぐれた子ども発見

公益財団法人日本ユニセフ協会

母親との再会を果たした3姉妹。© UNICEF Video母親との再会を果たした3姉妹。© UNICEF Video

【2017年10月18日 ジュバ(南スーダン)発】

 2013年に南スーダンで紛争が始まって以降、ユニセフ(国連児童基金)とパートナー団体は、家族と離ればなれになってしまった5,000人以上の子どもたちを、家族と再会させることができました。

 家族と再会を果たした子どもたちの5,000番目となったのは17歳の男の子で、西エクアトリア州のTomburaから逃れて、西バハル・アルガザール州のワーウに避難しました。ほぼ4年の時を経て、ようやく男の子は母親と再会することができました。

 「家族が一緒にいることは、子どもたちを守るための最良の方法です。だから、子どもたちが離ればなれになってしまった家族を追跡し再会させることが大変重要なのです」とユニセフ・南スーダン事務所代表マヒンボ・ムドエは述べました。「子どもたちは家族に安定感、保護、サポートを求めますが、それらは紛争時により必要になるのです」

 離ればなれになった時間が長ければ長いほど、家族を探すのは難しくなり、暴力および経済的・性的な搾取や虐待または人身売買に遭う危険が高まります。

 南スーダンでおとなの同伴者のいないあるいは離ればなれになってしまった子どもの数は、家族の追跡・再会の活動に携わっている団体に登録されているだけでも合計1万6,055人にのぼります。

 家族や養育者と離ればなれになってしまった1万人以上の子どもたちの家族を追跡する活動は今後も続きます。

 多くの地域では社会インフラがほとんど整備されておらず、電話の電波が届かないこともあり、離ればなれになってしまった子どもの家族を探すことは困難を極めます。家族の追跡・再会を担当するスタッフは、離ればなれになった家族を探すために何時間も歩き回ることが珍しくありません。

 家族が離ればなれになることは、国内避難民やその他の紛争の影響を受ける人々にとって、心理社会的なストレスを引き起こす主な要因と考えられています。  

 「私を救ってくれた人々に感謝します」と母親と再会した17歳の男の子は言いました。「僕は学校に戻って、いつか、僕のような苦しみを抱えた子どもたちを助けられるようになりたいです」

 「食事をするときはいつも、息子が何を食べているか考えていました」と男の子の母親は言いました。「私は生きるために食べましたが、食事を楽しんだことはありません。いつも息子がどこにいるか考えていて、幸せだったことはありません。息子を忘れることは到底できませんでした。彼の亡骸を見たわけでも埋葬したわけでもなかったので」

 ユニセフとパートナー団体は、先月だけでも399人のおとなの同伴者のいない、または離ればなれになってしまった子どもを発見し支援しました。

 ユニセフの家族の追跡・再会プログラムは、欧州委員会人道援助・市民保護総局(ECHO)、米国国際開発庁(USAID)、英国国際開発省(DFID)、国連人道支援基金(CHF) およびフランスのユニセフ国内委員会の支援を受けています。

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■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
 公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)

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本社所在地
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03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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