自然系クレジット創出プロジェクトの共同開発に向けた戦略的パートナーシップの締結について
東京ガスは、天然ガスによる低炭素化の取り組みの一つとして、カーボンニュートラルLNG[*3](以下、「CNL」)を提供しています。お客さまに安心・信頼してCNLを導入いただくことを通じて、脱炭素社会への移行に貢献するため、使用するクレジットの信頼性確保に向けた取り組み[*4]を続けています。
ヴァートリー社は、自然系クレジット創出プロジェクトの実行・評価・リスクマネジメント等に関する専門知識を有し、現地でプロジェクト開発を手掛ける事業者などと連携して、信頼性の高いクレジットを創出可能です。
そこで、両社が共同で、アジア地域を中心に、クレジット創出プロジェクトに出資・開発を行うことで、東京ガスは自ら創出に関与した信頼性の高いクレジットを安定的に調達し、これまで以上に多くのお客さまにCNLをお届けすることを目指します。
今後は、両社で日本政府が推進する二国間クレジット制度[*5]におけるクレジット創出にも積極的に取り組んでいきます。
東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」で「価値共創のエコシステム[*6]構築」ならびに「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げ、多くの企業・自治体の皆さまとの協業を通じ、カーボンニュートラルの実現等に向けた取り組みを進めています。カーボンクレジットを活用したCNL等のソリューションの拡大を通じ、お客さまとともに地球規模での環境負荷低減への取り組みを推進してまいります。
<ハートリー社の概要>
設立年月日 | 1997年10月3日 |
所在地 | 米国 |
代表者 | Founding Managing Director ステファン・セムリッツ Founding Managing Director ステファン・ヘンデル Founding Managing Director ガイ・メリソン |
事業内容 | エネルギー関連商品の取引 |
<ヴァートリー社の概要>
設立年月日 | 2020年2月7日 |
所在地 | 英国 |
代表者 | Managing Director アリエル・ペレル |
事業内容 | カーボンファイナンス[*7]事業(トレード・販売・投資事業) |
<カーボンクレジット分野における東京ガスの取り組み>
東京ガスは、お客さまの省エネ推進・再エネ導入に加え、熱需要への対応としてCNLを提供しています。トランジション期における天然ガスの高度利用の取り組みの一つとして、CNL等のソリューション拡大を進めることを通じて、社会全体でのCO2排出削減に貢献していきます。
*1:企業が森林の保護や植林、省エネルギー機器導入などを行うことで生まれたCO2などの温室効果ガスの削減効果(削減量、吸収量)をクレジットとして発行し、他の企業などとの間で取引できるようにする仕組み
*2:カーボンクレジットのうち、森林保全・植林等のプロジェクトを通じてCO2の吸収・排出抑制により創出されるもの
*3:LNG(液化天然ガス)の採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、新興国等における環境保全プロジェクトにより創出されたCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)したLNG。詳しくはhttps://www.tokyo-gas.co.jp/sustainability/activities/cnl.html
*4:①東京ガス独自のクレジット評価基準を策定し、国際的にも信頼性の高いVerraやGold Standardといった基準に加え、ICVCMのCCPsや関連格付けサービスの指針等を参照し、上乗せする形で評価を実施、②「東京ガスのカーボンニュートラル都市ガス算定ルール」を作成し、これに基づき日本品質保証機構様による第三者検証を実施
*5:日本の持つ低炭素技術や製品、システム、サービス、インフラを途上国に提供することで、途上国の温室効果ガスの削減など持続可能な開発に貢献し、その成果をクレジット化し、削減の成果を両国で分け合う制度
*6:多くの企業が、それぞれ強みを持つ領域の技術・ノウハウ・知見を持ち寄り新たな価値を創出していく事業生態系
*7:温室効果ガスの排出削減に焦点を当てた環境金融の一分野であり、カーボンクレジット取引を中心とするもの
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