〈世界も注目する著者2年ぶりの最新小説〉中村文則の新たな代表作『彼の左手は蛇』が10月30日ついに発売! 東京・大阪で刊行記念イベント開催決定。

変化を続ける作家・中村文則が描く「単独テロリズム」とは。衝撃のデビュー作『銃』から23年を経て、更なる高みへと飛躍する注目作。

河出書房新社

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、「創業140周年記念出版」タイトルとして、中村文則さんの2年ぶりとなる最新小説『彼の左手は蛇』を2025年10月30日に刊行します。

本書の刊行を記念して、東京(11月2日)、大阪(11月8日)でのサイン会開催が決定しました。詳細は下記Webページをご確認ください。

■ブックファースト新宿店https://www.book1st.net/event/2025/09/001441.html

■丸善ジュンク堂書店梅田店https://honto.jp/store/news/detail_041000120944.html


『彼の左手は蛇』内容紹介

3ヶ月前、「男」は仕事辞め、女性と別れ、世界中から失われた蛇信仰のあるこの地へ来た――平家が落ち延びたといわれるこの土地に。そして「この文章」を書いている。誰も読まない「この手記」を。

自分が人ではないと思っていた幼少時代の奇妙な記憶、有志によるQ山の毒蛇狩り、白蛇を祀る神社とその宮司、蛇を求める女、ある議員の死とそれを調べるQ署の刑事、ロー・Kというビジネスマン、そして......Apep。

いま男は、ある目的のために“1人”で動き出す。

「つまり言いかえれば、これはテロの書だ。誰も読んでは――」

著者2年ぶりの最新小説にして、あらたなる代表作の誕生!

中村文則の新たな代表作『彼の左手は蛇』

中村文則さんは、2002年に『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。芥川賞、大江健三郎賞をはじめ、これまで数々の国内文学賞に輝き、昨年2024年11月には『列』で第77回野間文芸賞を受賞しました。

作品の多くが海外で翻訳出版され、『掏摸(スリ)』の英訳版「THE THIEF」は米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の年間ベスト10小説に選出、2014年米国のDavid L.Goodis賞を受賞するなど、海外での評価も高く、世界の読者から熱い視線が注がれています。

最新作『彼の左手は蛇』は、ある目的を持った「私」が、その内面を克明に綴った「手記」であり、研ぎ澄まされた思考と張り詰めた狂気とが渾然一体となって絡み合う、濃密な「文学性」と圧倒的な「物語性」を兼ね備えた、著者が更なる飛躍を遂げた傑作小説。

季刊「スピン/spin」(第5号~第12号)での連載時より、「唯一無二の面白さ」「次号が待ち遠しい」といった賛辞が多数寄せられ、単行本刊行が最も待望されていた一冊です。

ブックデザインは、『掏摸(スリ)』『教団X』『R帝国』をはじめ、中村文則作品の装幀を多く手掛けるデザイナー・鈴木成一さんが担当。装画は、写実的なイラストレーションで注目を浴びるチカツタケオさんによる描き下ろし作品。静寂の中に浮かび上がる男の横姿、オレンジ色に染まる左手、さらにカバーに刻印されたマーク(逆S字)が意味するものとは……。本作と併せてお楽しみください。

ブックデザイン:鈴木成一デザイン室/装画:チカツタケオ

全国書店員の皆さまから熱いレコメンドが続々!

人間が持つ破滅への衝動と再生への切望が、心の暗がりを見つめる男に蛇の姿で宿り、語りかける。その生と死、正気と狂気のボーダーラインを静かに歩んでいくような世界観に引き込まれる。

――原田里子さん(マルサン書店 サントムーン店)

混沌とした表層が剥がれ落ち、獰猛な本質が露わになっていくような物語。

禍々しい猛毒が滲み出ていくクライマックスが、脳裏に刻まれるように深く残っています。

謎と未知の深淵に埋もれていくような、壮絶な作品。

――宗岡敦子さん(紀伊國屋書店 福岡本店)

主人公の男とシンクロしていく感覚、蛇に魅せられ、計画が進むにつれ、うまくいかなければ安堵し、順調に進めばだらだらと汗を流しているのは私だったのかもしれない。

凄惨な過去をより良く変えるために、現在と未来を中村文則作品とともに生きようと思います。

――西田有里さん(ジュンク堂書店 名古屋栄店)

読んでいて、自分自身が、心の闇に陥りそうなほど、陰鬱な空気に包まれた物語。

しかし同時に、生の肯定と希望への導きが、心に沁みる作品でした。

――床島千波さん(TSUTAYA 横浜みなとみらい店)

読了後、『彼の左手は蛇』というタイトルに思わず膝を打った。まさかこの物語が、温かい読後感をもたらしてくれるとは予想だにしなかった。

――稲光颯太さん(くまざわ書店浅草店)

この歪んだ憎しみ、悲しみ、怒りに満ちた世界に一撃を加えたい。強烈な思考に自爆を想起させるが、生きている、確かに生きている。その先に震えるような希望があった。

――山中真理さん(ジュンク堂書店 滋賀草津店)

強烈な引力を持つ物語に、何度も呑み込まれそうになる。事実と虚構、現実と幻覚が交差する独特の世界観は、重く息苦しくあるけれど、私たちの世界と紙一重で繋がっている。

著者にしか描くことが出来ない、唯一無二の物語に圧倒された。

とてつもなくすごい作品でした!

――池尻真由美さん(紀伊國屋書店 久留米店)

東京・大阪での刊行記念イベント(サイン会)開催決定!

『彼の左手は蛇』の刊行を記念して、東京(11月2日)、大阪(11月8日)でのサイン会開催が決定しました。

中村文則さんと直接対面できる貴重なイベントとなります。ぜひこの機会をお見逃しなく。

〈東京会場〉※9月23日(火)PM15時より受付開始

開催日:2025年11月2日(日)

開催時間:14:00~(集合時間は受付番号により異なります)

会場:ブックファースト新宿店 地下2階Fゾーンイベントスペース(新宿区西新宿1-7-3 モード学園コクーンタワー)

※受付/詳細は下記イベント概要ページをご参照ください。

https://www.book1st.net/event/2025/09/001441.html

〈大阪会場〉※9月28日(日)AM10時より受付開始

開催日:2025年11月8日(土)

開催時間:13:00~(集合時間は受付番号により異なります)

会場:MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店(大阪市北区茶屋町7-20 チャスカ茶屋町)

※受付/詳細は下記イベント概要ページをご参照ください。

https://honto.jp/store/news/detail_041000120944.html

※いずれのイベントも先着順、参加整理券がなくなり次第受付終了となります。予めご了承ください。

著者紹介

中村文則(なかむら・ふみのり)

1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸(スリ)で大江健三郎賞を受賞。12年『掏摸(スリ)』の英訳が米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の年間ベスト10小説に選ばれる。14年米国のDavid L.Goodis賞を受賞。16年『私の消滅』でドゥマゴ文学賞、20年中日文化賞、24年『列』で野間文芸賞を受賞。他の著書に『何もかも憂鬱な夜に』『去年の冬、きみと別れ』『教団X』『R帝国』など。エッセイ集に『自由思考』、対談集に『自由対談』がある。

【中村文則公式サイト(新刊情報など)】

http://www.nakamurafuminori.jp

書誌情報

書名:彼の左手は蛇
著者:中村文則
仕様:四六判変形/上製/196頁
発売⽇:2025年10⽉30日
予価:1,760円(本体1,600円)
ISBN:978-4-309-03231-3

ブックデザイン:鈴木成一デザイン室
装画:チカツタケオ
URL:

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032313/


2026年5月に河出書房新社は創業140周年。記念イヤーへ向けた様々な企画がスタート!

ロゴ・キャラクターデザイン:寄藤文平(文平銀座)

河出書房新社は、2026年5月に創業140周年を迎えます。この節目を迎えるにあたり、当社は「これまでも、これからも。本の窓から。」という合言葉(キャッチコピー)のもと、あらためて、本を開くよろこび、読書の魅力を伝えながら、本と読者との関係をより身近で、密接なものとするために、いっそう励んでまいります。

新たに誕生した「すべての本、すべての読書を応援する」キャラクター、「ふくろうさん」とともにお届けするさまざまな記念出版タイトルに、ぜひご期待ください。

出版物のほか、創業140周年を記念したキャンペーン、イベント情報などは下記特設サイトにて随時お知らせいたします。

特設サイトURL:

https://web.kawade.co.jp/sp140th/

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会社概要

河出書房新社

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http://www.kawade.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月