「鉄道横断型社会実装コンソーシアムJTOS」第五弾として、1人でも多くの人が自由に移動できる社会の実現に向け、NearMe社と共創
~“シェア乗り”を活用した新たな移動サービスの実証実験を行います~
-
東日本旅客鉄道株式会社のグループ会社でベンチャーへの出資・協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社、東急株式会社、小田急電鉄株式会社、株式会社西武ホールディングスで構成される鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS(ジェイトス)」第五弾共創として、移動の課題に取り組むソーシャルデザインカンパニーである株式会社NearMe(以下、ニアミー)と連携し、移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動できる社会の実現に向けて“シェア乗り”を活用した新たな移動サービスの実証実験を行います。
-
今回は、利用者同士によるタクシーの“シェア乗り”が、鉄道利用者の新たな移動手段となるように、JTOS各社が有する駅や鉄道、不動産などの経営資源を掛け合わせた広大な実証実験フィールドを提供します。ニアミーと共に“シェア乗り”によるドアツードアの移動を電車、バス、タクシーに続く、便利で快適な移動手段として定着させることを目指します。
1 背景と経緯について
人手不足の日本における鉄道を取り巻く環境は日々変化しており、夜間の保守作業にロボットやAI(人工知能)を活用するなど、負担軽減や効率化を図る動きが広がっています。人手不足による移動課題は他業界でも起きており、タクシーの車両数は、2007年の約26万台をピークに減少傾向となっており、2023年3月末時点では約20万台※と2007年比で20%以上も少なくなっています。
ニアミーは、2019年にタクシーの利用者同士による“シェア乗り”で空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶサービス「エアポートシャトル」をはじめとして、シチュエーションに応じた様々な移動のニーズに対応するためのサービスを複数展開し、モビリティの課題と向き合っています。ライドシェアに関する様々な議論が交わされている現在「輸送量を増やす」ためのアプローチとして、1つの車両を複数組でシェアする「ライドプーリング」によって、既存アセットの活用という「質」的観点から輸送量を効率的に高めることを可能にしています。
顕在化する移動課題の解決に向けて、ニアミーと鉄道会社が連携した新たな移動手段を提供することで、1人でも多くの人が、自由に移動できる社会の実現を目指します。まずは、タクシーの供給が足りていない時間帯での、鉄道の最寄り駅から自宅までのスムーズな移動を可能にすることを目指し、首都圏の終電時間帯における新たな移動サービス「ミッドナイトシャトル」を展開します。実証実験の結果を踏まえて初電時間帯での実施、地方エリアのオーバーツーリズム問題の解決に向けた展開なども検討していきます。
※ 一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「TAXI TODAY in Japan 2024」
2 目的
(1)鉄道会社×ニアミーによる持続可能な移動サービスの実現
ニアミーが提供する利用者同士によるタクシーの“シェア乗り”サービスが、新たな移動手段となるように、鉄道各社が有する駅や鉄道、不動産などの経営資源などを掛け合わせ持続可能な事業モデルの構築を目指します。
(2)ドライバー不足による地域の足問題という社会課題の解決
1人でも多くの人が、自由に移動できる地域を増やすことで、各沿線の地域活性化を目指します。
3 実証実験の概要
■サービス概要
沿線地域の移動課題が顕在化している終電時間帯や交通手段の供給が不足しているエリアにおいて、地域特性やユーザー動向、需要などを検証するため、JTOSの沿線エリアを走る「ミッドナイトシャトル」の実証実験を、まずは西武鉄道池袋線エリアで行います。
サービス名称:ミッドナイトS-シャトル
サービス期間:2025年1月29日(水)~2025年3月末
運行日:サービス期間中の、水曜日、金曜日、土曜日
運行時間:終電後深夜1時より
運行範囲:池袋駅(西武南口、高速バス乗り場)から池袋線沿いに小手指駅周辺まで運行
実証運行エリア/料金
・練馬区東エリア(都道443号線以東)、中野区一部(富士見台駅付近):4,500円
・練馬区西エリア(都道443号線以西):5900円
・西東京市:6,800円
・東久留米市/清瀬市:7,900円
・東村山市/所沢市:9,000円
決済方法:クレジットカード決済のみ
最大乗車人数:6名
備考:ウェブサイトから予約が必要(最短20分前)
詳しくは以下サービスページからご確認ください。
https://app.nearme.jp/town-shuttle/jtos/ikebukuro
※今後のミッドナイトシャトルについては順次、プレスリリースなどでお知らせします
4 「株式会社NearMe」について
移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現することをミッションに掲げ、まずは、リアルタイムの位置情報を活用して地域活性化に貢献するマッチングプラットフォームになるべく、シェアリングエコノミーのMaaS領域から事業活動をスタート。
2019年8月より空港送迎型のエアポートシャトルを運営し、独自AIを発展させ、ルーティングの最適化技術を確立。この技術を活用し、不特定多数ではなく少人数かつ誰が乗車したか追跡できる方法で活用していただける街中相乗りサービスなどを展開しています。なお、ニアミーは、2023年4月、経済産業省が行政との連携実績のある企業を中心に事例を紹介する「行政との連携実績のあるスタートアップ100選」に掲載。週刊東洋経済(発行:東洋経済新報社)の『「すごいベンチャー100」2023年最新版』、日経クロストレンド(発行:日経BP社)の「未来の市場をつくる100社【2024年版】」にそれぞれ選出。「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(主催:一般社団法人日本自動車工業会)の開催期間内に行われた日本最大級のピッチイベント『Pitch Contest & Award』でクランプリを獲得。デロイト トーマツ グループが発表したテクノロジー企業成長率ランキング「Technology Fast 50 2023 Japan」では、447.8%の収益(売上高)成長を記録して9位を受賞。
■会社概要
会社名 :株式会社NearMe
所在地 :東京都中央区日本橋富沢町9-4 THE E.A.S.T.日本橋富沢町
代表者 :代表取締役 髙原幸一郎
設立日 :2017年7月18日
URL :https://nearme.jp/
5 鉄道横断型社会実装コンソーシアム「JTOS」について
「JTOS」は、以下<参画会社概要>に記載の4社で2023年9月に発足した鉄道横断型社会実装コン ソーシアムです。スタートアップ企業を取り巻く社会実装に向けたさまざまな障壁を乗り越えるために、各社が有する駅や鉄道、不動産などの経営資源、グループ事業における情報資源を掛け合わせた広大な実証実験フィールドを提供し、スタートアップ企業と共に未来の当たり前を創造していきます。なお、今回の取り組みは、JTOSが掲げる4つのテーマのうちの1つ「MOVE」領域での共創です。
URL:https://jtos.jp/
<参画会社概要>
会社名 :JR東日本スタートアップ株式会社
所在地 :東京都港区高輪2-21-42 TokyoYard Building 7F
代表者 :代表取締役社長 柴田 裕
設立 :2018年2月
事業内容 :事業シーズや先端技術の調査・発掘、ベンチャー企業への出資及びJR東日本グループとの協業推進
会社名 :東急株式会社
所在地 :東京都渋谷区南平台町5-6
代表者 :取締役社長 堀江正博
設立 :1922年9月2日
事業内容 :不動産事業、不動産販売業、その他事業
URL:https://www.tokyu.co.jp/index.html
会社名 :小田急電鉄株式会社
所在地 :東京都新宿区西新宿2-7-1 神奈川県海老名市めぐみ町 2-2 ViNA GARDENS OFFICE
代表者 :取締役社長 鈴木 滋
設立 :1948年6月1日(前身の小田原急行鉄道は1923年5月1日設立)
事業内容 :鉄道事業、不動産業、その他事業
会社名 :株式会社西武ホールディングス
所在地 :東京都豊島区南池袋1-16-15
代表者 :代表取締役社長 兼 COO 西山隆一郎
設立 :2006年2月3日
事業内容 :「不動産事業」「ホテル・レジャー事業」「都市交通・沿線事業」の 3 事業を中心に
スポーツ事業等、幅広く事業を展開
URL:https://www.seibuholdings.co.jp/
<過去の発表資料>
⮚ 2023年9月21日
鉄道事業を持つ4社が単独では解決できない社会課題にスタートアップと挑む鉄道横断型社会実装 コンソーシアム「JTOS」発足
(詳細)https://jtos.jp/uncategorized/2023/09/11/
鉄道横断型社会実装コンソーシアムJTOS第一弾として、ネイチャーポジティブ社会の実現を目指し、自然環境保全スタートアップ バイオーム社と共創
(詳細)https://jtos.jp/uncategorized/2023/09/36/
⮚ 2023年10月12日
鉄道横断型社会実装コンソーシアムJTOS第二弾として、すべての人が安全・便利に移動できる社会を目指し、Luup社と共創
(詳細)https://jtos.jp/uncategorized/2023/10/39/
⮚ 2024年2月26日
鉄道横断型社会実装コンソーシアムJTOS第三弾として、ウェルビーイングな育児を目指し、grow&partners社と共創
(詳細)https://jtos.jp/uncategorized/2024/02/99/
⮚ 2024年6月3日
鉄道横断型社会実装コンソーシアムJTOS第四弾として、多様性に富んだ活力ある沿線の実現を目指し、HelloWorld社と共創
すべての画像