【トーキョーアーツアンドスペース】6/27(土)より開催!「トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2026 成果発表展『はだしであるく』」第1期
東京や世界の街を舞台に滞在制作を行った7名のアーティストたちによる成果発表展

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、公募展や企画展、海外派遣などを通じて、段階的、継続的にアーティストの活動を支援しています。2006年からはレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、さまざまな分野で活動するアーティストたちへ活動の機会を提供しています。
6/27(土)より開催するレジデンス・プログラムの成果発表展「はだしであるく」の第1期では、「テクノロジーと人間のかたち」というテーマを共有してTOKASレジデンシ―で滞在制作を行ったアナイス・カレニン、アレクシア・アヒレオス、エドゥアルド・カスティーリョ・ビヌエサ、ノガミカツキのほか、池添俊(ブリュッセル滞在)、井上拓哉(ケベック滞在)、村上郁(バーゼル滞在)の計7名が作品を展示します。
トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2026 成果発表展「はだしであるく」第1期
■展覧会概要
会期:2026年6月27日(土)~8月2日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷2-4-16)
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日
主催:トーキョーアーツアンドスペース(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2026/20260627-7557.html
■関連イベント 予約不要/無料
[アーティスト・トーク 1] ※日英逐次通訳あり
日時:2026年6月28日(日)16:00 - 18:00
出演:アナイス・カレニン、アレクシア・アヒレオス、井上拓哉、エドゥアルド・カスティーリョ・ビヌエサ、ノガミカツキ
[アーティスト・トーク 2] ※日本語のみ
日時:2026年7月4日(土)16:00 - 17:00
出演:池添 俊、村上 郁
■展覧会について
私たちが暮らす社会では、価値基準や思考はしばしば、帰属する集団によって規定されます。それは靴を履くように、身を守り歩きやすくすると同時に、世界とのあいだに一定の距離を生み出します。本展に参加するアーティストたちは、それぞれのテーマを探究する中で、意図的あるいは必然的にその靴を脱ぎ、素足になって世界に触れ直しています。
社会的な関係を扱う彼らの実践からは、属性や役割を一度外し、個へ戻ろうとする視点が見えてきます。たとえば、異なる時代や場所に存在する誰かの思考と共鳴することや、身体の一部に目を凝らすことなどをとおして、どこの誰であるかとは別の地平で、他者と出会っています。
一方で、人間以外のものと対峙する際には、社会の靴は通用しません。人間は自然という脅威の中で生存するために群れをつくり、社会を育んできました。それでも自然に向き合う時は、ひとつの身体と感覚をもつ素足の生き物として立つほかありません。
このように彼らは自発的に、あるいは不可避的に、社会的な前提からいったん離れ、脆弱性を引き受けながら世界との距離を詰めようとしています。素足で草や岩の上を歩くと、その感触の豊かさと皮膚の繊細さを再認識するように、自らの実感を手がかりに世界と関係を結び直す。それぞれの歩みが、本展においても立ち現れてくるでしょう。
■参加作家/参考画像/略歴
・テーマ・プロジェクト「テクノロジーと人間のかたち」
アナイス・カレニン|Anais-karenin

1993年ブラジル生まれ。静岡県を拠点に活動。
カレニンは、植民地時代以前から伝わる知識体系を研究し、感覚的な方法論を用いて人間と植物の関係を問い直しています。本展では、江戸時代から近代化に至る技術史や、知の構築と同時に形成された薬草や鉱物に対する体系化と収奪的まなざしを解きほぐすように、インスタレーション作品を発表します。
アレクシア・アヒレオス|Alexia ACHILLEOS

1985年ストックホルム生まれ。レメソス(キプロス)を拠点に活動。
アヒレオスは、歴史、文化、地政学と、テクノロジーを取り巻く権力構造の関係性を探究しています。本展では、プレイヤー同士が協働して新たな「民話」を創造し、ビッグテック企業がAIや未来について語るユートピア的「神話」に異議を唱える参加型カードゲームを中心に、作品を展開します。
エドゥアルド・カスティーリョ・ビヌエサ|Eduardo CASTILLO-VINUESA

1989年グラナダ(スペイン)生まれ。マドリードを拠点に活動。
建築家、リサーチャー、映像作家で、気候、テクノロジー、地政学が重なる領域に着目するカスティーリョ・ビヌエサは、日本が主導し2050年までに気象の制御を目指す「ムーンショット目標8」を軸にリサーチを行いました。大気に対して、観測と介入の境界がますます曖昧になりつつある現状に焦点を当てた映像作品を発表します。
助成:スペイン文化省
ノガミカツキ|NOGAMI Katsuki

1992年新潟県生まれ。神奈川県を拠点に活動。
ノガミは、デジタル社会におけるオンライン/オフラインの身体性やアイデンティティを追究しています。今回は感情を記憶するメディアとして音楽作品を制作し、さらにVRを用いて参加型ミュージックビデオのように展開することで、固有の身体と匿名の身体の境界を見つめます。
・二都市間交流事業プログラム
池添 俊|IKEZOE Shun

1988年香川県生まれ、大阪府育ち。東京都を拠点に活動。ブリュッセル滞在。
池添は、社会では取りこぼされやすい個人の話や記憶を収集し、普遍的な物語へと再構成するように映像を制作しています。本展では、精神疾患のある人々と地域住民が共に暮らす里親制度が長年受け継がれるヘール(ベルギー)に滞在して行ったインタビューをもとに、「健常/病」をひとつの連続体として捉え直すような映像作品を発表します。
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団
井上拓哉|INOUE Takuya

1993年岡山県生まれ。福島県を拠点に活動。ケベック滞在。
旅で出合う風景や人々を起点とし、「普遍性」をテーマに絵画制作を行う井上は、ケベックで絵具を「自分が想像する肌色」に混色してもらう参加型プロジェクト行い、普遍性を問うこと自体が内包する暴力性を実感したと言います。本展では「私が見ていないもの」を問うように制作した絵画作品を展示します。
村上 郁|MURAKAMI Kaoru

東京都生まれ。東京都を拠点に活動。バーゼル滞在。
技術を介した人間と自然の関係を考察する村上は、バーゼルの紙漉きと印刷の歴史をリサーチし、雑草を用いた紙づくりを行いました。その過程で定期的な水換えが植物繊維の状態維持を助けたことから、自然の力と人の手による制御や管理の関係に着目しました。本展では、水の循環システムと映像を組み合わせた立体作品を中心に発表します。
【トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2026 成果発表展「はだしであるく」】
会期:
第1期|2026年6月27日(土)~8月2日(日)
第2期|2026年8月15日(土)~9月20日(日)
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷 2-4-16)
参加作家:
第1期|アナイス・カレニン、アレクシア・アヒレオス、池添 俊、井上拓哉、エドゥアルド・カスティーリョ・ビヌエサ、ノガミカツキ、村上 郁
第2期|宇佐美奈緒、ガン・ドンフン、Synphysica、ハラサオリ、ディエゴ・ペレス、水野 渚
提携機関(都市):アトリエ・モンディアル(スイス、バーゼル)、カリーズ、ベルリン市(ドイツ、ベルリン)、センター・クラーク、 ケベック・アーツカウンシル(カナダ、ケベック州[モントリオール])、HIAP [ヘルシンキ・インターナショナル・アーティスト・プログラム]、フィンランド文化財団(フィンランド、ヘルシンキ)、トレジャーヒル・アーティスト・ヴィレッジ、アーティスト・イン・レジデンス台北(台湾、台北)、ウィールズ、ベルギー・フランダース政府(ベルギー、ブリュッセル)
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