【「廃墟&遺跡」×「歴史」はロマンの宝庫! 大地に、石に、砂に刻まれた記憶が、今よみがえる。】その都市はなぜ滅び、なぜ消えたのか。『失われた古代都市 歴史に刻まれた記憶』、11月下旬発売。

オリエント、アフリカ、ヨーロッパから中東まで。かつて繁栄を極めながら廃墟と化し、過去に埋もれていった37の都市を辿る。

河出書房新社

株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区 代表取締役:小野寺優)は、『失われた古代都市 歴史に刻まれた記憶』を2025年11月下旬に発売します。

どんな都市だったのか、誰が住んでいたのか、なぜ滅びたのか──

何千年もの昔から、人々はこの地球上に数多くの都市を築いてきました。文明の誕生以前から現在に至るまで、人々は多様な目的のもと、都市を建設して発展させてきました。現在、地球上には無数の都市がある一方、かつては大いに繁栄した都市であっても、長い歴史の経過によって、敵国に滅ぼされた都市や、人々の目的にかなわなくなって放棄された都市、火山灰に埋もれたり、海に沈んだ都市もあります。そして、もう残骸が何一つ残っていない都市も無数にあるのでしょう。しかしそのような都市でも、かつては人々が行き交って生活し、様々な人間ドラマが繰り広げられていたはずです。

本書『失われた古代都市』は、今となっては失われてしまった古代の都市のなかから、37の都市を取り上げ、各都市の概要と、その誕生から滅亡までを解説する書籍です。各都市の地図や、貴重な遺構と遺物を多数掲載しながら、都市がどのように発展し、人々がどのような生活を営んでいたかを描いていきます。そしてその都市がなぜ滅びたのか、どのように衰退していったのかを臨場感あふれる文章で紹介します。

歴史の謎とロマンに満ちたビジュアル本、『失われた古代都市 歴史に刻まれた過去の記憶』は、2025年11月下旬発売です。どうぞご期待ください。

■本書の構成

37点の地図と150点以上の貴重図版を掲載しながら、時代に沿って全体を大きく4部に分け、37の都市を紹介します。

第1部 最古の都市──遺構が残る人類最初期の都市を求めて

紀元前7250年ごろ〜後800年ごろに存在した都市を紹介。世界最古の都市「チャタルヒュユク」、帝国の首都にして呪われた都「アッカド」、ソドムとゴモラ伝説の「ツォアル」、ミノア文明とともに消えた「ファイストス」など、9つの都市。

第2部 トロイアからローマまで──帝国の誕生と急速な拡大、地中海世界

紀元前3000年ごろ〜後800年ごろに存在した都市を紹介。『イリアス』に描かれた伝説は事実だった「トロイア」、液状化現象で海に沈んだ港湾都市「トニス」、ドラゴンの都「シュバリス」、政治的な象徴であったがために全て焼き払われた「ペルセポリス」など、10の都市。

第3部 ローマ帝国領内──ローマ時代に創られた都市と失われた都市

紀元前850年ごろ〜後1100年ごろに存在した都市を紹介。学問と哲学の中心地「キュレネ」、最終的にはマラリアに滅ぼされた「バイアエ」、火山灰と噴石に埋没した「スタビアエ」、無から生まれた都市「ティムガッド」など、10の都市。

第4部 帝国の最果てとそれ以遠──ローマ帝国の終焉と新しい都市

紀元前1000年ごろ〜後1923年に存在した都市を紹介。21世紀になっても破壊されている砂漠の女王の都「パルミュラ」、イタリア本土を除くと最も完全な状態で保存されているギリシャ・ローマ時代の都市「ゲラサ」、忘れられた帝国の忘れられた都市「ベタ・サマティ」、地下都市として建設された隠された都市「デリンクユ」など、8つの都市。

■本書の特長

① 各都市の誕生から滅亡まで、歴史史料や遺跡などから解き明かす。

② その都市でどのような生活が営まれていたのかが、臨場感ある文章で描かれる。

③ 滅亡の理由を検証し、現在の世界が抱える問題とも照合。

④ 各都市の地図を掲載し、周辺状況の理解も高める。

■本文より

各都市紹介の冒頭には、都市名や存在期間、地図を配置。本文では、その都市の興亡の歴史や文化、特徴などを解説します。本文末尾には、その都市が現在どうなっているのかについての記載が入ります。

第2部「トロイア」より。ホメロスの『イリアス』に語られるも、長い間、完全に神話上の架空の存在と考えられていた。右)トロイアの遺跡写真。
第4部「パルミュラ」より。大プリニウスも「美しい景色、肥えた土壌、豊かな真水で名高い」と評すこの都市は、ギリシア、ローマ、ペルシアのいずれに同化することもなく、交易の中心地として栄えた。左)パルミュラの劇場の航空写真。
本書巻頭に入るヒッタイトの首都ハットゥシャ(現トルコ)のスフィンクス門。本書では見開きを大きく使った貴重な写真も多数掲載。ハットゥシャについては別途、第2部で詳述している。
第1部「パヴロペトリ」より。ギリシアの南端、ペロポネソス半島の先に海中に沈む都市パヴロペトリがある。海面上昇と度重なる局地的な地震によって水没したといわれる。左)海底に残る住居跡を泳ぐダイバーの写真。

■目次より

はじめに|過去の亡霊

第1部 最古の都市

チャタルヒュユク/スカラ・ブレイ/アッカド/パヴロペトリ/ツォアル/ハットゥシャ/マルダマン/テーベ/ファイストス

第2部 トロイアからローマまで

トロイア/トニス/ミケーネ/ティグリス河畔のセレウキア/シュバリス/プラタイア/タクシラ/ティグラノケルタ/ペルセポリス/ヌマンティア

第3部 ローマ帝国領内

グラヌム/ファレリイ・ノウィ/キュレネ/ティパサ/バイアエ/ウォルビリス/スタビアエ/メイデン・カースル/ティムガッド/アンティノポリス

第4部 帝国の最果てとそれ以遠

パルミュラ/ヴァルトギルメス/サルミゼゲトゥサ・レギア/ゲラサ/ウェンタ・シルルム/ドゥラ・エウロポス/ベタ・サマティ/デリンクユ

エピローグ

参考文献/図版出典/索引

■著訳者紹介

著者:フィリップ・マティザック(Philip Matyszak)

古代ローマを専門とする世界的に著名な歴史学者。オックスフォード大学セントジョンズ・カレッジにおいてローマ史で博士号を取得。著書多数。邦訳に『失われた古代文明』『古代ローマ旅行ガイド』『古代ローマの日常生活』『古代ローマ帝国軍事公式マニュアル』『古代ギリシア人の24時間』などがある。

訳者:安原和見(やすはら・かずみ)

翻訳家。鹿児島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。訳書に『B.C.1177』『これが見納め』『銀河ヒッチハイクガイド』シリーズなど多数。『失われた古代文明』ほか、邦訳されたマティザック作品のほとんどの翻訳を行っている。

■書誌情報

書名:失われた古代都市

副題:歴史に刻まれた記憶

著者:フィリップ・マティザック

訳者:安原和見

仕様:B5変型判/上製/オールカラー

ページ数:288ページ

初版発売日:2025年11月下旬

定価:4,290円(本体3,900円)

ISBN:978-4-309-22925-6

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229256/

出版社:河出書房新社

□姉妹編・好評既刊

『失われた古代文明 歴史に消えた40の民族』

彼らは何者だったのか──古代中東・地中海地域・ヨーロッパに存在し、巨大文明の陰で歴史に埋もれていった40の失われた民族を、明解な地図と多数図版を用いて解き明かす。

フィリップ・マティザック著、安原和見訳

仕様:B5変型判/上製/本文288ページ

初版発売日:2024年6月27日

定価:3,960円(本体3,600円)

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309229225/

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会社概要

河出書房新社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月