【企業の27・28卒採用活動に関する実態調査】5年前比で27卒の最終面談・内定/内々定時期を前倒した企業は約7割 一方で28卒の採用施策時期は3割超が「前倒し予定なし」
採用活動の長期化による現場の負担が浮き彫りに
株式会社ベネッセコーポレーションとパーソルキャリア株式会社の合弁会社:株式会社ベネッセ i-キャリア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:風間 直樹)が運営する、doda発の新卒オファーサービス「dodaキャンパス」は、「企業の27・28卒採用活動に関する実態調査※1」を実施しましたので、結果をお知らせします。
※1:調査結果の各図表の割合は小数第2位を四捨五入しているため、合計値が100%にならないものがあります。
調査結果サマリ
【5年前(27卒・22卒)との採用活動時期の比較】
・27卒の採用活動について、5年前(22卒)比で実施時期を前倒しした施策は、「内定/内々定※2出しの時期を前倒し」(71.2%)、「最終面談(採用選考)時期の前倒し」(70.0%)でどちらも約7割【図1】
・実施時期を前倒すことで企業が感じているメリットは「母集団の量が増えた」(46.9%)が最多【図2】。デメリットは「採用活動が長期化し、人事・現場の負担が大きくなっていること」(69.3%)が最多で全体の約7割を占める結果に【図3】
【28卒採用活動予定】
・28卒の採用活動に関する各種施策の前倒し予定については、「前倒し実施予定はない」(32.2%)と「オープンカンパニー実施時期を27卒より前倒し」(32.2%)が同率トップに【図4】
・28卒採用活動を実施予定の企業は95.5%。インターンシップ募集前に学生との接点を持った(持つ予定)企業は53.6%、低学年時(大学2年次3月以前)に学生と初回接点を持った(持つ予定)企業は8.3%で約1割【図5~7】
【27卒採用活動実態】
・27卒の採用活動で最も早い内定・内々定出し時期は、「大学3年次12月」(16.7%)がトップに。「3年次12月」から「3年次3月」の回答合計は51.1%で、全体の半数を占める【図8】
・採用目標に対する内定承諾人数の割合は、5月末時点で「40~50%」「30%以下」の回答合計が44.3%となり、4割以上の企業が採用目標の半数に達していない状況【図9】
※2:「内定」は労働契約が成立した状態、「内々定」は企業が示す非公式な採用意思
主な調査結果
【5年前(27卒・22卒)との採用活動時期の比較】
※「27卒、22卒採用活動は実施していない」の回答は除く



【28卒採用活動予定】※「28卒採用活動は行わない」の回答は除く




【27卒採用活動実態】※「27卒採用活動は実施していない」の回答は除く


【dodaキャンパス編集長 川嶋 由美子 コメント】
今回の調査では、27卒の採用活動について、5年前(22卒)比で約7割の企業が「最終面談」や「内定・内々定出し」の時期を前倒ししており、採用活動の早期化が大きく進んでいることがわかりました。活動時期を前倒しするメリットとしては、「母集団の量が増えた」「質が上がった」という声があがっています。また、5月末時点で4割を超える企業が27卒の採用目標(内定承諾人数)を達成していないことから、今後も活動の早期化を進める企業は一定数存在するでしょう。
一方で、「採用活動が長期化し、人事・現場の負担が大きくなっている」は約7割となり、28卒採用では3割超の企業が「これ以上の前倒し実施予定はない」と回答しています。背景として、他社の採用活動が早まる中で自社も合わせてきたが、企業によっては現場の対応が限界にきていることも考えられます。
また、6月に実施した学生調査※3からは、内々定の獲得を希望する時期が後ろ倒しになっていることも明らかとなり、学生の就活のゴールが「納得感を持った意思決定」にシフトしている傾向が見られます。早期に内定を出すことを目的に採用活動を進めると、入社後のイメージギャップやミスマッチにつながる可能性も高まります。活動時期の前倒しだけでは採用成功につながらない実態も見えてきました。
今後は、AIの活用によって事務的・定型的な業務を効率化し、人でなければ実現できない対話や関係構築に注力することがより重要になるでしょう。採用活動の早期化が進む一方で、学生が重視するのは「早く内定を得ること」だけでなく、「納得感を持って進路を決めること」へと変化しています。企業には、早期接点の創出に加え、その後のコミュニケーションの質を高め、相互理解を深める工夫が求められます。初回接点から内定後フォローまでを一貫して設計し、採用効率と採用品質の両立を図りながら、入社後の活躍につながる採用を実現していくことが、これまで以上に重要になっていくのではないでしょうか。
※3:「28 卒学生のインターンシップ・就活に関する実態調査」
【解説者プロフィール】 dodaキャンパス編集長 川嶋 由美子
2002年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。派遣・アウトソーシング事業の法人営業として、派遣先の新規開拓・スタッフフォロー業務に従事。その後、キャリアアドバイザーとして12年間、転職希望者のキャリア支援に携わる。2019年に組織開発統括部 エグゼクティブマネジャーに就任、人材育成と組織開発を牽引。2023年4月、doda副編集長 兼 プロジェクトエージェント統括部 エグゼクティブマネジャーに就任。2025年4月に、doda副編集長 兼 プラスサービス事業部長を兼務。2026年4月より、ベネッセ i-キャリア副社長に就任。同社の経営企画本部長、「dodaキャンパス」編集長に着任。パーソルキャリアのdoda事業部本部 プラスサービス事業部長を兼務(2026年4月時点)

【調査概要】
調査期間:2026年6月2日(火)~6月30日(火)
調査対象:dodaキャンパスのご契約企業、dodaキャンパス事務局のメールマガジン受信企業
調査方法:Webアンケート回答方式
有効回答数:314社
■doda発 新卒オファーサービス「dodaキャンパス」について< https://campus.doda.jp/ >
「dodaキャンパス」は、学生が自身の努力や学び・経験などをデータベースに蓄積し、個性を可視化することにより、企業が自社のキャリア教育プログラムやインターン・採用選考等のオファーを送ることができる「doda発 新卒オファーサービス」です。2026年6月時点で約928,000人(2027~2030年卒)の学生が登録する学生データベースを保有しています。
■株式会社ベネッセi-キャリアについて< https://www.benesse-i-career.co.jp/ >
株式会社ベネッセコーポレーションとパーソルキャリア株式会社が2015年4月に設立した合弁会社です。株式会社ベネッセコーポレーションの大学教育事業部門とパーソルキャリア株式会社の新卒就職支援部門が一緒になりました。両社の力を最大限に活用して、大学の教育支援、学生の就活支援、および企業の採用支援を行う事業を推進しています。大学生向け教育事業と新卒学生に特化した就職支援事業を合わせることで、学生の力を伸ばし、学生が自分を活かせる職場に出会い、自らの力で社会に貢献できる人材になることを支援してまいります。教育事業と就職支援事業の一体的な運営を通じて「まなぶとはたらくをつなぐ」ことを目指します。
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