コクヨとアクタスのグローバルライフスタイルブランド「HOW WE LIVE」が初のトークイベント「HOW WE DESIGN」をシドニーで開催しました

コクヨ株式会社

2025年6月24日 11時30分

コクヨ株式会社（本社：大阪市／社長：黒田英邦）は、昨年発足したグローバルライフスタイルブランド「HOW WE LIVE（ハウウィリブ）」による初のトークイベント「HOW WE DESIGN（ハウウィデザイン）」をオーストラリアのシドニーで6月4日（水）に開催しました。

「HOW WE LIVE」は、ファニチャー、ステーショナリー、ホームウェア、アートなどのカテゴリを横断しながら、『自分らしい生き方／暮らし方の多様な選択肢』を提案するライフスタイルブランドです。

今回のトークイベントは、コクヨのクリエイティブ室に所属し、HOW WE LIVEのクリエイティブディレクターを務める安永哲郎のセッションから始まりました。

シドニーではまだなじみのないコクヨの120年の歴史や成長の過程、そして「体験」や「実験」を価値の源泉とするクリエイティブなデザインプロセスについて、コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」やコクヨ初の賃貸住宅「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」などの事例を交えながら話しました。

そこから、なぜ「HOW WE LIVE」を立ち上げたのか、昨年11月に行われたブランド初のPOP UP STOREの写真とともに、目指すブランド像について語りました。会場からは、長い歴史とともに成長してきた企業が意欲的に新しい領域を開拓しようとする姿勢に興味と関心を寄せた意見や質問が上がりました。

続けて、コクヨのインハウスデザイナーで、HOW WE LIVEのアートディレクターを務める佐々木拓から、”ロゴやグッズ、空間まで展開するビジュアルアイデンティティのあり方”や、”単純でありながら強い個性と多様性を両立する柔軟なルールの作り方”について、これまで手掛けた「THE CAMPUS」や「THINK OF THINGS」の事例とともに語られました。

そして、「HOW WE LIVE」のビジュアルアイデンティティ制作のプロセスについて、シドニーの街中で行ったリサーチから、街中で見られるタイルや階段をアイデンティティとして落とし込まれた様子をPOP UP STOREで使用した制作物を例に語り、参加者はシドニーの街とのシナジーに頷きながら聞き入る様子が見られました。

2人のトーク後、モデレーターを務めたStephen Todd氏は「シドニーで「HOW WE LIVE」をはじめた動機」について問いかけ、安永は「コクヨがこれまで日本で培ってきた”共感共創”や”体験デザイン”、”実験カルチャー”をグローバルに拡げていくにあたり、シドニーの文化や風土との親和性が高く、HOW WE LIVEの起点として最適だと感じたこと」と回答。

また、参加者からの「常に変化する「THE CAMPUS」のように、「HOW WE LIVE」もまた変化し続けるプロジェクトだと思うが、デザイナーとしてのゴールはあるのか？」という鋭い質問に、佐々木も悩みながら「ブランドが成長し続ける限りアイデンティティも成長させ続ける必要があるので、終わりはない、ブランドが終わるか誰かに引き継いだときがゴール」と回答し、「HOW WE LIVE」についての理解が深まる時間となりました。

会場では、HOW WE LIVEのプロダクト展示や日本の焼き鳥とワイン提供も行われ、参加者にとって充実したイベントは大盛況で幕を閉じました。