年収の壁“働き控え”の原因は?「社会保険」67.4%/年収130万円の条件変更で働き控え「減る」36.8%

制度を「理解していない」33.2% ~しゅふJOB総研調査~

ビースタイルグループ

仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、『年収の壁の理解』をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:552件)

■調査結果概要

1.年収の壁に関する制度「理解していない」33.2%/年代別比較

2.働き控えの原因「厚生年金と被用者保険」59.4%/制度の理解度別比較

3.働き控えの原因「社会保険(※)」67.4%/制度の理解度別比較

4.年収130万円の制度変更で働き控え減ると「思う」36.8%/制度の理解度別比較

5.フリーコメントより

1.年収の壁に関する制度「理解していない」33.2%/年代別比較

2.働き控えの原因「厚生年金と被用者保険」59.4%/制度の理解度別比較

3.働き控えの原因「社会保険(※)」67.4%/制度の理解度別比較

4.年収130万円の制度変更で働き控え減ると「思う」36.8%/制度の理解度別比較

5.フリーコメントより

◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)

・税金の壁は、超えたとしても少し手取りが減る程度でたいした影響はないと感じています。むしろ、社会保険の壁を超えるのがかなりハードルが高かったです(50代:パート/アルバイト)

・子育て中のため仕事に対して使える時間が少ないことからパートでしか働けない(40代:パート/アルバイト)

・ひとり親のため年収の壁は気にしていない(40代:派遣社員)

・保険料が高すぎることが全ての原因。低くなれば、年収の壁を気にする人は減るのでは(50代:フリー/自営業)

・年金が増えるといっても未来の話なので、今子育てしていて苦しいのであまり年金が増えるからたくさん働こうとは思えないです(40代:パート/アルバイト)

・今は収入よりも経験を積みたいと感じる一方で,有限な子供との時間も大切にしたいです(40代:パート/アルバイト)

・計算しながら働くのは面倒でストレスだと思う(40代:派遣社員)

・改正につぐ改正で、国民が理解できる仕組みやきっかけづくりをしないと、よくわからないから現状維持で…という人は一定数いそう。手取りが減っても厚生年金加入で、将来の年金額が増えるとか、長い目でも見ないと、目先の金額に目を奪われると思う(40代:パート/アルバイト)

・人によっては、働き控えは金額の問題というよりも、家事負担の問題が大きい。保育園のお迎えや夕食の準備や家事などがあって、長時間労働が難しい(60代:パート/アルバイト)

・物価や賃金が上がっているのだから、年収の壁の額もその分あげないと働けない(40代:今は働いていない)

・もっと簡単にわかりやすくしてほしい(40代:パート/アルバイト)

・壁を気にしている方は、損したくないという考えが先行していて、良い面をあまり理解していない気がする(50代:パート/アルバイト)

・壁を作るから働き控え問題がでてくるので、逆に少額の収入にも社保加入にしたらいいと思う。数円の保険料でも徴収するようにすれば、平等と思える(40代:今は働いていない)

・社会保険加入と所得税の壁は同一金額にするべきだと思う(50代:パート/アルバイト)

・各会社の制約が変更になっていない(60代:パート/アルバイト)

・女性もあまり気にしないでしっかり働いた方が、将来的に良いと考える。自分のキャリアをしっかり考えて欲しい(50代:今は働いていない)

・年収の壁を越えるか越えないかで、引かれる金額の差が急に大きくなる為、働き控えをしてしまう気持ちは、よくわかります(40代:パート/アルバイト)

・制度がよく分からない。自分は該当しないがまわりの扶養内の人もよく分かってない(50代:派遣社員)

・人手不足なのに働き控えがあるのが本当にもったいないと思う(30代:パート/アルバイト)

・社会保険を今更かけても意味なさそうで 手取りが減るのが困る(40代:パート/アルバイト)

・所得税の壁だけハードルを下げても、他の住民税や夫の扶養控除の壁があるので、結局100万以内のパートに留まるので意味無し(40代:派遣社員)

・わからないことが多いので、もっと周知してもらえたらと思います(50代:パート/アルバイト)

・働き控えは、雇用される方も雇用する方も不利益と思う。どうにかしてほしい(50代:パート/アルバイト)

・壁を作るのではなく、坂道を上るようになだらかにすることが大事なのではないかと思う(40代:今は働いていない)

・わかりやすい説明がなかなかない。人によって言ってる説明が違う。調べて文章で読んでもよくわからない。YouTubeで見てそれを信じてたがちょっと違っていた(40代:パート/アルバイト)

・手取りが少なくなるとか言うけど、保険料や社会保険を企業に負担してもらい、恩恵を受ける訳だし、将来的に年金額が増えたら…扶養範囲内にこだわる人達の気持ちが正直理解に苦しみます(50代:今は働いていない)

・配偶者の税金控除、家族手当、保険料負担、と本人の所得税等負担が混同して実態が全く分からない(60代:契約社員)

・時給が上がれば上がるほど、働く時間を減らさざるを得ない状況は、おかしいと感じる(50代:パート/アルバイト)

・ニュースになっているが、いまいち理解できておらず、分かりやすく簡単に正しい情報を知りたい(30代:フリー/自営業)

・制度が複雑すぎて、結局、自分にとって何が一番有利なのかがわかりにくい。扶養から抜けて、自分の社会保険に加入したとしたら、将来もらえる年金が増えるのであれば扶養から外れて働いてもいいですが、いくらなら損をしていくらなら得をするのかが、よくわかりません(50代:今は働いていない)

■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より

 一口に年収の壁といっても、様々な種類があり制度も異なります。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「年収の壁に関する制度について、ご自身の理解度として最も近いと思うものをお教えください」と尋ねたところ、「理解していない」と回答した人が33.2%とおよそ1/3いました。「完全に理解している」と答えた人は5.3%に留まり、制度がよくわからない中で年収の壁への向き合い方を判断している人が相当数いるようです。また、30代以下では「理解していない」と答えた人の比率は45.4%と半数に近く、年代が上がるごとに減る傾向が見られます。経験とともに知識が蓄積され理解が深まっていく面がある一方で、主婦・主夫になりたての低い年代層でもすぐ理解できるような仕組みや情報発信が必要だと感じます。

 「年収の壁として、働き控えの原因になっていると思うものがあればお教えください」との質問には、「社会保険(厚生年金と被用者保険)」と答えた人が最も多くなりました。いわゆる106万円の壁が該当します。年収の壁の制度について「理解している」人と「理解していない」人で比較すると、「理解している」人の方が働き控えの原因として社会保険を挙げる比率が顕著に高くなりました。「社会保険(厚生年金と被用者保険)」といわゆる130万円の壁である「社会保険(国民年金と国民健康保険)」のいずれか一つ以上を選択した人をひとまとめにすると、働き控えの原因に「社会保険」を挙げる人は67.4%に及びます。社会保険の場合、年収の壁を越えた途端に手取り額がガクンと減って、働き損が生じることが原因と考えられます。2026年4月から130万円の壁の判定基準が変更になることについては、働き控えが減ると「思う」と回答した人が36.8%でした。ただ、複雑な制度の改正を重ねるとさらにわかりづらくなっていってしまう懸念もあります。年収の壁をどうするかを考える前に「制度理解の壁」が大きく立ちはだかっている状況を改善する必要があると考えます。

しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール

1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。

Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員

◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員

     民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職

     促進検討会」(平成29~30年度)

     労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ

     ム検討委員会」(平成29~31年度)

     日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会       

     議雇用WG勉強会(平成26年)など

◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、

        フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、

        ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数

◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、

        日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン

        ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同   

        参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める

■調査概要

調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)

有効回答者数:552名(※)

調査実施日:2026年1月17日(土)~2026年1月31日(土)まで

調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者

※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。

※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください(ビースタイルホールディングス 広報 pr@b-style.net)

<しゅふJOB総研について>

「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」

そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。

※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/

※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>

『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。

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会社概要

URL
http://www.bstylegroup.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-18-1 住友不動産新宿セントラルパークタワー 32F
電話番号
03-5363-4400
代表者名
三原 邦彦
上場
東証グロース
資本金
3億986万円
設立
2002年07月