国際刑事裁判所(ICC)寄付先のお知らせ
株式会社文藝春秋は、文春新書『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』(赤根智子・著)のさらなる重版を決定しました。著者が米トランプ政権からの制裁措置を受けたとの報道を受け、「国際刑事裁判所」の存在や役割への関心が高まり、赤根所長への応援の声が集まっております。
赤根智子さんの著書『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』(文春新書)を購入された読者の方々より、国際刑事裁判所(ICC)への具体的な支援方法を教えてもらいたい、という声が編集部に多く寄せられています。
そこで、支援方法のひとつとしてICCの「被害者信託基金(TFV:Trust Fund for Victims)」をご紹介いたします。

■被害者信託基金(TFV)について
国際刑事裁判所(ICC)には「被害者信託基金(TFV)」という、ローマ規程に基づき設立された、国際犯罪の被害者やその家族を支援・救済するための基金があります。戦争犯罪をはじめとする国際犯罪においては、裁判で有罪判決が出た際、判決を受けた被告人が被害者に支払う賠償金は莫大なものになります。そこで賠償命令からタイムラグなく被害者への賠償を可能にするため、TFVが被告人の支払いを代行するという形をとっているのです。裁判手続きとは別に、戦争や人道に対する罪で心身ともに傷ついた被害者やその家族に対する、医療ケア、心理的ケア、生活再建のための支援にも役立てられます。
この基金には、ローマ規程の各締約国が資金を拠出しています。日本政府も資金の拠出を行っており、過去には、カンボジア特別法廷・最高裁判部国連判事なども務めた弁護士・野口元郎氏が理事長を務めたこともあります。
被害者信託基金(TFV)ホームページより日本語訳:
紛争はあらゆる人々の生活と生計に影響を与えますが、紛争終結後も、偏見、脆弱性、社会からの疎外に直面する被害者は苦しみ続けます。ジェノサイド、人道に対する罪、戦争犯罪、侵略犯罪によって引き起こされた被害を完全に修復することは不可能です。しかし、生存者が尊厳を取り戻し、家族を再建し、社会の一員として再び貢献できるよう支援することは可能です。被害者信託基金は、生存者に発言の機会、支援、そして必要な手段を提供することで、これらのコミュニティに未来への新たな希望をもたらします。
TFV(被害者信託基金)は、たとえ有罪判決を受けた者に資力がない場合でも、たとえ有罪判決が下されていない場合でも、たとえ被害国が被害者に賠償を提供していない場合でも、被害者の賠償を受ける権利を実現するための手段です。
■支援方法
下記ホームページをご覧ください。(英文)
https://www.trustfundforvictims.org/en/your-support/make-a-donation
〈銀行寄付〉
ユーロで
銀行名:ABN AMRO
口座名義人:被害者信託基金
通貨:ユーロ
口座番号:53.84.65.115
IBAN:NL54ABNA0538465115
SWIFTコード:ABNANL2A
米ドルで
銀行名:ABN AMRO
口座名義人:被害者信託基金
通貨:米ドル
口座番号:53.86.21.176
IBAN:NL87ABNA0538621176
SWIFTコード:ABNANL2A
銀行住所: Coolsingle 93, 3012 AD, Rotterdam
Postbus 749, 3000AS, Rotterdam
〈オンラインを通じた寄付〉
https://www.trustfundforvictims.org/en/paypal
・一度限りの寄付、継続的な寄付どちらも可能。
・5ドル/ユーロの小額から可能。
■『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』とは
ロシアによるウクライナ侵攻とイスラエルによるパレスチナへの非人道的な攻撃。目まぐるしく国際情勢が変化するなか、この二つの戦争に向き合い、プーチンとネタニヤフに逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)。日本人として初めてそのトップに就任した著者は、ほどなくしてプーチンから逆指名手配を受けることにもなった。さらにはトランプ大統領の大統領令による経済制裁の脅威にさらされるなど、世界規模の戦争犯罪に向き合ってきた国際刑事裁判所はいま、存続の危機にある。
第二次世界大戦後にホロコーストに向き合ったニュルンベルク裁判、日本の戦争責任を裁いた東京裁判。二つの軍事法廷裁判にルーツをもち、国際平和秩序を守ろうと奮闘してきた国際刑事裁判所とはいかなる機関か。二つの戦争という異例の事態にどう向き合ったのか。「世界の警察」アメリカが過去のものになりつつある戦後国際秩序の行方とは――。
「世界で起きていることが日本では起きないとは限らない」。「力による支配」がむき出しになりつつある今こそ「法の支配」による安全保障が必要だ。
「ウクライナ戦争の勃発で完全に覚醒した」と語る赤根さんが、その奮闘を通じて未来への責任を語りかける。
■重版のスケジュール
現在、文春新書『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』(赤根智子・著)は全国的に品切れしており、「探し回っても売っていなかった」との声を多数いただいております。
重版分は、9月2日ごろから徐々に全国の書店、ネット書店へ着荷する予定です。
すぐにお読みになりたい方は、電子書籍版もございます。こちらから各電子書店でご購入ください。
■目次より
プロローグ プーチン氏から指名手配を受けた日
第一章 国際刑事裁判所が戦争犯罪に対峙する
第二章 国際刑事裁判所とは
コラム ICCが捜査・訴追した事案
第三章 私はこんなふうに歩いてきた
第四章 国際刑事裁判所と日本の未来
エピローグ 日本発の、法の支配を守る動きに期待して
■著者プロフィール
赤根智子(あかね・ともこ)
東京大学法学部卒。1982 年検事任官。横浜、津、名古屋、仙台、札幌他地検検事、東京高検検事、函館地検検事正などを経て国際連合アジア極東犯罪防止研修所所長、法務省法務総合研究所所長、最高検察庁検事など歴任。名古屋大学・中京大学法科大学院教授、外務省参与・国際司法協力担当大使なども務めた。2018 年国際刑事裁判所(ICC)判事。2024 年3 月からICC 所長。
◼︎書誌情報
書名:『戦争犯罪と闘う 国際刑事裁判所は屈しない』
著者:赤根智子
判型:新書判
ページ数:224ページ
発売日:2025年6月20日
定価・価格:1045円(税込) 電子版1000円(税込)
出版社:株式会社 文藝春秋
ISBN:978-4-16-661496-7
電子版書誌URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/1666149600000000000I

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