チームラボボーダレス ジッダ(サウジアラビア・ジッダ歴史地区)が開館1周年。Makkah Excellence Awardを受賞。

チームラボ

ハイライト動画「teamLab Borderless Jeddah」ジッダ, Jeddah Historic District, Culture Square ©︎ チームラボ

チームラボとサウジアラビア王国文化省による、大規模なミュージアム「teamLab Borderless Jeddah」(チームラボボーダレス ジッダ)は、2025年6月10日(火)にオープン1周年を迎えました。

・Makkah Excellence Awardを受賞

2024年10月には、Makkah Excellence Awardにおいて、サウジアラビアの文化芸術分野における最優秀賞を受賞しました。

Makkah Excellence Awardは、地域の持続可能な開発に貢献する分野における卓越性と創造性を促進することを目的として、地域の発展に多大な影響を与えた個人や団体を表彰するアワードです。これは、生活の環境、社会、文化、そして技術の側面を向上させるための政府プログラム「サウジヴィジョン2030」にも沿っています。

・紅海国際映画祭で、多くの署名人が来館

2024年12月には、同館が位置するカルチャースクエアにて、国際的な映画祭である、紅海国際映画祭(Red Sea International Film Festival)が開催され、映画祭の期間中には多くの署名人がチームラボボーダレス ジッダに来館されました。

https://www.instagram.com/teamlab_borderless_jeddah

紅海国際映画祭(Red Sea International Film Festival)は、ジッダで毎年開催される国際映画祭です。世界中から映画制作者や映画スターたちが集まり、長編・短編を問わず、実験映画やフィクション映画を含む、最も重要かつ最新の、世界中の映画作品や映画が上映されます。

・オープンから1年で、世界25以上の国と地域から来館

オープンから1年で、世界25以上の国と地域から来館者を迎えました。

全来館者のうち、サウジアラビア国内からの来館者の割合は87%に達し、その内、家族連れが34%を占めており、全来館者の半数以上が35歳未満であることが特徴です。

・現実世界と同じ時間の流れとともに移ろう作品が、夏の景色に

チームラボの作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続け、永遠に変化し続けています。現実世界と同じ時間の流れとともに移ろう作品が、夏の景色に変わります。

分け入ることのできる高低差のある空間で、悠久な里山の記憶を描く作品《地形の記憶》、鑑賞者と他者の関係性に影響を受けながら、連続していく光の作品《呼応するランプの森:One Stroke》、花々が誕生と死、増殖と死滅を繰り返しながら、現実世界と同じ時間の流れとともに移り変わっていく作品《増殖する無量の生命》など、複数の作品が夏の景色に変化します。

地形の記憶

チームラボ《地形の記憶》© チームラボ

分け入ることのできる高低差のある空間で、悠久な里山の記憶を描いている。

現実の時間の流れと共に、作品世界は移ろっていく。春まだ小さく青々しい稲は、夏頃には大きく成長し、秋頃には黄金色になっていく。そして、現実の時間の流れとともに、花々なども変わっていき、ゆるやかな風の流れは人々の振舞いの影響を受けて動く。そして、人々が動き回ることで空気の流れが変わり、空気の流れによって稲や散る花びらの動きが変わる。

キャンバスが変容的なものになったことと、連続した動的なふるまいによって、身体ごと作品に没入し、人々は身体と世界との境界をも失っていくだろう。そして、一つの共通の世界が自分や他者の存在で変化していくことで、自分と他者が同じ世界に溶け込んでいく。

チームラボ《地形の記憶》© チームラボ

呼応するランプの森:One Stroke - Wisteria

チームラボ《呼応するランプの森:One Stroke - Wisteria》© チームラボ

ランプがランダムに配置されたかのように見えるこの作品は、鑑賞者と他者の関係性に影響を受けながら、連続していく光の作品であり、連続性の美、つまり、連続していることそのものの美しさを表現した作品である。

人がランプの近くで立ち止まり、じっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせ、光はそのランプから最も近いランプに伝播する。伝播した光は、最も近いランプに伝播し連続していく。光は、常に最も近いランプに連続するだけで、それぞれのランプを1度だけ通り、全てのランプを通る1本の光の軌跡になる。そして、自分から生まれた光と、他者から生まれた光は、交差していく。

ランダムに見えるランプの配置は、人々の存在によって生まれる光が連続していく配置であり、連続していることそのものの美しさのための配置である。

具体的には、それぞれのランプから3次元上で最も距離が近い球体に線を引いたときに、始点と終点が同じの一筆書きできる1本のつながった線(unicursal)になるように、そして、光の軌跡となるその線が美しくなるように空間上のランプの配置を数学的に求めている。

その結果、人に呼応したランプの光は、最も近いランプに伝播しているだけにも関わらず、一筆書きのように、必ず1度だけしか通らず、全てのランプを通る。そして同時期に他者が生んだ光と交わる。人々が自由な場所でランプと関係して生まれる光の、連続性の美の作品である。

チームラボ《呼応するランプの森:One Stroke - Dappled Light》© チームラボ

無限の透明に咲く花

チームラボ《無限の透明に咲く花》© チームラボ

空間「積層された無限の透明」付近の《Walk, Walk, Walk》と関係してこの作品ははじまる。

鑑賞者にとって、花々の中に埋もれた他の人々は作品世界に存在し、鑑賞者もまた、他者に花々の中に埋もれて見られた時、作品世界の空間に存在する。

作品世界の空間に多数の視点を置き、「超主観空間」によって視点周辺の作品空間を切り取り平面化し、その平面を展示空間において視点と相対的に同じ位置に配置した時、展示空間は作品世界が重ね合わされる。鑑賞者の視点が固定されず、鑑賞者の視点は左右方向だけではなく奥行き方向にも自由になり、縦横無尽に歩きながら、身体ごと作品世界に没入する身体的知覚を模索する。

鑑賞者は、スクリーン越しに、作品と重なり合う他の人を見た時、鑑賞者にとっては、展示空間だけでなく、作品世界の空間にその人が存在することと同等になり、他の人々は、作品の一部となる。

チームラボ《無限の透明に咲く花》© チームラボ

増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year

チームラボ《増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year》© チームラボ

現実世界と同じ時間の流れの中で、花々は季節とともに移り変わっていく。

花々は、誕生と死、増殖と死滅を繰り返しながら、季節とともに移り変わっていく。

人々が花にふれると、花は倒れて死ぬ。他の作品にも影響を受け、他の作品によって、花は倒れて死ぬ。

作品世界は、チームラボが考える「超主観空間」によって平面化しているため、レンズやパースペクティブによる平面化とは違い、鑑賞者は視点が固定されず、身体が自由で動的になる。そして、作品世界が映し出された壁は、人々我々と作品との境界面にならず、花は壁の境界面を曖昧にし、作品世界は、人々の身体のある空間と連続する。

チームラボ《増殖する無量の生命 - A Whole Year per Year》© チームラボ

チームラボボーダレス

チームラボボーダレスは、アートコレクティブ・チームラボの境界のないアート群による「地図のないミュージアム」です。アートは、部屋から出て移動し、他の作品と関係し影響を受け合い、他の作品との境界線がなく、時には混ざり合います。チームラボボーダレスは、そのような作品群による境界なく連続する1つの世界です。人々は、境界のないアートに身体ごと没入し、「境界なく連続する1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」のです。


teamLab Borderless Jeddah(チームラボボーダレス ジッダ)

https://www.teamlab.art/jp/e/jeddah/

#teamLabBorderless

Culture Square, Jeddah Historic District, Jeddah

会期

2024.06.10(月) - 常設

チケット購入

https://teamlab-jeddah.com/en

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会社概要

チームラボ株式会社

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URL
https://www.teamlab.art/jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区神田小川町2-12 小川町進興ビル 受付 6階
電話番号
-
代表者名
猪子寿之
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2001年04月