【第8回横浜トリエンナーレ】スペシャルイベント5月26日(日) 野草の生きかた:ふつうの人が世界を変える 上映会 映画『首相官邸の前で』/ トーク 小熊英二×蔵屋美香
第8回横浜トリエンナーレは、「野草の⽣きかた:ふつうの⼈が世界を変える」と題し、⼩熊英⼆監督映画『⾸相官邸の前で』の上映と、⼩熊英⼆⽒を招き蔵屋美⾹(横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター/横浜美術館館⻑)とのトークによるスペシャルイベントを、5⽉26⽇(⽇)に開催します。
⼩熊英⼆監督によるドキュメンタリー映画『⾸相官邸の前で』は、2012年夏、ごくふつうの20万⼈の⼈びとが⾸相官邸前に集まり、原発にまつわる政策に抗議した、奇跡的な瞬間をとらえた作品です。
ひるがえって、第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」は、中国の作家、魯迅(ろじん、1881–1936)の詩集『野草』(1927年刊)からタイトルをとっています。
魯迅はこの本の中で、わたしたちひとりひとりが⽇々の暮らしの中で⼩さな⾏為を積み重ねれば、世界は変えられる、と語りました。世界を変えるのは、特別な英雄ではなく、魯迅にとってもやはり野の草のような「ふつうの⼈びと」なのです。
気候変動、災害、戦争、経済格差に不寛容。わたしたちの時代は多くの⽣きづらさを抱えています。
「ふつうの⼈びと」はこれを変える⼒となりうるでしょうか。上映とトークを通して、みなさんと共に考えたいと思います。
[プログラム]
・ごあいさつ(13:30〜13:40)
・上映映画『⾸相官邸の前で』(13:40〜15:30)
2015年|⽇本|109分|企画・製作・監督:⼩熊英⼆|配給:アップリンク
-休憩(10分)-
・トーク「野草の⽣きかた:ふつうの⼈が世界を変える」(15:40〜16:30)
⼩熊英⼆(慶應義塾⼤学総合政策学部教授)
蔵屋美⾹(横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター/横浜美術館館⻑)
[開催概要] ⽇時:2024年5⽉26⽇(⽇)13:30-16:30 会場:横浜美術館レクチャーホール 定員:240名*定員になり次第締め切らせていただきます 参加費:無料 *事前予約不要、映画のみ、トークのみの参加も可能 *映画:⽇本語(英語字幕付き)、トーク:⽇本語 |
⼩熊英⼆(おぐまえいじ)
慶應義塾⼤学総合政策学部教授。学術博⼠。
社会学から⽇本近現代の研究に従事。主な著書に『単⼀⺠族神話の起源』(新曜社、1995年、サントリー学芸賞)、『<⽇本⼈>の境界』(新曜社、1998年)、『<⺠主>と<愛国>』(新曜社、2002年、⼤仏次郎論壇賞、毎⽇出版⽂化賞、⽇本社会学会奨励賞)、『⽇本社会のしくみ』(講談社、2019年)、A Genealogy of ʻJapaneseʼ Self-Images (Transpacific Press, 2002) など。
蔵屋美⾹(くらやみか)
横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター/横浜美術館館⻑
千葉県⽣まれ。千葉⼤学⼤学院修了(教育学修⼠)。東京国⽴近代美術館勤務を経て、2020年より横浜美術館館⻑/横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター。第55回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展⽇本館(アーティスト:⽥中功起)キュレーターを務め、特別表彰。多摩美術⼤学客員教授。慶應義塾⼤学、東京藝術⼤学をはじめゲスト講師多数。
第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」は、わたしたちに、災害や戦争、環境破壊、経済格差、不寛容など世界が抱えている多くの課題を投げかけます。
展⽰作品には、息苦しさの中をたくましく⽣き抜こうとするひとりの⼈間の姿が映し出されています。
右は、ウクライナのアーティスト「オープングループ」の作品です。
この映像作品は、ロシアによるウクライナ侵略に伴ってリヴィウの難⺠キャンプに逃れた⼈々に取材したものです。国⺠に配布された戦時下の⾏動マニュアルに想を得ています。そこには、⾳によって兵器の種類を聞き分けた上で、いかに⾏動するべきか、という⼿引きが⽰されています。武器の⾳を⼝で再現する⼈々の姿は、⽣きるために新たな知識が必要となったウクライナの今ある現実を⽣々しく伝えています。
開催概要|第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」 アーティスティック・ディレクター:リウ・ディン(劉鼎)、キャロル・インホワ・ルー(盧迎華) 会期:2024年3月15日(金)ー6月9日(日) 開場日数:78日間 休場日:毎週木曜日(4/4、5/2、6/6を除く) 開場時間:10:00ー18:00(入場は閉場の30分前まで)| 6月6日(木)ー9日(日)は20:00まで開場 会場:横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜、元町・中華街駅連絡通路 主催:横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会 連携拠点:BankART1929、黄金町エリアマネジメントセンター、象の鼻テラス、急な坂スタジオ 公式WEBサイト:https://www.yokohamatriennale.jp/ |
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