【トーキョーアーツアンドスペース】8/15(土)より開催!「TOKASレジデンス2026 成果発表展『はだしであるく』」第2期
ベルリン、台北、ヘルシンキ、東京を舞台に滞在制作を行った6組のアーティストたちによる成果発表展

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、公募展や企画展、海外派遣などを通じて、段階的、継続的にアーティストの活動を支援しています。2006年からはレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、さまざまな分野で活動するアーティストたちへ活動の機会を提供しています。
8/15(土)より開催するレジデンス・プログラムの成果発表展「はだしであるく」の第2期では、2025年度に海外の提携機関に派遣された宇佐美奈緒(ベルリン)、ハラサオリ(台北)、水野渚(ヘルシンキ)と、TOKASレジデンシーに滞在したガン・ドンフン、Synphysica、ディエゴ・ペレスの6組が作品を展示します。
会期中には関連イベントとしてアーティストによるトークのほか、パフォーマンスも開催予定です。
トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2026 成果発表展「はだしであるく」第2期
■展覧会概要
会期:2026年8月15日(土)~9月20日(日)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷2-4-16)
休館日:月曜日
主催:トーキョーアーツアンドスペース(公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)
ウェブサイト:https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2026/20260627-7557.html
■関連イベント 予約不要/無料 ※混雑状況により入場を制限する場合があります。
[アーティスト・トーク 1] ※日本語のみ
日時:2026年8月16日(日)16:00 - 17:30
出演:宇佐美奈緒、ハラサオリ、水野 渚
[アーティスト・トーク 2] ※日英逐次通訳あり
日時:2026年8月22日(土)16:00 - 17:30
出演:ガン・ドンフン、Synphysica、ディエゴ・ペレス
[宇佐美奈緒×小林萌:パフォーマンス「Inner murmur]
日時:2026年8月15日(土)、8月16日(日)、9月19日(土)、9月20日(日) 15:00- ※各回20分のパフォーマンスを予定
出演:小林 萌
映像:宇佐美奈緒
[ハラサオリ:パフォーマンス]
日時:2026年8月29日(土)、9月12日(土)、9月19日(土) 13:00-/16:00-/18:00- ※各回15-30分のパフォーマンスを予定、各回1時間前より1階受付にて整理券配布予定(定員20名)
出演:Kosuke、田中一平、ハラサオリ、堀田千晶、牧野李砂 ※各回の出演者はランダム
■展覧会について
私たちが暮らす社会では、価値基準や思考はしばしば、帰属する集団によって規定されます。それは靴を履くように、身を守り歩きやすくすると同時に、世界とのあいだに一定の距離を生み出します。本展に参加するアーティストたちは、それぞれのテーマを探究する中で、意図的あるいは必然的にその靴を脱ぎ、素足になって世界に触れ直しています。
社会的な関係を扱う彼らの実践からは、属性や役割を一度外し、個へ戻ろうとする視点が見えてきます。たとえば、異なる時代や場所に存在する誰かの思考と共鳴することや、身体の一部に目を凝らすことなどをとおして、どこの誰であるかとは別の地平で、他者と出会っています。
一方で、人間以外のものと対峙する際には、社会の靴は通用しません。人間は自然という脅威の中で生存するために群れをつくり、社会を育んできました。それでも自然に向き合う時は、ひとつの身体と感覚をもつ素足の生き物として立つほかありません。
このように彼らは自発的に、あるいは不可避的に、社会的な前提からいったん離れ、脆弱性を引き受けながら世界との距離を詰めようとしています。素足で草や岩の上を歩くと、その感触の豊かさと皮膚の繊細さを再認識するように、自らの実感を手がかりに世界と関係を結び直す。それぞれの歩みが、本展においても立ち現れてくるでしょう。
■参加作家/参考画像/略歴
・二都市間交流事業プログラム
宇佐美奈緒|USAMI Nao

東京都と愛知県を拠点に活動。ベルリン滞在。
フェミニズム研究にもとづき、他者の視点や身体感覚に迫る表現を追究する宇佐美は、ベルリンの戦争遺構を訪れ、肉体的・精神的に抑圧された身体をリサーチしました。本展では、戦時中に著書の焚書に立ち会った作家の姿をモチーフに、人間と書籍の温度を3Dコンピュータ・グラフィクス化し、追体験するビデオゲームを発表します。
助成:公益財団法人熊谷正寿文化財団
ハラサオリ|HALA Saori

1988年東京都生まれ。東京都を拠点に活動。台北滞在。
ハラは、空間や社会に内在する「振付」的な現象に着目し、パフォーマンス作品を制作しています。台北でのリサーチを通じて、地震に加え、軍事的緊張や情報戦、防災訓練などに見られる多様な「揺れ/揺さぶり」を考察しました。本展では映像、写真、パフォーマンスをとおして、「危機を記憶し、備える身体」を手がかりに、災害や戦争と身体の関係を問い直します。
助成:公益財団法人アイスタイル芸術文化財団
水野 渚|MIZUNO Nagisa

愛知県生まれ。ヘルシンキ滞在。
人と土地との関係性やケアのあり方を探究する水野は、元ごみ処理場の埋立地でありながら豊かな生態系を育むヴオサーリ丘陵に着目しました。専門家や清掃員への聞き取りをもとにツアーワークショップを実施し、参加者と協働で音響詩を制作。本展では、その記録と物語を通じて、人と土地の包摂的な関わり方を提案します。
・海外クリエーター招聘プログラム
ガン・ドンフン|GANG Donghoon

1992年済州島(韓国)生まれ。フランクフルトとソウルを拠点に活動。
音や音楽が社会でどのように消費、誤用されてきたかを探究するガンは、近代化の過程で東アジアへ西洋音楽が流入した影響で生じた音楽的ヒエラルキーや当時の音楽教育について、ポストコロニアル的視点から考察を深めました。300年前に西洋でメロディーが生まれ、歌詞や役割を変容させながら各地へ伝わり、現在も日韓両国でよく知られている童謡をモチーフに作品を発表します。
Synphysica(方 志軒<ファン・チーシュアン>&周 巧其<チョウ・チャオチー>)

2018年設立のアート・サイエンス・コレクティブ。キュレーターの方志軒、アーティストの周巧其、胡悠揚で構成。台湾を拠点に活動。
人間と非人間的システムの相互作用について探究する彼らは、生体信号を可視化することで、人間の知覚を超えた環境を顕在化し、生命の主観的な視点からその輪郭を捉えようと試みています。日本庭園や森林の調査を通じて、管理された環境と生態学的視点との緊張関係について考察を深め、その成果をもとに、実際の草木を用いて人間と自然が対話する空間を立ち上げます。
ディエゴ・ペレス|Diego PÉREZ

1975年メキシコシティ生まれ。メキシコシティを拠点に活動。
ペレスは、素材や地域の歴史、他者との交流を起点に、多様な手法で制作を行っています。東京滞在中は墨田区周辺を歩きながら街の変化や都市景観を観察し、自身の記憶やイメージを重ねた陶芸作品を制作しました。また、日本庭園から着想を得て、じょうろ職人との協働による水が循環する銅の彫刻も展示します。
【トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2026 成果発表展「はだしであるく」】
会期:
第1期|2026年6月27日(土)~8月2日(日)
第2期|2026年8月15日(土)~9月20日(日)
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷 2-4-16)
参加作家:
第1期|アナイス・カレニン、アレクシア・アヒレオス、池添 俊、井上拓哉、エドゥアルド・カスティーリョ・ビヌエサ、ノガミカツキ、村上 郁
第2期|宇佐美奈緒、ガン・ドンフン、Synphysica、ハラサオリ、ディエゴ・ペレス、水野 渚
提携機関(都市):アトリエ・モンディアル(スイス、バーゼル)、カリーズ、ベルリン市(ドイツ、ベルリン)、センター・クラーク、 ケベック・アーツカウンシル(カナダ、ケベック州[モントリオール])、HIAP [ヘルシンキ・インターナショナル・アーティスト・プログラム]、フィンランド文化財団(フィンランド、ヘルシンキ)、トレジャーヒル・アーティスト・ヴィレッジ、アーティスト・イン・レジデンス台北(台湾、台北)、ウィールズ、ベルギー・フランダース政府(ベルギー、ブリュッセル)
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