サンシャイン水族館いきものディスカバリー通信vol.27*5月20日は「世界計量記念日」サンシャイン水族館で暮らす生き物たちの体重測定とその裏で光る飼育スタッフの生き物へのケア

飼育スタッフと生き物との信頼関係!カワウソ、アシカ、ペンギン、爬虫類など…異なる《体重測定》の方法を紹介

株式会社サンシャインシティ

5月20日(水)当日にはカワウソなどの体重測定も実施予定!

 2011年の全館リニューアルから今年で15周年を迎えるサンシャイン水族館(東京・池袋)では、約550種23,000点の生き物を展示しています。その生き物たちが元気に過ごすために、飼育スタッフによる日々の健康管理は欠かせません。多種多様な生き物がいるように、その健康管理の手段もさまざまです。

 今回のディスカバリー通信では、 5月20日の「世界計量記念日」*に合わせて、サンシャイン水族館で暮らす生き物たちの健康管理の取り組みをご紹介します。カワウソ、アシカ、ペンギン、爬虫類など、さまざまな生き物たちの体重をどのように量り、体調管理をしているのか。普段は見ることのできない飼育の裏側を通じて、生き物たちの健康と命を守る飼育スタッフの地道な取り組みをお届けします。

*世界計量記念日とは…1875年5月20日に度量衡(どりょうこう)の国際的な統一を目的としたメートル条約が締結されたことを受けた記念日。

※本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます↓

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■乗るだけ、は当たり前じゃない。体重測定の意味と裏側

 体重測定は、病気の早期発見・早期治療に不可欠な健康管理の基本です。

日々の数値変化から、肥満や疾患の兆候を読み取り、与えるエサの栄養管理の最適化や、適切な治療のための投薬量の算出、適正な成長の促しや繁殖の基礎データの収集などに役立ちます。

体重測定は生き物にほとんど負荷をかけることなく健康状態を把握することができます。それ自体を日常の中に取り入れることで、飼育下では、わずかな体重の増減が体調の変化を示す指標となるため、定期的な体重測定をはじめとする日々の健康管理が何よりも大切となります。

しかし、生き物たちの体重測定は簡単なものではありません。

体重計という見慣れない物体に警戒して近づかない、乗っても動きまわって数値が安定しない、他の個体が一緒に乗ってしまう…など、さまざまな課題が生じるため、工夫をしながらの測定が必要になります。

 そこで、多種多様な生き物たちの体重測定をするにあたって特別な測定道具の使用や、 「ハズバンダリートレーニング」と呼ばれる方法を取り入れています。

飼育スタッフと生き物との接し方の重要性!ハズバンダリートレーニングとは?

 生き物ごとに体重の測定方法は異なり、生き物の種類や体の大きさにあわせた専用の道具や、体重計を利用します。しかし、生き物たちにとって体重計は本来見慣れない物体。体重計をいきなり生き物たちの生活スペースに置いてしまうと、警戒して近寄ってきてくれません。飼育スタッフが捕まえて乗せることもできますが、そもそも捕まえられることに抵抗があったり、体重計に乗せることができてもジタバタ動いたりと、正確な数値を量ることは困難です。

 そのため、まずは生き物たちに「体重計」というものに慣れてもらうところから始め、次に体重計に生き物たち自ら乗ってもらうための行動を引き出すことが必要となります。「ハズバンダリートレーニング」では、生き物たちにストレスをかけずに自発的な行動を伸ばしていきながら、お互い安全に体重測定や触診、治療などの健康管理を行うことを目指しています。

 トレーニングでは飼育スタッフが望む、生き物にしてほしい行動をしやすいように環境を整えてあげ、その行動が出た際に、生き物に「OK」を伝え続けていきます。望む行動が増えることで、例えば、生き物が体重計(台)に乗ってくれるようになります。そうなれば、お互い安全に容易に、ストレスが低い状況で体重を量ることができるようになります。種や個体、環境によって異なりますが、約1ヶ月~数ヶ月かけて、少しずつトレーニングをしていくことが成功への秘訣です。

ハズバンダリートレーニング
ハズバンダリートレーニング

ハズバンダリートレーニングは体重測定のほか、口の中や足指の間など見えにくい場所のチェックや体温測定にも役立ちます。採血やレントゲン撮影などもできるようになれば、麻酔をかけることなく診断ができ、生き物にとっても心身の負担を軽減できる大切なトレーニングです!

《カワウソの体重測定》

体重測定
体重測定

 コツメカワウソの体重は約3~4キロで、適正な体重は個体ごとに異なり、年齢や運動量、季節によっても変動します。週に1回は体重を測定することでエサの量を調整し、適正な体重を維持していきます。

 コツメカワウソの体重測定では、①体重計を怖がらない ②体重計に乗る ③体重計の上で静止する、という3つのポイントを少しずつクリアしていく必要があります。この時、尾がはみ出してしまわないようにカワウソのサイズに合わせた台を設置したり、他のカワウソが一緒に体重計に乗らないよう順番に乗るトレーニングも行います。尾が地面についていると、150g程度の誤差が出てしまい正確な数値が量れません。そのため、体重計の上では回転させたり立たせたり、いろいろと体勢を変えて、尾が浮いている瞬間に、さっと数値を読み取ります。

《アシカの体重測定》

 アシカは、大きな体を駆使してパワフルに動き回る分、食べるエサの量も多く、サンシャイン水族館では一番の大食漢!アシカは、同じエサの量を与えていても季節によって瘦せたり太ったりするため、1年を通して適切な体形を維持できるよう、 1週間に1~2度こまめに体重を測定しながらエサの量を調節しています

 カリフォルニアアシカをはじめ、アシカの種類によっては、成長したオスは約300kg、メスは約100kgに!だからこそ安定した数値を量るため、日々のトレーニングが重要となります。また必要に応じて、検温、採血、 エコー検査、レントゲンの撮影などの健康診断を行います。体に針を刺したりと、実際に検査をするのはもちろん獣医師ですが、その間に飼育スタッフはアシカが動かないようにする必要があります。日頃のトレーニングは、ケガや病気の早期発見のためにも欠かせないものなのです

昨年誕生したこどもアシカの「ジョイ」もトレーニング♪

昨年6月にサンシャイン水族館で誕生したカリフォルニアアシカの「ジョイ」も、生まれて約320日後からトレーニング開始!当時は母親の「パコ」にべったりだった「ジョイ」。親仔の体重測定はとにかく大変で、「パコ」の体重を量りたくても「ジョイ」がそばを離れずについてきてしまい、親仔一緒に体重計に乗ってしまうために正確な数値が読めない、なんてこともしばしば…。今は体重計に1頭で乗れるようにはなりましたが、じっと待つことができません。他のアシカのように安定した数値を量れるようになるまでにはもう少しかかりそうです。

《イグアナの体重測定》

 比較的温厚な性格と言われているイグアナですが、警戒心が強く、身の危険を感じると尾を振り威嚇をすることもあります。個体差はありますが、体を触られることもあまり好みません。そのため、個体へストレスを感じさせないように体重測定が実施できるよう、給餌時間を利用して健康チェックを行います。

月1回実施している体重測定では、体重計の上にケースを置き、イグアナが木から降りてくるのをじっと待ちます。降りてきたらエサで誘導し、体がしっかりケースの中に入ったら測定します。

■体重を維持することの大変さ、その裏で光る飼育スタッフの観察力

 水族館において、飼育している生き物の体重を維持・管理することは、彼らの健康と命を守る上で最も重要かつ大変な業務の一つです。その舞台裏では、飼育スタッフの高度な観察力と日々の生き物たちとの接し方が重要です。

●日々の健康観察(観察の積み重ね)と微細な変化への対応

 飼育スタッフは、体重測定をはじめ、エサの食べ残し、排泄物の状態、体形、行動、毛や体表のつやなどを細かくチェックし、異常を早期に発見する必要があります。生き物は言葉を発しないため、病気やストレスのサインは見逃し厳禁。また、水温、水質、エサの質など、常に変化する環境の中で、安定した数値を維持するのは容易ではありません。

●個体の好みや体調に合わせた餌料調整

 毎日、あるいは毎食ごとの生き物の食欲や、成長段階・健康状態に合わせて、栄養価を考慮したエサの量・種類・配合をグラム単位で細かく調整します。食欲がない時には、どのようにして栄養を摂取してもらうか、メニューを工夫する必要も出てきます。「食べる量」だけでなく「何から食べるか」といった個体ごとの好みを把握し、エサの出し方やタイミングを変えることで偏食をなくすなど、生き物の餌料調整には日々さまざまな試行錯誤を行っています。

●環境エンリッチメントの工夫

 生き物の生活の質・動物福祉(アニマルウェルフェア)を向上させることも飼育スタッフの大切な役割。例えば、野生本来の行動を引き出す環境づくりとして、あえてエサを目の前に用意せずに自ら探しだす時間を増やす仕掛けを用いることも。体重から得られる情報を活用しつつ、生活環境を向上させる取り組みは、日々さまざまな場面で行われています。

番外編・魚の場合は…

 哺乳類や鳥類などの比較的大きな生き物たちは、直接触れて体調を判断することができますが、水の中を自由に泳ぐ魚たちの健康管理はどのようにしているのでしょうか。

 魚類では、健康確認のためにわざわざ水から陸へと上げるわけにはいかないので、体重を量らない代わりに、毎日の飼育スタッフによる「視診」での行動・外見チェック(摂餌状況、泳ぎ方、体表の傷など)や、水質・水温の徹底管理(水質調査)を基本に実施しています。

普段泳いでいる様子はもちろん、エサを食べるときの動きや食べる量、呼吸の仕方、泳ぎのバランス、昨日との体の違いなど細かいところまでよく観察することが重要です。特に、体表や目の異常を早期に発見することは、魚類にとって命を守るために非常に重要となります。

例えば、体表に出血や砂をまぶしたような小さな白い点・モヤっとした粘液が現れていないか、水槽の底や壁、石などへ頻繁に体をこすりつける行動がないか、目が白く濁る、飛び出しているなどの異常はないか、群れから外れて泳ぐ、水面近くで口をパクパクさせて苦しそうにしていないか…など、小さなサインも見逃さないことが大事なのです。

 魚類の体調管理は、水槽の外から観察するだけではありません。時にはダイバーが水槽に入り、魚の反応(近づいてくるか、避けるか)で健康状態を判断したり、縄張り争いが見られた場合には隠れ家を増やしてあげるといった、生活環境を改善することも。

そして、生物種に適した水温や明るさを管理するとともに、㏗やアンモニア濃度を検査し水質の調整をおこなっています。

 また、死亡した魚の組織を顕微鏡で確認し、原因を特定して他の個体への影響を防ぐことも大事な健康管理のための取り組みです。 これらの徹底した管理により、魚が病気にかかるのを防ぎ、サンシャイン水族館に棲む魚類が快適に過ごせることを目指しています。

すべては生き物たちに健康に生活してもらうため。適切な体重管理は、生き物と飼育スタッフが日頃からどのように関わっているかがよく分かり、地味ながらも非常に重要な業務です!

5月20日(水)当日にはカワウソなどの体重測定も実施予定!

▼本リリースPDFはこちらよりダウンロードいただけます

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※状況により、内容・スケジュールが変更になる場合がございます。※画像はイメージです。

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■サンシャイン水族館 概要

所在地:東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル・屋上

営業時間:10:00~19:00

※最終入場は終了30分前 ※季節・曜日で変動

入場料:大人(高校生以上)2,600円~、こども(小・中学生)1,300円、幼児(4才以上)800円 ※時期や特別営業などにより変動

問合せ先:サンシャイン水族館 03-3989-3466 https://sunshinecity.jp/aquarium/

※土・日・祝日及び特定日は、日時指定チケットの購入または日付指定WEB整理券の取得をおすすめします。詳しくは、水族館 ウェブサイトをご確認ください。

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会社概要

株式会社サンシャインシティ

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URL
https://co.sunshinecity.co.jp/
業種
不動産業
本社所在地
東京都豊島区東池袋三丁目1番1号 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル9F
電話番号
-
代表者名
脇 英美
上場
未上場
資本金
-
設立
1966年10月