TIS、デジタルの力で脱炭素社会を実現するソリューションブランド「Carbony(カーボニー)」を展開

第1弾としてVPPプラットフォームを2022年4月に提供開始

TISインテックグループ

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、“デジタルの力によって、マルチステークホルダーと脱炭素を共創し、持続可能で豊かな次世代エネルギー社会を実現する”をコンセプトとする脱炭素ソリューションブランド「Carbony(カーボニー)」を発表します。
第1弾ソリューションとして、バーチャルパワープラント(仮想発電所:以下VPP)プラットフォームを2022年4月より提供開始いたします。

「Carbony」は、「Carbon(炭素)」と「harmony(調和)」をかけ合わせたTISの造語です。
様々な要因によって排出される二酸化炭素を、TISの強みであるデジタル技術の活用によって、調和(プラスマイナスゼロ)させていくことを通じて脱炭素社会を目指すという思いを込めています。
「Carbony」は、企業や自治体、生活者が主体的に脱炭素に取り組み、持続性のある生活を実現しながら、便利かつ快適に過ごしている未来=「次世代エネルギー社会の実現」をビジョンとしています。


TISが中期経営計画「Be a Digital Mover 2023」で掲げている、事業を通じて解決を目指す4つの社会課題の一つである「低・脱炭素化」を実現するソリューションとして「Carbony」を展開します。
「Carbony」では、①エネルギーを供給する企業 ②エネルギーを利用する企業・法人 ③個人・家庭の3つのセグメントに向けて、それぞれの脱炭素につながる取り組みの規模・進行スピードの特性を踏まえてソリューションを開発し、順次提供していく予定です。また、将来的には異業種とも協業していくことで、脱炭素の社会課題解決型サービスの売上を2023年度までに10億円を目指します。

TISは、企業や自治体などによる再生可能エネルギーの導入・利用の促進、生活する人々が脱炭素を実現しながら、持続性のある生活を便利かつ快適に営むことができる社会を目指しています。環境にやさしいエネルギーを活用した「次世代エネルギー社会」の実現を通して人々の暮らしをますます豊かにしていきます。
 
Carbonyの詳細はこちらをご参照ください。
https://www.tis.jp/service_solution/Carbony/


■背景
地球温暖化という課題に対して、世界的に様々な活動が活発化しています。日本でも2050年カーボンニュートラル実現に向けて政府のみならず企業や自治体といった様々なステークホルダーが脱炭素社会を目指している中で、TISは環境に配慮し持続可能性のあるエネルギー活用のしくみによって、新しい社会を創っていくことが必要であると考えています。
TISはこれまで、長年にわたるエネルギー業界でのシステム構築や、電力小売事業者向けトータルソリューション「エネLink※」の提供により、お客様の業務課題を解決するとともに、多くの実績を重ねてきました。
直近では、TISは地域におけるエネルギー地産地消を支援する「ISOUプラットフォーム※」の提供や、EV(電気自動車)の持つ環境価値を企業と交換するプラットフォームの構築など、エネルギー業界における課題解決、実績を活かした脱炭素社会の実現に向けた取り組みにも着手しています。
TISはこうした実績から得たノウハウを活かし、エネルギー事業者の脱炭素に向けた取り組みを支援するとともに、エネルギーを利用する企業や生活者の脱炭素も推進するサービスを提供していくため、脱炭素社会の実現に向けたソリューションブランド「Carbony」を立ち上げて展開していきます。

※エネLink:エネルギー業界向け、料金計算・顧客管理から需給管理など電力業務を支えるTISのトータルソリューション。
https://www.tis.jp/service_solution/energy/
※ISOUプラットフォーム:ISOU PROJECTにおいて開発したMaaSシステムに加え、エネルギーマネジメントシステム・ブロックチェーン技術を用いた地域通貨ソリューションを連携することで、再エネ活用、移動・域内経済活動創出による地域活性化循環のしくみ
https://www.tis.jp/special/ISOUPROJECT/


■「Carbony」の特長について
セグメントに応じたソリューション提供

「脱炭素へ寄与することをどの程度喫緊の課題として捉えるか」や、「取り組みを通じたGHG削減効果の大小」などは取り組み主体・立場ごとに異なるため、各ターゲットセグメントの規模・取り組み進行具合に応じたソリューションを先回りして打ち出していきます。

<ターゲットセグメント>
①エネルギーを供給する企業
②エネルギーを利用する企業・法人
③個人・家庭

また、以下の2軸によるソリューション開発を行い展開していきます。

<企画開発方針>
1)分散電源のエネルギーマネジメント・高度化活用
電力分野における脱炭素の実現には、再生可能エネルギーの電源比率を拡大していくことが必要です。分散電源を高度にエネルギーマネジメントする技術によって、再エネ普及拡大が進む中での電力安定供給実現に加え、レジリエンス強化対応策やエネルギーの地産地消など、新たな価値の創出に取り組みます。

2)マルチステークホルダーの行動変容を促すしかけの創出
マルチステークホルダー(企業・自治体・生活者など様々な行動主体)を脱炭素行動へ導くしかけをデジタルソリューションによって提供していきます。例えば、電力領域の脱炭素で重要な再エネ活用において、発電側だけでなく需要側で再エネを使う重要性に着目し、再エネ価値を顕在化して合理的かつ自然に再エネを選択する形で脱炭素につながる行動を促す「行動変容」に導くソリューションを開発していきます。

■「Carbony」の展開イメージ

■第1弾ソリューション「Carbony VPPプラットフォーム」について
「次世代エネルギー社会」において、エネルギー会社から企業・法人、個人・家庭に至るまでのエネルギーインフラを下支えするしくみであるバーチャルパワープラント(仮想発電所:以下VPP)プラットフォームを2022年4月より提供開始します。
本ソリューションは、欧州やアジア圏で導入実績を持つアグリゲーション事業者向けソリューション「EIP」(株式会社アイオンコミュニケーションズ提供)をベースに、TISの国内エネルギー業界への知見をもとに日本国内でのビジネスに最適化したクラウドサービスです。
分散型のエネルギーリソースをIoTによって仮想的に束ね、電力の需給バランス調整を行うVPPは、電力エネルギーの安定供給と再生可能エネルギーの普及拡大を実現するしくみとして重要性と注目度が高まっています。
TISはアグリゲーター※向けに、その参入障壁の低減と、ビジネスとしての経済合理化を実現しながら、さらに需要家向けサービスとして新たなエネルギー利活用創出の基盤となる次世代エネルギープラットフォームとして提供します。

※アグリゲーター:需要家の需要量を制御して電力の需要と供給のバランスを保つ、ディマンドレスポンス(DR)において、電力会社と需要者の間に立ってうまくバランスをコントロールする事業者のこと。

■「Carbony VPPプラットフォーム」の特長
1.多様化する電力市場取引への対応
エネルギー安定供給の実現や関連事業者のビジネス機会創出などを目的に、電力市場取引は多様な市場が創設されています。本ソリューションは、「調整力公募Ⅰ’」、「容量市場」、2021年より調達が開始された「需給調整市場三次②」に対応しており、さらにTISの電力小売事業者向けトータルソリューション「エネLink」シリーズとの連携を行うことで、卸電力取引市場との接続が可能になります。また、需給調整市場については、2022年度からの調達開始が決まっている三次①に加え、制度設計に沿って調達開始が予定されている新設市場への対応も順次進めていきます。

2.アグリゲーション業務の高度化支援
一般送配電事業者(TSO)・上位アグリゲーションコーディネーター(AC)・需要家との契約やリソース電源種別などの基礎的な情報管理機能に加え、リソース負荷状況の分析、天候・電力使用実績値に基づく発電量/需要量予測、蓄電リソース等のスケジューリング、コスト最適化を行う経済DR(デマンドレスポンス)などアグリゲーション業務の高度化に寄与する機能に順次対応し、アグリゲーション業務を幅広くサポートします。

3.電力需要ポートフォリオ最適化による事業経済性の合理化
複数の電源リソースの組み合わせ(=電力需要ポートフォリオ)をシステムによって最適化する提案をします。経済DR発動時に、どの電源リソースに対してどの程度の抑制をすべきかという指令値配分や、アグリゲート(=集めて統合)したエネルギーを供出すべき市場提案により、経済性の合理化と高度な分散電源管理を実現します(各機能は順次実装を予定)。

4.需要サイドと供給サイドをつなぐIoTエネルギープラットフォームの提供
家庭、工場などの大口需要家、自治体といった需要側が持つ蓄電リソースなどの設備に対して、ゲートウェイ経由で運転制御する技術を提供します。

これらの機能はフルパッケージでクラウドサービス形式で提供するほか、お客様のご要望に応じて、部分的な導入にも対応していきます。
また、エネLinkシリーズの「電力CIS・小売基幹業務ソリューション」や、「発電・小売事業対応クラウド型需給管理ソリューション」との連携によって、電力小売事業との連動による価値創出を実現します。TISは電力小売事業者向けトータルソリューション「エネLink」と脱炭素実現ソリューション「Carbony」によって、持続可能なエネルギー活用による次世代エネルギー社会実現に向けて、包括的なインテグレーションを支援します。

Carbony  VPPプラットフォームについて、さらに詳細は下記のページをご参照ください。
製品ページURL https://www.tis.jp/service_solution/Carbony/VPP/

 
■今後について
今後は「エネルギーを利用する企業・法人」「個人・家庭」のセグメントに対し、「行動変容を促すしくみ」のソリューションを具体化させていきます。具体的には、既に実証実験として取り組んでいるEVソリューション、節電ソリューション、環境価値取引、SCOPE3対応などのサービス提供を目指します。
TISは、企業・団体・個人などあらゆる立場の人々が、環境に配慮した行動を選択できるように促したり、習慣づけたりするための様々な施策を支援・企画・推進していきます。


TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。
 

TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。

 
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。



◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 産業公共事業本部 エネルギー社会基盤事業部
エネルギー社会基盤企画営業部 脱炭素ソリューション「Carbony」担当
E-mail: energy-sales@ml.tis.co.jp
 

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会社概要

TIS株式会社

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URL
https://www.tis.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー
電話番号
050-1702-4071
代表者名
岡本安史
上場
東証プライム
資本金
100億円
設立
1971年04月