ナイジェリア/ヨベ州ダプチ:拉致された女子生徒100人解放~一人ひとりに医療・心理社会ケアを提供【プレスリリース】
ユニセフ・ナイジェリア事務所声明
【2018年3月21日 アブジャ(ナイジェリア) 発】
2月にナイジェリア東部ヨベ州のダプチで学校が襲撃され拉致された女子生徒たちの多くが、本日解放されたという情報を得たことについて、ユニセフ(国連児童基金)ナイジェリア事務所長モハメド・マリック・フォールは以下の声明を発表しました。
* * *
ユニセフは、今年2月19日にナイジェリア東部ヨベ州のダプチで学校が襲撃され拉致された女子生徒の多くが、解放され家族の元に帰ったという本日の報道を歓迎します。未確認情報によれば、100人以上の女子生徒が解放されたと言われています。
私たちは、女子生徒たちが家族という安全な環境の元に戻れたことを嬉しく思います。
ユニセフはヨベ州の青年省と緊密に協力し、女子生徒と家族に必要な支援を提供します。この1カ月間、女子生徒たちは身体的・性的暴力に晒された恐れがあります。彼女たちが不安を克服し学校に戻れるようになるためには、家族とコミュニティの支援が不可欠です。
ユニセフは、市民団体とも協力し、すべての女子生徒が確実に、医療ケアや心理社会的ケアなどにおいて一人ひとり個別にケアを受けられるよう取り組んでいます。
帰ることができなかった娘さんのご家族の皆様には、心よりお悔やみ申し上げます。まだ確認待ちですが、5人の女子生徒が亡くなったという情報を得ています。ユニセフは娘さんを失ったご家族の悲しみを共有いたします。
ユニセフはあらためて、すべての拉致された女子生徒の解放を求めます。学校は安全な場所でなくてはならず、いかなるときも守られなければなりません。2009年に暴動が勃発して以来、2,295人以上の教員が殺害され、1万9,000人が避難を余儀なくされ、1,400校近くの学校が破壊されました。
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像