パレスチナ・ガザ:10日間で子ども3人死亡、数十人重傷【プレスリリース】
子どもは決して暴力の対象にされてはならない
【2018年4月10日 アンマン(ヨルダン)発】
多くの子どもたちが犠牲を強いられているガザの現状について、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレが、以下の声明を発表しました。
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最近ガザで起きている悲劇的な出来事の影響により、この10日間に3人の子どもが命を落とし、数十人が重傷を負いました。ユニセフは子どもに対するあらゆる暴力を強く非難します。
ガザの子どもたちは、もう何年も非常に厳しい環境下での生活を強いられてきました。
すべての当事者が、子どもの保護を最優先することが急務です。子どもたちは決して暴力の対象にされてはなりません。また、暴力の危険に晒されたり、暴力行為への参加を促されてはならないのです。
ガザでは、ほぼ1年間にわたり、一般家庭への電力供給が1日5時間未満という困難な生活を強いられ、すでに緊急的危機的状況にあったところに、最近の状況が追い打ちをかけています。この10年間で3回の武力紛争を経験した若者たちの失業率は60%を超えています。ガザで、日常的に飲料水を入手可能な家庭は僅か10%のみです。子ども4人に1人にあたる25万人の子どもたちが過去に経験したトラウマの影響で心理社会ケアを必要としており、子どもの半分以上は日々を生きるために何らかの支援に頼っています。
ユニセフは今日、待ち望まれていた極めて重要な保健物資をようやくガザに届けることができました。ユニセフはまた、子どもたちの親に対して、どのように心理社会ケアとトラウマのカウンセリングを受けさせるかに関するアドバイスを提供しています。そして、保健、水と衛生、教育と保護分野での支援を続けていきます。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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