凸版印刷、環境課題に対する方針を拡充
「トッパングループ環境ビジョン2050」に「Scope3での温室効果ガス排出実質ゼロ」「生物多様性の保全」を新たに追加、中長期環境目標も上方修正
また本ビジョンの更新とともに、SDGs目標年に合わせ設定している「トッパングループ2030年度中長期環境目標」(以下 本中長期環境目標)についても、Scope1+2、Scope3それぞれの温室効果ガス排出削減目標を世界共通目標となる「1.5℃水準」に合わせて上方修正するとともに、生物多様性保全と水の最適利用に関する新たな目標を設定、廃棄物最終埋立量目標の上方修正を行いました。
凸版印刷は今後、本ビジョンと中長期環境目標の達成に向け、サプライチェーンを含むバリューチェーン全体で環境課題に取り組み、豊かな自然環境を保全し、将来世代に繋いでいきます。
■ 背景
凸版印刷は、持続可能な社会の実現を目指し、事業を通じて社会課題を解決するサステナビリティ経営をグループ、グローバルで推進しています。1990年代初頭から専門部署を設置し、国際社会の一員として地球環境保全に配慮した事業活動を継続的な取組みを開始。2009年には「トッパングループ地球環境宣言」を表明、2021年には「トッパングループ環境ビジョン2050」「トッパングループ2030年度中長期環境目標」を策定し、グループ全体で環境課題解決に向けて取り組んできました。
近年、森林存続や生物多様性を脅かす自然破壊、気候変動に起因する災害多発など、環境破壊やその影響による社会・経済への打撃は深刻さを増しています。
トッパングループは成長・拡大に伴い、お客さま、サプライヤーや協力会社、地域社会、従業員などのステークホルダーもグローバル規模で拡大しています。今後、環境へのポジティブインパクトを最大化するため、そのグローバルに広がるステークホルダーとサプライチェーン全体で連携し、地域社会ともより良い関係性を構築しながら、共に取り組みを進めるべく、本ビジョンの更新とそれに伴う中長期環境目標の改定に至りました。
■ 本ビジョン・本中長期環境目標の主な更新内容
【脱炭素社会への貢献】
本ビジョンでは、Scope1+2に加えて、Scope3での温室効果ガス排出の実質ゼロを宣言。本中長期環境目標では、温室効果ガス排出Scope1+2・Scope3ともに、産業革命前からの気温上昇を1.5℃に抑える「1.5℃水準」に対応した目標に上方修正し、その削減対象範囲もバウンダリー(拠点)拡大に対応しました。
【生物多様性の保全】
自然共生社会とネイチャーポジティブの実現に向けて、本ビジョンに「生物多様性」を新設。本中長期環境目標では、サプライチェーン全体で取り組む「用紙原料の調達」、地域社会への貢献を目指す「自然共生地域の保全」に関する目標を設定しました。また凸版印刷は、環境省を含めた産官民が発足した「生物多様性のための30by30アライアンス」に参加しており、その連携においても生物多様性に関する取り組みを進めています。
【資源循環型社会への貢献】
本中長期環境目標における 「廃棄物最終埋立量」目標では、削減対象範囲のバウンダリー拡大に対応した上で、目標数値見直しを行いました。
【水の最適利用】
本中長期環境目標において、グローバルに展開するトッパングループの拠点ごとの水リスク調査に基づいた目標設定を行いました。具体的には、拠点ごとにその流域についてAqueduct(※)等を用いた水リスク評価およびアンケート等による現地調査を行い、高リスク拠点を洗い出したうえでその拠点での水利用削減の目標を設定しました。
※Aqueduct(アキダクト):世界資源研究所(WRI)が開発した水リスクを評価するツール
■ 取締役執行役員 製造統括本部長 真島 宏徳 コメント
トッパングループの事業活動はもちろん、私たちの生活や経済・社会システムは安定的で豊かな環境の基盤の上に成立しています。気候変動が生物多様性の損失の原因になるなど、環境問題はそれぞれが複雑に関連し、グローバルな課題とローカルな課題の両面を持っています。このたび、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブに向けて、環境ビジョンと環境目標の見直しを行いました。
トッパングループとそのステークホルダーの皆さまとともに、持続可能な社会に貢献する社会的価値創造企業を目指して活動していきます。
■「トッパングループ環境ビジョン2050」「トッパングループ2030年度中長期環境目標」URL
https://www.toppan.co.jp/sustainability/environment/
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以 上
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