【国立映画アーカイブ】上映企画「発掘された映画たち2026」開催のお知らせ

文化庁

上映会ポスター

 国立映画アーカイブでは、4月7日(火)より、上映企画「発掘された映画たち」を株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスと共同で開催します。今回で12回目を迎える本企画では、日本映画史上の名作や再評価が待たれる映画人の知られざる秀作など新たに発掘・復元された映画計39作品(28プログラム)を上映します。会期中には、専門家や当館研究員による解説、弁士・伴奏付上映も行います。当館の映画収集・保存・復元活動の成果を、また、現像所が長年培ってきたフィルム修復技術と最新のデジタル技術を採り入れた成果をご覧いただくことで、文化財・歴史資料としての視聴覚遺産を保存することの大切さを再認識する機会となることを心より願っています。

本特集の見どころ

《日本映画史上の名作や知られざる秀作群》

  • 発掘されたアニメーション映画

    大藤信郎の千代紙漫画や荒井和五郎の影絵アニメーションをはじめ、「発掘された映画たち 2018」において公開した『なまくら刀』[新最長版](1917)『おとぎ噺 おんぶおばけ』(1958)のデジタル復元版を初披露。

  • 『暖流』(1939、吉村公三郎)貴重な戦前公開版

    新人監督・吉村公三郎の名を一躍高めた本作は、戦後に短縮・再編集されて以降はもっぱら124分版が流通し、3時間近い長さのオリジナル公開版を観る機会は失われていました。近年発見された169分の16mmプリントから新たに作製した35mmプリントを上映します。

  • 名匠・辻吉郎の代表作『沓掛時次郎』(1929)

    辻吉郎は、伊藤大輔と並ぶ時代劇映画の俊英と評されながらも、残存作品の少なさから、評価がなおざりにされてきました。『沓掛時次郎』は辻の代表作であり、本作によってそのシャープな演出を確認できることでしょう。寄贈16mmプリントからの復元。

  • 再評価が待たれる石田民三と白井戦太郎の知られざる秀作

    石田民三の監督作2本(『鬪ふ男』、『男子有情』)、そして多くの娯楽時代劇を演出した白井戦太郎の遺作『恩讐を越えて』[龍の岬 改題](1945)。いずれも上映機会の稀な知られざる秀作を、原版からのニュープリントで上映します。

  • 小津安二郎『父ありき』(1942)のデジタル復元・最長版の館内初上映

    小津の戦前最後の作品。松竹が保存する87分版原版と当館旧蔵の戦前版をデジタル化し、カット単位で組み合わせることによって現存最長版(92分)のDCPを復元、2023年のヴェネチア国際映画祭で初上映しました。このたび、国立映画アーカイブで初上映します。

『暖流』
『恩讐を越えて』[龍の岬 改題]
『おとぎ噺 おんぶおばけ』
『父ありき』

《フィルムならではの豊かさを——銀残し・再タイミング・ダイレクトプリント》

  • 銀残しプリント作品(『226』[1989]、『この世の外へ クラブ進駐軍』[2004])

    ポジ現像における漂白過程を精緻に調整したポジ「銀残し※」処理によって、二・二六事件の緊迫した空気をすくい上げた五社英雄の『226』、ネガ現像の過程で銀残しを施し、ハイライトを際立たせる効果を狙った阪本順治の『この世の外へ クラブ進駐軍』。各作品のキャメラマンや当時のタイミング(色彩調整)担当者などによる技術的監修のもと、封切り時と同じ手法でオリジナルの色彩を再現したプリントを上映。

    (※カラーフィルムの現像過程で通常は除去する銀を意図的に定着させる特殊な現像手法)

  • 可燃性オリジナルネガからのダイレクトプリント(『続水戸黄門廻国記』[1938])

    続水戸黄門廻國記』は、後半の3巻のみながら、可燃性オリジナルネガが残っていた例外的な作品。そこから複製されたプリントは、フィルムが本来持っていた諧調(グラデーション)の豊かさを伝えています。

『226』

《ユニークな映画たち》

  • 現存が珍しい東横京都作品『花嫁と乱入者』(1949)

    戦前、日活現代劇の看板俳優であった小杉勇は、戦後、監督業にも乗り出しました。『花嫁と乱入者』は、当時の住宅難を背景に小杉が東横映画京都撮影所で撮ったユニークな現代劇です。

  • 実験映画作品集

    1970年代から「映像民俗学」を実践する北村皆雄が大学在学中に手がけた『白い影への対話』(1963)、「シネマ・ヴォワイアン」を結成し実験的な作品を次々と制作した奥村の『三人でする接吻』(1968)を、寄贈原版から作製したプリントで上映。

  • 独創的なインディペンデント作品

    大ベテランの谷口千吉が青年海外協力隊との交流をきっかけに、タンザニアでの撮影を実現させた畢生作『アサンテサーナ―わが愛しのタンザニア―』(1975)、銀座並木座の支配人が大学生たちの熱意に応えて製作費を出資し、迫力あるアクションシーンなどを完成させた破格の自主映画『戦争の犬たち』(1980)、俳優・南雲佑介が下水道作業員の経験をもとに脚本・監督を手がけた『真夜中の河』(1988)など、独創的な作品として語り継がれる1970年代以降のインディペンデント映画を上映。

『白い影への対話』

開催概要

発掘された映画たち2026

(英題:Cinema: Lost and Found 2026)

会期:2026年4月7日[火]-5月10日[日] ※月曜休館

会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU(2階)

主催:国立映画アーカイブ、株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス

HP:https://www.nfaj.go.jp/film-program/hakkutsu202604/

掲載用のお問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)

チケット:一般1300円、高校・大学生・65歳以上1100円、小・中学生900円、障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ800円

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会社概要

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URL
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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111
代表者名
都倉俊一
上場
未上場
資本金
-
設立
1968年06月