コンゴ民主共和国:エボラ出血熱拡大回避に、学校での子どもの感染予防対策重要【プレスリリース】
コミュニティでの啓発活動も強化
【2018年5月25日 キンシャサ(コンゴ民主共和国)/ダカール(セネガル)/ジュネーブ / ニューヨーク 発】
エボラ出血熱が集団発生しているコンゴ民主共和国では、子どもたちは依然として感染の危険に晒され、その影響を受けており、緊急支援において子どもたちの健康と生活を優先する必要性が高まっています。
「エボラとの闘いに子どもたちやコミュニティを巻き込むためには、学校が大変重要なのです」と、影響を受ける地域への訪問を終えたユニセフ・コンゴ民主共和国事務所代表のジャンフランコ・ロティグリアーノは述べました。「従ってユニセフは、学校での感染の危険を極力減らすために、検温や手洗いといった措置を導入しています」
ユニセフは影響を受けている3つの保健区における感染予防対策も強化しています。予防対策には、ムバンダカ(Mbandaka)、ビコロ(Bikoro)とイボコ(Iboko)の学校277校を対象とした手洗い場の設置、ならびに1万3,000人以上の子どもを対象にした啓発活動の支援が含まれます。
ユニセフは病気に感染した家族をもつ子どもたちの健康にも配慮しています。「エボラで親や養育者を失った子どもたちや、エボラに感染した人と接触したために隔離されている子どもたちは、それを受け入れるために心理社会ケアを必要としています」とロティグリアーノは言います。
過去のエボラの集団発生は、ソーシャルワーカーが弱い立場にある子どもたちを特定し支援する必要性を示唆しています。ユニセフとパートナー団体が訓練した心理社会ケアの専門員22人が、エボラ集団発生の影響を受けた家族を支援しています。ユニセフはまた、エボラに感染した親族を持つ23家族とその子どもに対して、家庭用品や食料を提供しています。
ユニセフは、安全な埋葬方法や手洗いの徹底などの感染を予防する習慣を促進するためにコミュニティと緊密に協力しています。ユニセフは、コミュニティ・リーダーと対話をしながら、各家庭を訪問し啓発キャンペーンも進めています。ムバンダカでは、706人のコミュニティワーカーが、エボラ感染予防に関する情報の発信やコミュニティの社会的参加を促すために活動しています。
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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